大人気シリーズの現時点での最新作「トイストーリー4」は、アカデミー賞のアニメーション部門を受賞し、世界中で高い評価を受けました。
日本でも、興行収入100億円の大ヒットを記録しましたが、賛否がかなり別れています。
この記事では、「トイストーリー4」の内容や炎上した事実について解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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【トイストーリー4】炎上は事実?真相と原因を調査
「トイストーリー4」が炎上したという話題は、事実なのか、事実だとしたら何に原因があったのか解説していきます。
公開当時を知らない人は、こちらを参考にしてみてください。
- 結論=トイストーリー4の炎上は事実
- トイストーリー4が炎上に至った理由は制作スタッフの交代が原因?
結論=トイストーリー4の炎上は事実
「トイストーリー4」の展開に納得がいかないファンが続出して、ちょっとした炎上騒動に発展したことは事実です。
世界中で高評価を獲得した「トイストーリー4」でしたが、特に日本においては賛否が別れる結果となりました。
シリーズのルールを覆すような描写や、ウッディの最後の選択が物議を醸したのだと思います。
トイストーリー4が炎上に至った理由は制作スタッフの交代が原因?
「トイストーリー4」が炎上に至った理由は、スタッフの交代が原因なのではないか?という指摘もあります。
確かに「トイストーリー4」の監督は、ジョシュ・クーリーが務めており、シリーズの生みの親であるジョン・ラセターは、製作総指揮から退任しました。
シリーズの生みの親であるジョン・ラセターの失脚と、ボニーから蔑ろにされるウッディの境遇が、どこか重なって見えるという深読みもしたくなってしまいます。
いずれにせよ、ジョン・ラセターがシリーズの製作から退いたことが、作風の変化に繋がっていると思います。
新しい「トイストーリー」を目指した今回の製作陣の試みがハマったファンがいる一方、思い入れが強い一部のファンからは受け入れられなかったというところでしょうか。
ちなみに、ジョン・ラセターがピクサーを退社することになったきっかけは、社内でのセクハラ行為が理由です。
【トイストーリー4】炎上?ひどいと言われる理由5つを解説
「トイストーリー4」が炎上のきっかけになった理由についてさらに深堀していきます。
特に作中の5つの描写についてピックアップしました。
- ボニーのおもちゃたちに対する扱いがひどい
- ボー・ピープやバズのキャラがブレすぎ
- おもちゃたちが人間に危害を加える?
- ラストシーンのウッディの決断に納得がいかない
- 前作「トイストーリー3」が完璧すぎたから
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①ボニーのおもちゃたちに対する扱いがひどい
「トイストーリー3」のラストでは、大学生になるアンディが近所の子供のボニーにおもちゃを継承するという、落涙必至の名シーンが描かれました。
ファンとしては、ボニーがアンディから受け取ったおもちゃを大事に扱っているだろうと想像してしまいます。
ところが、ボニーはアンディから受け取ったおもちゃをさほど大事にしておらず、特にウッディはかなり雑な扱いを受けていました。
子供のリアリティが絶妙に描かれていると感心する一方、往年のシリーズファンからすると反感を買ってしまうのも理解できます。
②ボー・ピープやバズのキャラがブレすぎ
「トイストーリー4」では、一部のキャラクターの描写に少し変化が加えられており、受け入れられないというファンもいました。
特に印象的な変化があったのは、「トイストーリー2」以来の再登場となるボー・ビープと、1作目から登場しているバズです。
ボー・ビープは、パンツスタイルの衣装を着こなしており、明らかに「アナと雪の女王」以降のヒロイン像を体現したキャラクターとして登場しました。
個人的には、ボー・ビープの再登場まで長年のブランクがあったため、時代の変化とともに、キャラクターの心情の変化が生まれるという理屈は理解できます。
ボー・ビープの過去を描いたスピンオフ短編エピソードでは、もう少し詳しく環境の変化が描かれていました。
バズは、今作から迷ったら胸のボタンを押して自分の心の声を聴こうとするという、やや単純化されたキャラクターにアレンジされていた印象です。
もともと賢いキャラクターという位置づけではありませんでしたが、「そんなキャラだったけ?」となってしまっても仕方ないようなアレンジだったと思います。
③おもちゃたちが人間に危害を加える?
「トイストーリー」シリーズに登場するおもちゃの掟として、「人間たちには内緒でおもちゃ同士遊んでいる」というものがあります。
「トイストーリー4」では、ボニーのお父さんの車をパンクさせたり、運転の邪魔をしたりするシーンがありました。
人間たちはただのおもちゃと思っている「トイストーリー」の世界観を、覆しかねないきわどいシーンだと思います。
「それってありなの?」と困惑したファンも多かったのではないでしょうか。
話の展開の都合で、シリーズの世界観を壊されたと思った人には受け入れにくいシーンだったと思いました。
④ラストシーンのウッディの決断に納得がいかない
「トイストーリー4」で最も賛否が別れている描写は、ラストのウッディの決断でしょう。
ウッディは再会したボーたちと遊園地に残り、バズたちと別れることを決めました。
ボニーから必要とされなくなったからと言って、自分の意志を優先し過ぎでは?と困惑するファンも多数いたはずです。
「おもちゃに意志があると、もはやおもちゃではないのでは?」という哲学的な問いが始まってしまいますが、遊ばれなくなったらおもちゃの役割が終わるという意味では、ある意味筋が通っているとも思えます。
ただ、物語のテーマは脇に置くとしても、純粋にウッディがみんなのもとから離れるという決断にショックを感じてしまっても仕方ありません。
かなりドライな着地をしてみせた「トイストーリー4」は、描写の潔さを絶賛されつつ、多くのファンを戸惑わせました。
⑤前作「トイストーリー3」が完璧すぎたから
「トイストーリー4」が批判されている要因として、「トイストーリー3」のラストがこれ以上なく綺麗に着地していたからというのもあります。
アンディからボニーにおもちゃを受け渡すときに、流れる回想シーンには涙なしでは観られません。
完璧な「トイストーリー3」の先を描くピクサーの挑戦は称えたいですが、「3」のその後を想像する観客の権利を奪っているとも言えなくもないです。
ただ、「トイストーリー3」のエンディングがウェットな感動を誘うテイストだったからこそ、「トイストーリー4」のドライさがいい意味で際立っているとも言えるのではないでしょうか。
また、思い出の補正が強い「トイストーリー3」や、ジョン・ラセターが作ってきた「トイ・ストーリー」を神格化し過ぎという意見もあります。
【トイストーリー4】結末が納得いかない?ラスト・結末をネタバレ
「トイストーリー4」で賛否が別れたラストシーンを解説します。
なぜ、納得できないと憤る人が続出したのか改めて振り返ってみました。
トイストーリー4のラスト・結末はどうなった?
仲間たちとはぐれたウッディを助けるために、バズたちはウッディがいる遊園地まで向かいますが、ボニーから雑に扱われるウッディはおもちゃとしての存在意義に迷いが生まれていました。
バズと対面したウッディは、仲間たちから家に帰ろうと促す説得に心が揺らぎますが、再会したボー・ビープたちと遊園地で過ごすことを決断します。
ウッディはジェシーに保安官のバッジを託して、それぞれの道で生きていくことを示して本編は終わりました。
大人気シリーズのエンディングとは思えないくらい、ドライでシビアな結末にファンからは納得いかないという意見が続出しました。
子供の頃から「トイストーリー」と歳をとっていったというファンにとっては、受け入れられない描写と感じても仕方ないかもしれません。
「なぜ生きているんだろう?」の意味は?
「なぜ生きているんだろう?」というセリフは、ウッディがゴミで作ったおもちゃのフォーキーから問いかけられるものです。
子供も観る大人気シリーズとしてはかなり哲学的なセリフですが、ウッディはフォーキーの問いに対して「わからない」と答えてしまいます。
シリーズが始まったばかりのウッディなら、「アンディを楽しませるため」と言ったでしょうか。
おもちゃの役割が生きる意味だとしたら、ボニーから相手にされていないウッディは、生きる意味を見失っていると言えるでしょう。
そもそもウッディは、シリーズが誕生した当初から時代遅れのおもちゃとして描かれてきました。
「トイストーリー4」は、そんなウッディの哀愁に終止符を打つための物語だったのかもしれません。
トイストーリー4が伝えたかったことを考察
「トイストーリー4」は、自分の役目が果たされた以降の人生をどう生きるかという、哲学的なテーマがあると感じました。
子供が自立して子育てを終えた親や、現役引退間近のスポーツ選手のような哀愁が、ウッディからは漂っています。
フォーキーに対して、「いかに自分はアンディから愛されていたか」を語り続けるウッディは、過去の栄光にすがるしがない哀れな存在でした。
最終的にウッディは自分で生きる道を見つけて、仲間との別れを決断しました。
自分を肯定できない場所にこだわる必要はないと、「アナと雪の女王」以降のディズニーの潮流を反映した物語の結末だったと思います。
【トイストーリー4】ひどい?SNSでの意見を調査
「トイストーリー4」の否定的な意見をまとめてみました。
作品を受け入れられない人が、どんな感想を抱いているか参考にしてみてください。
トイストーリー4否定派の意見
- アンディからもらったおもちゃを大事にしないボニーがひどい
- ボーとバズのキャラが変わり過ぎ
- 3のラストを台無しにした
- シリーズのテーマを覆している
全体的にシリーズの「変化」に対して拒否感を抱いている感想が目立ちます。
「トイストーリー」シリーズがおもちゃに対する幻想を描いたものでもあるので、リアル路線に舵を切った「トイストーリー4」は変化のバランスが急すぎたのかもしれません。
トイストーリー4肯定派の意見
- とにかく映像が美しい
- 3のその先を描いた見事な続編
- ウッディの苦悩の解像度が高い
- 大人になったからこそ染みる
シリーズを追うごとに洗練されていく映像表現は、否定派の人も褒めている人がほとんどでした。
冒頭の雨粒や、おもちゃの質感はほとんど実写の領域だと思います。
否定派の意見を裏表ですが、批判を恐れずウッディの変化を描き、大絶賛された「トイストーリー3」のその先を描いた結末を評価している人も多いです。
【トイストーリー4】ひどいは嘘?作品の評価すべき点
否定的な意見が見られる「トイストーリー4」ですが、評価すべき点と面白いポイントを紹介します。
様々な意見がある作品なので、鑑賞の際の参考にしてみてください。
映像表現の進化
初めて映画館で「トイストーリー4」を観たときに、冒頭の雨のシーンでとても驚きました。
雨粒や排水溝に流れる水の質感が、ほとんど実写の映像と変わらないくらい立体的だったからです。
ピクサーの映像表現は作品ごとに進化していっていますが、「トイストーリー4」の質感表現は、かつてない領域に辿り着いています。
ストーリーについては賛否両論ありますが、映像の素晴らしさを否定する人はほとんどいないはずです。
哀愁あるウッディの佇まい
ボニーから雑な扱いを受け続けるウッディは次第に自信を失い、アンディに大事にされていた頃を懐かしむようになります。
フォーキーに対して自慢話を延々と続け、人生の意味を聞かれたときに迷う様子は、まるでリタイア寸前の中年男性のようでした。
思い返すとウッディは、1作目からバズに対して嫉妬心を剥き出しにしたり、かなり人間臭いキャラクターではありました。
カウボーイのおもちゃという設定は、1作目の公開当時ですら時代に乗り遅れている雰囲気が漂っています。
「トイストーリー」の変化を受け入れられない人も続出しましたが、ウッディの物語としてはとても筋が通ったストーリーだと感じました。
大胆でドライなエンディング
もはや嫌な人にとっては受け入れられない以外の何物でもないかと思いますが、「トイストーリー3」の先を描くとなると、これ以外ないエンディングだったと思います。
おもちゃとしての役割が終わりつつあるウッディの心情に寄り添った描写に寂しさを感じますが、人によってはまだ人生に希望があると感じる人もいるのではないでしょうか。
作り手の立場からすると、ラストの展開は勇気が必要だったと思います。
悲しむファンの気持ちも理解できたと思いますが、ウッディにとって必要な選択を描いたということで、作り手の強い意志とむしろキャラクターへの愛着を感じることができるラストでした。
【トイストーリー4】炎上は事実だが、新しい人生を歩み始めたウッディを応援したい
- 「トイストーリー4」に納得できずにプチ炎上したことがあった
- 特にラストの展開に納得いかない人が多い
- ピクサーの映像技術など優れた点もあるので観て損はない作品
「トイストーリー4」には様々な意見が飛び交ったことを紹介しました。
否定的な意見も、愛着あるファンによる愛情の裏返しとも言えると思います。
どうしても否定的な意見が目立ちやすくなりますが、実際に作品を観て自分の意見を明確にしてみるのはいかがでしょうか?
「トイストーリー5」の公開が決定し、正直ここから描くべき物語があるか正直わかりませんが、ピクサーなので期待を超えてくれるでしょう。
不安も期待も混じってしまいますが、次作の公開までの予習としてDisney+(ディズニープラス)での鑑賞をおすすめします。