『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、京都アニメーションによって制作された「泣ける」アニメ作品シリーズです。
原作は暁佳奈さんによる同名のライトノベル。
戦争中に武器として使われ愛を知らずに育った主人公ヴァイオレット・エヴァーガーデンが、手紙の代筆の仕事を通じて「愛するとは何か」を知っていく姿を描いています。
TVアニメシリーズの他に、OVAや劇場版が公開されているので、この記事では『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』をどの順番で見るべきか、おすすめの順番をご紹介します。
見逃せない感動エピソードや泣ける理由まで解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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「ヴァイオレットエヴァーガーデン」見る順番は公開順でOK
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は放送順＝時系列なので、基本的には公開された順番に見ることをおすすめします。
ただしOVAは4話と5話の間に起こった数ヶ月間の物語なので、正確な時系列順に見たい方は以下の順番で見ることをおすすめします。
| 見る順番 | 公開・放送時期 | 内容 |
|---|---|---|
| ①ヴァイオレット・エヴァーガーデン 1話〜4話 | 2018年1月11日〜4月5日 | TVアニメ （23分/話） |
| ②OVA ヴァイオレット・エヴァーガーデン スペシャル Extra Episode | 2018年7月4日 | BD・DVD第4巻に収録された特別番外編（34分） TVアニメ4話と5話の間に起こった数ヶ月間の物語 |
| ③ヴァイオレット・エヴァーガーデン 5話〜13話 | 2018年1月11日〜4月5日 | TVアニメ （23分/話） |
| （①〜③を見る時間がない方向け） 総集編 ヴァイオレット・エヴァーガーデン | 2021年10月29日 | TVアニメ全13話の総集編 （1時間35分） |
| ④ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 – | 2019年9月6日 | 前半「寂しくなったら名前を呼んで」 後半「君の名を呼ぶ、それだけで二人の絆は永遠なんだ」 （1時間30分） |
| ⑤劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン | 2020年9月18日 | TVアニメ版の結末 （2時間20分） |
OVAの内容は完結型の番外編なので、見なくても5話以降のストーリーの把握に支障はありません。
TVアニメ全13話を見る時間がない方は、2021年10月29日に放送された「総集編 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見れば大まかな内容を理解することができます。
「総集編 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はNetflixでも視聴可能です。
映画を見るのはTVアニメシリーズを見終わったあとの方が、ヴァイオレットの心の成長が感じ取れて、より感動できるでしょう。
映画は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -』→『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の順に見ることをおすすめします。
「ヴァイオレットエヴァーガーデン」あらすじ&見どころ
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズについて、それぞれのあらすじと見どころを紹介します。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン（TVアニメ全13話）
とある大陸の、とある時代。
大陸を南北に分断した大戦は終結し、世の中は平和へ向かう気運に満ちていた。
戦時中、軍人として戦ったヴァイオレット・エヴァーガーデンは、軍を離れ大きな港町へ来ていた。
戦場で大切な人から別れ際に告げられた「ある言葉」を胸に抱えたまま――。街は人々の活気にあふれ、ガス灯が並ぶ街路にはトラムが行き交っている。
ヴァイオレットは、この街で「手紙を代筆する仕事」に出会う。
それは、依頼人の想いを汲み取って言葉にする仕事。彼女は依頼人とまっすぐに向き合い、相手の心の奥底にある素直な気持ちにふれる。
そして、ヴァイオレットは手紙を書くたびに、あの日告げられた言葉の意味に近づいていく。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』（TVアニメ全13話）で注目したい見どころは以下の3つ！
- ヴァイオレットの変化と成長
- 依頼人たちの愛の物語
- 京都アニメーションによる美しい映像
戦場で戦う道具・武器として使われ、感情を知らずに育ったヴァイオレットは、人を想う気持ちや愛することの意味がわかりませんでした。
戦争が終わったあと、手紙の代筆をする仕事を始めたヴァイオレットはたくさんの人の大切な想いを手紙にするなかで、様々な形の愛に触れ、少しずつ人の気持ちを理解できるようになっていく姿が丁寧に描かれていきます。
物語は基本的に一話完結型。
それぞれの依頼人が持つ心温まる愛の物語には毎回心を打たれるものがあり、思わず涙してしまいます。
京都アニメーションが丁寧に描く登場人物の表情や、美しい世界の風景も見逃せません。
全体を通して、見る人の心に優しく、深く響く素晴らしい作品です。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン Extra Episode（OVA）
特別番外編となる『ヴァイオレット・エヴァーガーデン Extra Episode』のOVAは、Blu-ray&DVDのvol.4に収録されました。TVアニメシリーズの4話と5話の間の数ヶ月間に起こった物語です。
ヴァイオレットが受けた、オペラ歌手からの依頼は恋文の代筆。内容に対する条件の多いイルマは、アリアの歌詞に使える恋文を求めていたのだった。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン Extra Episode』のOVAで注目したい見どころは以下の3つ！
- 手紙を書くために悩むヴァイオレット
- 完成したオペラの歌詞
- 34分に詰まった感動ストーリー
オペラ歌手のイルマから難しい手紙の依頼を受けたヴァイオレットは、どうにかして素敵な手紙を書こうと一生懸命に頑張ります。
郵便社で働く仲間たちに相談してみたり、イルマと一緒に時間を過ごしてみたり、戦争中に届かなかった手紙に込められた温かな想いの言葉を読んでみたり。
初めは悩んでいたヴァイオレットですが、この依頼をきっかけに、大切なギルベルト上官への自分の気持ちに気づいていきます。
そして完成した手紙は、戦争で心に傷を負った人々への優しい思いやりと、愛する人への切ない気持ちがたくさん込められており、オペラの歌詞として多くの人の心を癒すものとなったのでした。
34分の短編ですが、大切な人を想う気持ちや、会えない人への切ない思いが心に響く感動のストーリーです。
映画 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 –
……大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ。
良家の子女のみが通うことを許される女学校。
父親と「契約」を交わしたイザベラ・ヨークにとって、
白椿が咲き誇る美しいこの場所は牢獄そのもので……。未来への希望や期待を失っていたイザベラの前に現れたのは、
教育係として雇われたヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -』は、2019年9月6日に3週間限定で上映が開始されたサイドストーリーです。
前半部分は原作小説「外伝」に掲載されている一章のアニメ化、後半部分は映画版オリジナルの内容となっています。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -』で注目したい見どころは以下の3つ！
- イザベラとテイラーの姉妹愛
- 騎士のようなヴァイオレット
- ベネディクトの優しさ
本作の物語は、原作小説の外伝をアニメ化した前半と、その3年後を描くオリジナルストーリーの後半で構成されています。
前半では、良家の子女・イザベラのもとに派遣されたヴァイオレットが、騎士のような佇まいでイザベラに寄り添い、なんでもソツなくこなしてしまう姿に注目です。
イザベラにはテイラーという妹がいましたが、ある事情により離れ離れになってしまった過去が明かされていきます。
後半は3年後の物語へと移り、テイラーがヴァイオレットのもとを訪れ、郵便配達の見習いとして働き始めます。
無愛想に見えて実は優しい郵便配達人のベネディクトが、テイラーの成長を見守りながら、イザベラの居場所を一緒に探す展開も見逃せません。
物語全体を通して描かれるイザベラとテイラーの姉妹の絆と愛情は心に深く響き、強い感動を与えてくれます。
特に、長い間会えなかった姉妹の気持ちが通じ合うラストシーンは、思わず涙があふれてしまうほど感動的です。
劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
代筆業に従事する彼女の名は、〈ヴァイオレット・エヴァーガーデン〉。
幼い頃から兵士として戦い、心を育む機会が与えられなかった彼女は、
大切な上官〈ギルベルト・ブーゲンビリア〉が残した言葉が理解できなかった。
──心から、愛してる。人々に深い傷を負わせた戦争が終結して数年。
新しい技術の開発によって生活は変わり、人々は前を向いて進んでいこうとしていた。
しかし、ヴァイオレットはどこかでギルベルトが生きていることを信じ、ただ彼を想う日々を過ごす。
──親愛なるギルベルト少佐。また今日も少佐のことを思い出してしまいました。
ヴァイオレットの強い願いは、静かに夜の闇に溶けていく。ギルベルトの母親の月命日に、
ヴァイオレットは彼の代わりを担うかのように花を手向けていた。
ある日、彼の兄・ディートフリート大佐と鉢合わせる。
ディートフリートは、ギルベルトのことはもう忘れるべきだと訴えるが、
ヴァイオレットはまっすぐ答えるだけだった。「忘れることは、できません」と。そんな折、ヴァイオレットへ依頼の電話がかかってくる。依頼人はユリスという少年。
一方、郵便社の倉庫で一通の宛先不明の手紙が見つかり……。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、2020年9月18日に公開された完全新作です。
本作は第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞。
TVアニメシリーズを締めくくる壮大な物語の完結編です。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』で注目したい見どころは以下の3つ！
- 冒頭10分で泣ける展開
- ユリスの手紙
- ギルベルトとの再会
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は冒頭、ヴァイオレットたちが活躍していた時代から数十年後のシーンから始まります。
ここではTVアニメ第10話に登場したアンという少女の孫・デイジーが登場し、アンの母親が書いた手紙を見つけ読み始めます。10話を見た人なら、この手紙の内容を思い出し、冒頭10分で涙腺が崩壊すること間違いなしのシーンです。
手紙の代筆をしたヴァイオレットに興味を持ち、その足跡を追い始めるデイジー。
物語はそこからヴァイオレットたちの時代へと移っていきます。
ヴァイオレットは余命わずかな少年・ユリスから、両親と弟、友人リュカに向けた手紙の代筆を依頼されます。
リュカへの手紙は間に合いませんでしたが、最後に手紙に代わって電話で自分の気持ちを伝えることができたユリス。
時代は手紙から電話に変化しても、変わらずに気持ちは伝えられるという大切なメッセージが伝わってくる見逃せない場面です。
そしてヴァイオレットとギルベルトが再会するシーンからラストまでは、アニメ映画史上屈指の美しい描写と登場人物の複雑な感情を表現した感動の名シーンの連続なので、ぜひご自身の目でお確かめください！
「ヴァイオレットエヴァーガーデン」感動エピソードTOP3
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はどのエピソードも泣ける話ばかりですが、中でも特に感動するエピソード3つをご紹介します。
- TVアニメ第10話「愛する人は ずっと見守っている」
- TVアニメ第7話「 」
- TVアニメ第5話「人を結ぶ手紙を書くのか？」
TVアニメ第10話「愛する人は ずっと見守っている」
ファンの間でも「神回」と言われ、必ず泣けるエピソードとして上がってくるのが第10話「愛する人は ずっと見守っている」の回です。
病気のため愛する娘と共に人生を歩めない母親が、自分の死後50年に渡り、娘の誕生日に手紙が届くようにヴァイオレットに依頼をします。
その母親の深い愛情に、誰もが涙なしでは見られない伝説のエピソードです。
TVアニメ第7話「 」
タイトルが空欄の第7話では、ヴァイオレットは劇作家のオスカーに物語の代筆を依頼されます。
娘を失った悲しみから酒に溺れ、行き詰まっていたオスカー。
ヴァイオレットはその悲しみに触れ、大切な人を失う辛さに共感し、初めて涙を流すのでした。
オスカーはヴァイオレットとの交流により次第に心を解放し、悲しみを乗りこえ、物語を完成させます。
娘を思う父親の深い愛情に胸を強く打たれると同時に、ヴァイオレットの心の成長も垣間見え、涙なしでは見られないエピソードです。
TVアニメ第5話「人を結ぶ手紙を書くのか？」
第5話でドロッセル王国に派遣されたヴァイオレットは、シャルロッテ王女の政略結婚の相手であるダミアン王子との公開恋文を代筆することに。
はじめは定型文通りの手紙のやり取りをしていたヴァイオレット。
実はダミアン王子はシャルロッテ王女の初恋の相手であり、王女は王子の「本当の気持ちが知りたい」と思っていました。
ヴァイオレットは機転をきかし、王女自身に素直な気持ちを書いた手紙のやり取りをしてもらいます。
本音で思いを伝え合う王女と王子の微笑ましいやりとりと、王女を生まれた時からお世話してきた宮廷女官のアルベルタとの別れのシーンは心温まるものがあり、おすすめしたいエピソードの1つです。
「ヴァイオレットエヴァーガーデン」神回の10話が泣ける理由
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の中でも特に「神回」と言われ必ず泣けると評判のエピソードが、第10話の「愛する人は ずっと見守っている」です。
この話が泣ける理由は、少女アンを通して、永遠に続く母親からの愛を深く感じることができるからです。
お母さんが優しく見守ってくれたこと、温かい声で話しかけてくれたこと、抱きしめてくれたぬくもり。
アンはそれら全てを突然失ってしまいます。
しかしアンの母親は自らの死後50年に渡り、毎年アンの誕生日に手紙が届くように50通の手紙をヴァイオレットに依頼していました。
その深い愛情を感じ、多くの人が涙した「神回」。
まだ見ていない人は、必ず見ることを強くおすすめします。
「ヴァイオレットエヴァーガーデン」見るならNetflixかTSUTAYA DISCAS
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズを視聴できる動画配信サイトは、現在Netflixのみです。
TVアニメ全13話、OVA、総集編、劇場版2作品すべて見放題で視聴可能です。
Netflix以外では、TSUTAYA DISCASの宅配レンタルサービスを利用することでも視聴できます。
TSUTAYA DISCASでは初回30日無料トライアルを行なっており、無料期間内であればお得に『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズを楽しめます。
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公式サイト：https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/top.do
「ヴァイオレットエヴァーガーデン」よくある質問
- ヴァイオレットの年齢は何歳ですか？
-
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの年齢は、孤児のため正確ではありませんが、第5話で本人が「推定14歳」だと言っています。
- ヴァイオレットとギルベルト少佐との年齢差はどれくらい？
-
2人の年齢差はおよそ15歳差です。ギルベルトがヴァイオレットを引き取ったのが25歳とされており、その頃を回想するシーンで「4年前」と言っていることからヴァイオレットは当時10歳くらいだったと推測できます。
- ヴァイオレットはなぜ義手なのですか？
-
ヴァイオレットは戦争中に、敵からの狙撃を受け両腕に命中し腕を失ってしまいました。
- ヴァイオレットの義手はどのようにして動いているのですか？
-
物語はフィクションであり、義手の細かい設定については明かされていません。
- 手紙の代筆の仕事をなぜ「ドール」というのですか？
-
ドール（自動手記人形）という言葉は、もともとある科学者が目を悪くした妻のために作った口述筆記用の機械のことを指していました。それがやがて手紙の代筆の仕事をする人たちの呼び名になっていったということです。
まとめ：「ヴァイオレットエヴァーガーデン」を見る順番
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズを時系列順に見る順番は、以下のとおりです。
- TVアニメ1話〜4話
- OVA
- TVアニメ5話〜13話
- ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 –
- 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
TVアニメ13話のラストは、ヴァイオレットの意味深な表情で終わります。
このラストの伏線を回収するのが、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。
ぜひ、TVアニメから順番に全てのお話を見てください。
ヴァイオレットが少しずつ心を開いていく様子や、手紙を通して多くの人々の愛を伝えていく姿に、きっと心を打たれると思います。
人々の心温まる愛の物語と共に、素敵な感動を心ゆくまで味わってみてはいかがでしょうか。