「テリファー」シリーズの代名詞・アートザクラウン。
大それたネーミングで芸術を買って出ているピエロです。
名前のわりに芸術性皆無のドシャガシャ惨殺を繰り返すアートには、“なぜか死なない”という特徴も。
そんなアートには、「テリファー 終わらない惨劇」で出来たイマジナリーフレンドがいました。
今回は、アートの不死身に理由はあるのか、この“謎の友だち”となった女の子の正体は…等々を解説していきます!
【テリファー】とは:近年人気の”スプラッターホラー”シリーズ
「テリファー」シリーズとは、特殊造形の技能ももつダミアン・レオーネ監督が放つ超絶スプラッターホラーです。
前後関係や重力、倫理観などを無視した作風で、コンプラに殺されそうなホラーファンに癒しを与えてくれています。
圧倒的主人公はアートザクラウン(演/デヴィッド・ハワード・ソーントン)!
ハロウィンの夜に出没し(そのかぎりではない)、目に映るすべての人間をぐちゃぐちゃにしてしまいます。
アートザクラウンの正体には答えがありません、つまり正体は未だ不明ということです。
★「テリファー」全4作品のあらすじを確認
【テリファー】正体を考察:アートザクラウンはなぜ生きてる?
さて、答えのないことを真剣に考えてみようではありませんか。
アートザクラウンのことをじっくり、ねっとりと掘り下げます。
アートザクラウンの正体は不明
元も子もありませんが、彼の正体は不明です。
男性かどうかも定かではありません。
「テリファー」で、女性の胸を剥ぎ装着していたアートの、しなやかな腕や腹筋に「おや…?女なのか…?」と勘繰ったりも。
また同作で、アートの持ち物にメトロカードが映ることから、電車移動をたしなんでいる可能性もありますが、殺した相手の物かもしれません。
どれだけ痛くても全く発声しない・片手で人間を陥没させられるほどの怪力・死なない。
アートザクラウンを構成する主な三要素に、謎は深まるばかりです。
アートザクラウンはなぜ生きている?
人間ではない、不死身の物体だからでしょう。
「テリファー」のラストシーンから徹底して、“アートが死なない”という描写が繰り返される本シリーズ。
銃で眉間を打ち抜いても、首を切断しても死にません。
最新作「テリファー 聖夜の悪夢」にて、衝撃の“復活法”が提示されましたが、「だから何なんだ」というのが正直なところ。
死なないのではなく、“生きていない”のかもしれません(哲学)。
アートザクラウンの正体は悪魔?
悪魔かもしれません。
元々はハロウィンに重点を置いて、「ハロウィン」シリーズのマイケル・マイヤーズよろしく殺(や)りまくっていたアート。
しかし、「クリスマスにも登場すれば行動範囲が広がってイイネ」というダミアン監督の思いつきのもと、最新作「テリファー 聖夜の悪夢」ではタイトル通りクリスマスに登場してきます。
そして、「テリファー 終わらない惨劇」で一生のトラウマを負いズタボロになったシエナ(演/ローレン・ラヴェラ)が最新作で辿りついた解釈が、“アートザクラウンは悪魔だ”というもの。
悪魔が、人間という“器”を借りて行動しているので、肉体が滅びても次の器を見つければ不死身なのだそう。
「オーメン」シリーズや「死霊館」シリーズでも描かれてきたように、幽霊よりも手に負えない相手とされる悪魔。
筆者個人としては、宗教観のちがいからボンヤリ感はありますが、“死なないし殺してくる宇宙一の闇属性キャラ”として悪魔を認識しています。
本当にアートが悪魔なのだとしたら、一生シリーズ展開できそうで良いですね。
とはいえ、シエナ論ではあるので、まさかの正体はさらに斜め上の感じなのかもしれません。
アートザクラウンを演じるのはデヴィッド・ハワード・ソーントン
デヴィッド・ハワード・ソーントンは、アートザクラウン役として、2019年のファンゴリアチェーンソー賞内で最優秀助演男優賞にノミネートされました。
↑ちなみに授賞はアリ・アスター監督作「ヘレディタリー/継承」からアレックス・ウルフ!
キャリアのはじまりは声優だったというデヴィッド・ハワード・ソーントンが、声を一切奪われて爆発的人気を博すとは、この世は不思議なものです。
ご本人はアートザクラウンの姿のまま特典映像や登壇イベントに出演することもあり、明るくてやさしい人物に見えます。
身長は188㎝と、なかなかの威圧感!
【テリファー】正体を考察:2の女の子の正体は?
続いては「テリファー 終わらない惨劇」にのみ登場した謎キャラ、リトル・ペイル・ガールについて深掘りします。
女の子の正体は死神?
悪魔かもしれません。
リトル・ペイル・ガール、訳して青白い少女。
アートが死体安置所で息を吹き返した直後から、突如あらわれた幼い女の子です。
少女とはいえ、真っ黒い歯と奇抜なファッション、青白いを通り越し真っ白な肌の外見はゾッとするもの。
“アートにしか見えていない”という設定なので、アートに入りこんでいる悪魔より弱いのかもしれません。
いま思いつきましたが、そもそも遺体に憑りついているからアートにしか見えないのかも(あとで説明します)。
悪魔のような存在で、現世とあの世の狭間、もしくは次元の狭間に生きているような存在です。
女の子はかつてアートと親しい関係にあった?
無慈悲なアートになつくリトル・ペイル・ガールが「いつ殺されるか」とヒヤヒヤしている観客をあざむく、まさかの仲間設定。
人間界にはなじめないアートでも、悪魔の世界ではうまくやっているのかもしれません。
リトル・ペイル・ガールとアートはいつも笑いあっています。
彼らの正義と人間らしさとを照らしあわせることがそもそも、無理難題というものでしょう。
アートザクラウンに殺された被害者の可能性
精神疾患を抱えて自殺したシエナの父親。
彼が遺したスケッチブックの中に、スクラップされた新聞記事が登場します。
「テリファー 終わらない惨劇」の中で、“移動遊園地に遺体”という見出しが一瞬映りました。
ダミアン監督的にも宝探し要素がありそうで、見逃しがちな編集。
シエナの弟・ジョナサン(演/エリオット・フラム)が、青白い少女についてしっかり言及もしているのに、なぜかスルーしがちなシーンです。
リトル・ペイル・ガールは、アートに遺棄された少女の肉体を借りている悪魔なのでしょう。
Little Pale Girl=青白い少女を演じるのはアメリー・マクレーン
アメリー・マクレーン(Amelie McLain)は、オーディションで役を勝ち取りました。
検索すると、青白い姿とは別人な女性の姿が!
本人も、リトル・ペイル・ガールを演じたことを誇りに感じている様子で良かったです。
とっても楽しそうに現場でメイクアップされているアメリーが眼福なので、ぜひインスタへ。
【テリファー】アートザクラウンの正体の元ネタ・モデルは?
ジョン・ゲイシーの影響は受けていそうです。
アートザクラウンにモデルはいませんが、実在した殺人鬼、ジョン・ゲイシーをダミアン監督が知らなかったとは考えにくいです。
ジョン・ゲイシーは、ピエロの姿で子どもたちを楽しませながら、裏では凄惨な殺人を重ねていた元死刑囚。
「IT」シリーズのアイコン、ペニーワイズのモデルともいわれており、ダミアン監督自身もインタビューで以下のように答えています。
色味を抑えて、ピエロの象徴である丸い鼻も使わない。ペニーワイズはジョークを飛ばしまくるけれど、アートは一切声を発さないことで差別化を図りました。
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最新作「テリファー 聖夜の悪夢」は劇場公開中!
【テリファー】アートの正体は不明…わからないから怖くて面白い!?
- リトル・ペイル・ガールはアートの被害者
- アートザクラウンは悪魔かも?
- 「テリファー」シリーズはU-NEXTで!
今回は、答えのわからないことを真剣に考えてみました。
なんだか釈然としないこと、意味不明なこと、説明のつかないことのすべてを“悪魔”と解釈するのってすごく便利!
でも、監督が提示している事実なので、きっと悪魔なのかもしれません。
最新作「テリファー 聖夜の悪夢」は、2024年12月現在劇場公開中!
前3作は、U-NEXTにて配信されています!