2024年11月14日に更新された166話で、4年半に及ぶ連載に幕を閉じた【推しの子】。
無事に完結を迎え激励の声が多い中、納得のいかない声も多く、炎上してしまったのも事実です。
そして、【推しの子】の炎上にはまだ回収されていない伏線が多いことが深く関わっています。
そこでこの記事では、【推しの子】最終回が炎上した理由と謎に包まれたままの伏線を一覧で紹介!
アニメ3期が決まった【推しの子】に隠された真相を、徹底的に深ぼっていきましょう。
【推しの子】最終話はなぜ炎上?打ち切り完結だった?
無事最終話を迎えた【推しの子】はなぜ炎上しているのでしょうか。その理由について解説します。
最終回が打ち切り完結のようだった
1つ目の理由は、打ち切りのような完結を迎えたからです。
作品の終盤で星野愛久愛海(アクア)は、自分の父親であり母親の星野アイの死に関わっているカミキヒカルと決着をつけるため会いにいきます。
アイの死に自分の父親が関わっていると分かってから、復讐に向けて動き続けてきたアクア。
ようやく決着がつき幸せな生活に一歩近づくと思っていた矢先、カミキヒカルと共に崖から海へ落ち亡くなってしまいました。
アクアの死をきっかけに登場人物全員が悲しみに包まれ、とてもハッピーエンドとは言い難い結末に。
そして最後あまりにも駆け足だったため、回収されていない伏線が数多く存在します。
そのため、打ち切りだったのではないかとの噂がSNSで飛び交っている状況です。
しかし、2023年に放送されたアニメ1期は、その年に放送されたアニメで一番話題だったのではというくらい人気でした。
これだけ人気も話題性も高い【推しの子】が打ち切りなのは想像しにくいので、打ち切りではなく単純にこのような終わり方だったと想像する方が容易です。
アクアは死ぬ必要があった?悲しすぎる最後に驚き
2つ目の理由は、アクアの死です。
上記でも記載しましたが、アクアの死により近しい存在の人たちは全員苦しんでいます。
有馬かなはパニック障害のような症状に悩まされ、黒川あかねはグロいドッキリを仕掛けられても全く動揺を示しません。
そして妹のルビーは立ち直るまでの間毎日泣いて、ポスターを破ったような描写やトイレでうなだれているシーンなどが描かれました。
また、アクアの異母兄弟である姫川大輝は両親を亡くしているため、唯一の家族・弟を亡くしたことに。
表情に大きく感情が出ることはないですが、悲しみに包まれている横顔が何ともいえません。
そして最後のシーンで新生B小町がドーム公演を成功させていましたが、そこに至るまでの過程がかなり省略されていたため、アクアの死があっという間に過ぎ去った感覚でした。
すべての事件に関わっていたカミキヒカルを殺したとしても、そのまま死ぬ必要なかったのでは?と思ってしまいます。
殺して復讐できたと思ったらホッとしたのか、アクア自身も生きたいと思っているような表情も心が苦しかったです。
【推しの子】炎上の理由にもなった未回収の伏線を一覧で紹介
【推しの子】の最終回に納得がいかないファンが多いのは、回収されていない伏線が多いのも理由のひとつです。
ここではそんな回収しきれてない伏線を一覧で紹介します。
①目の光は何を意味していたのか
名前 | 星の数 |
---|---|
星野アイ | 両目 |
星野愛久愛海(アクア) | 右目 |
星野瑠美(ルビー) | 左目 |
カミキヒカル | 両目 |
黒川あかね | 両目 |
片寄ゆら | 右目 |
【推しの子】には、目に星が描かれているキャラクターが6人おり、そのうちのアイ・アクア・カミキヒカル・片寄ゆらの4人は死亡。
そして黒川あかねとルビーは殺されかけましたが、なんとか逃れられたため生きています。
これにより、目に星がある人間はなんらかの意味があり死亡する可能性があると言われていました。
不思議なのは、黒川あかねの目に星が現れるのはアイを演じているときのみで、素のあかねに戻ったら星はなくなることです。
これについてはあかね本人がアイを演じる際に星がある特徴的な瞳を、自信からくるものと考察したため、”才能を持ち自信のあるものに星がある”説が有力に。
もし、アイのような輝く才能を持ち自信のある者にだけ現れるとしたら、今をときめく女優の片寄ゆらの目に星があったのも納得です。
しかし、カミキヒカルの手により殺されたので、何らかの深い関係にあったとも考察できますね。
そして目の星には黒い星になる瞬間も存在します。
それは復讐を考えているときです。
アクアはアイを殺した父親に対する復讐、ルビーはゴロー先生を殺した犯人への普及を誓った際に星が黒くなりました。
さらにルビーは左目だけでなく両目共に黒い星が現れます。
またアイもネットの悪いコメントを読んでいるときは星は小さく、アクアとルビーのサイリウムを使ったオタ芸を見たときは普段よりも大きくて輝いた星に。
テンションが高いときは大きくて輝いている星になり、落ち込んでいるときは小さくなるのかもしれません。
本編で描かれた内容だけでいろいろ考察はできるものの、目に星がある理由が完全に明かされることはありませんでした。
②タイトルに【】をつけた理由
タイトルに【】をつけているのには何か理由があると、作者の赤坂アカ先生がTSUTYAのインタビューで答えていました。
そしてそのインタビューでは、作中で使われることがあると言及していて、意味を考察するうえでのヒントとなっています。
具体的にタイトル以外では、【役者】、【マネージャー】【アイドル】など、役職を表すときに使っていました。
一般的に墨付きカッコは強調したいときに使いますが、赤坂先生がインタビューで答えていたのもあり何かの意図があるでしょう。
しかし、【】の理由が明かされることなく完結してしまいました。
ネットでは様々な考察がされていて、「【推しの子】」を「【推】しの子」に並び替え、「水死の子」と読ませたり、【】を棺桶として棺桶の中に水死体が入っていることを表しているのでは?との声があります。
③そもそもなぜアクアとルビーは転生したのか
なぜ雨宮吾郎と天童寺さりなは転生できたのでしょうか。
ツクヨミのセリフから、何らかの意図があり神様が転生させたことが分かりますが、この神は姿・存在を見せていないため正体不明です。
そして転生した時期ですが、さりなは亡くなってから数年たっていて、ゴローに関しては死んだその日の内に転生しています。
二人の共通点は、”アイの熱狂的なファン”と”母親からの愛を得られなかった”ことです。
もしかしたらその強い想いが二人をアイの子どもへ転生させてくれたのかもしれません。
④アイはなぜ転生できなかったのか
ゴローとさりなは転生できたのに、アイが転生できなかったのはなぜでしょう。
初めはツクヨミがアイの転生後の姿なのではと言われていましたが、ツクヨミ本人がアイの転生説は否定しています。
そのときのセリフが、「星野アイの物語はあの時あの場所で完全に確実に終わった。星のアイの魂は崩壊してしまって、二度と再形成されることはない。星野アイは二度と考えることもなく、笑うこともできない」です。
これによりアイの転生説は完全になくなりました。
もし魂が崩壊されていなければ転生できたのでしょうか。
それとも誰かに対して強い想いがあれば転生できたのか、何も明かされることなく幕を閉じました。
⑤ツクヨミがアクアやルビーの前に現れた本当の理由
ツクヨミがアクアやルビーの前に現れた本当の理由もよく分かっていません。
最後まで意味深な発言や行動で二人に対して突っかかってきていましたね。
ツクヨミについて分かっている情報は、前世でゴローとさりなが助けたカラスということです。
そのため恩返しをしに現れた説があります。
しかし、ゴローとさりなの転生と、アイの魂がすでに崩壊していることを知っていたので、ただのカラスではないでしょう。
また、余計なことを言ったり人の気持ちを複雑化させていた割には、アクアの死を悲しんでいたので気に入っていたのかなとも思えます。
最終話を迎えた今となっては、実はとんでもない超ツンデレだっただけなのでは?とも捉えられますね。
私としてはツクヨミの正体を一番知りたかったので少し残念です…
⑥アクアの水死体はなぜ綺麗だった?先に報道されたのはなぜ?
アクアの遺体は現場から20km離れた場所で見つかりました。
にも関わらず、損傷が少ない綺麗な状態で見つかったのはなぜなのでしょうか?
冬の海で冷たかったからのようですが、さすがに20kmも離れていたらかなりの損傷があるのではないかと思ってしまいます。
また、アクアが遺体で発見されたとのニュースを観た壱護やミヤコがかなり驚いていたので、養子縁組をして親子だったのに報道より先に知らされなかったのも不思議です。
アクアの死はそんな不可解な点がありましたが、何事もなく完結したのでたまたま水死体は綺麗で、報道も事件事故として先にしてしまっただけなのでしょう。
⑦雨宮吾郎(ゴロー)の遺体が15年間見つからなかったのはなぜか
ゴローの遺体は死後すぐには見つからず、崖から転落してから15年後に見つかりました。
田舎の山奥で崖の下に突き落とされたとはいえ、そんなにも見つからないことなどあるのでしょうか。
そして白骨化していたのに、さりながあげたキーホルダーは、汚れていたものの形が崩れるほどのボロボロにはなっていなかったため、ルビーはすぐ気づきました。
このことから、ツクヨミが裏で手を回し、あえてルビーに見つけさせたのではとの噂が。
キーホルダーを拾ったルビーに対して、わざわざ「いけないんだ~」と言っているので、ルビーの前世とゴロー先生との関係を知っているのは間違いありません。
ただツクヨミは神様と言われているので、遺体を見つからないようにしておくのは容易にできてしまうのかなとも思ってしまいました。
⑧ルビーの衣装についたシミは本当に醬油?
冒頭のインタビュー前、衣装を醤油で汚してしまったルビー。
これについても疑問が生まれています。
まず、醤油の置き方があからさますぎるとのこと。
大きく誰が見ても醤油と分かるような置き方が怪しいと言われています。
もうひとつは、汚れ方が血に見えることです。
もしそうだとしたら誰の血なのでしょうか。
そして衣装が汚れたとはいえ、「トラブルすぐ来て!」と急いで電話をするのも疑問に思う読者がいました。
映画「15年の嘘」の時期を考えるとニノやカミキヒカルの可能性は高そうですが、二人はそんなことをしなさそうです。
血ではないかとの考察がありますが、何も明かされることはなかったため本当にただ醤油で汚れただけと思われます。
⑨アイからルビーに送られたビデオレターの内容
アイは、生前アクアとルビーにビデオレターを残しています。
アクアに向けられたビデオレターは、カミキヒカルにアイの本心を知ってもらうために流されました。
しかし、ルビーへ残したものは登場していません。
おそらく、アクアに対してのと同じような父親(カミキヒカル)についてやルビーへの愛を語っていると思います。
今後、何らかのタイミングでどんな内容だったのか明かされてほしいですね!
⑩最初のインタビューにあかねがいなかった理由
冒頭のインタビューにあかねがいなかった理由も明らかになっていません。
ファンの間は、そのときすでに死んでいた説がありましたが、最終話でも生きているのでそれは間違いでした。
今となっては物語に深く関わっていますが、最初はそういうキャラではなかったのかもしれません。
また、本当は亡くなる展開で考えていたが途中で変えたなどの考察ができます。
⑪「あんたの推しの子になってやる」の真相
有馬かながアクアに対して言った「あんたの推しの子になってやる」。
このセリフの伏線回収に期待していたファンが多かったため、有馬かながドームに立つ前にB小町を卒業し、その上アクアは死亡してしまったのでモヤモヤが残りました。
卒業することは本人が決めていたので、どうすることもできませんでしたね。
それでもB小町に残りアクアも助かり、ドーム公演でアクアの推しの子になる瞬間を見せてほしかったです。
⑫結局カミキヒカルは何者だったのか
結局カミキヒカルは何者だったのでしょうか。
一部では、カミキヒカルも転生者ではないかと言われています。
あまりにも早い頭の回転や、関わった殺人がすべて上手くいきすぎているのでそういわれているようです。
ただ、小学生の時に姫川愛梨との間に子供ができているので、性格が歪んだり上手な立ち振る舞いができるようになったりしてもおかしくないと思ってしまいます。
そして転生してそうな素振りやシーンもなかったため、普通の人間だった説が濃厚です。
⑬カミキヒカルの遺体はどこへ?これまで殺した人たちに沈められた?
アクアの遺体は見つかりましたが、カミキヒカルの遺体はどこへいったのでしょう。
アクアと共に海へ落ちた際、カミキヒカルのみ、ゴロー先生と思われる亡霊に引っ張られ、そのまま8本の手により沈められる描写がありました。
その手が一人2本と考えると、今まで死に関与したゴロー・リョースケ・片寄ゆら・星野アイの4人と考えられます。
ただ、アクアが”カミキヒカルに殺された”ことになっているため、きっとどこかに遺体は上がったのでしょう。
【推しの子】未回収の伏線は回収されるのか?最終巻に期待!
最終話を迎えた【推しの子】が炎上した原因である回収されてない伏線や謎について解説しました。
最後の最後にアクアが死んでしまったので、バッドエンドな上に疑問点の多い最終話となりましたね。
このまま終わってしまうと納得できない読者もいるでしょう。
12月18日に発売される最終巻である16巻でおまけが24ページ描かれることが発表されています。
そして小説も発売されるため、もしかしたらそこで何か明かされるかもしれませんね。
また、1話から読み返してみると、気づけなかった真相が見つかるかもしれません。
ぜひ読み返して一人一人違う、それぞれの考察をしてみましょう!