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【SHOGUN 将軍】キャストとリメイク版の相関図を解説!モデルは実在の人物か&エミー賞の日本人は?

Disney+で独占配信中の『SHOGUN 将軍』は、1975年発表のジェームズ・クラベルによる歴史小説を原作に、徳川家康をモデルにした主人公が領地に漂着したイギリス人航海士と交流しながら天下取りを目指す物語です。

1980年にも『将軍 SHŌGUN』としてドラマ化されており、本作はそのリメイク版

主演兼プロデュースを務める真田広之をはじめ、エミー賞を受賞した日本人キャスト、アンナ・サワイも注目の的となりました。

本記事では、『SHOGUN 将軍』のキャストや登場人物について解説し、どの歴史上の人物がモデルとなっているのか、詳しくご紹介します。

※この記事にはドラマのネタバレを含む可能性があります。未鑑賞の方はご注意ください。

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目次

【SHOGUN 将軍】キャスト・登場人物&実在モデル一覧

役名キャスト名実在モデル
吉井虎永真田広之徳川家康
按針コズモ・ジャーヴィスウィリアム・アダムス/三浦按針
戸田鞠子アンナ・サワイ細川ガラシャ
樫木藪重浅野忠信本多正信
樫木央海金井浩人本多正純
石堂和成平岳大石田三成
宇佐見藤穂志もえかなし
戸田広勝(文太郎)阿部進之介細川忠興
戸田広松西岡徳馬細川藤孝
村次(殿本顕直)竹嶋康成なし
吉井長門倉悠貴松平忠吉
落葉の方二階堂ふみ淀殿
大蓉院AKO高台院
マルティン・アルヴィト司祭トミー・バストウジョアン・ロドリゲス
桐の方洞口依子阿茶局
お菊向里祐香なし

※↑役名をクリックで詳細へ移動します。

『SHOGUN 将軍』は、ジェームス・クラベルの1975年のベストセラー歴史小説「将軍」を原作に、関ヶ原の戦い前夜を描いた時代劇です。

イギリス人航海士の視点を通して描かれる戦国時代の権力争いと、異文化交流がテーマの本作品。

主要な登場キャラクターは、戦国時代に実在した歴史上の人物をモデルに描かれています。

【SHOGUN 将軍】キャスト・登場人物を紹介:モデルは実在する人物か解説

ここでは、『SHOGUN 将軍』の主要キャラクターのモデルになった歴史上の人物と、キャストについて詳しく紹介します。

吉井虎永/真田広之

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)吉井 虎永(よしい とらなが)
キャスト真田広之
モデル徳川家康

吉井虎永は、のちに江戸幕府を開き、天下泰平の世を築いた徳川家康をモデルとした人物です。

家康は三河の武将であった松平家の長男として生まれ、幼い頃は織田家、今川家の元で人質として過ごしていました。

織田信長に次いで、豊臣秀吉が亡くなった後、関ヶ原の戦いで勝利した家康は天下人の地位を獲得。

1603年(慶長8年)に征夷大将軍に任命され、江戸幕府を開きました。

吉井虎永を演じた真田広之は、エミー賞で主演男優賞を受賞しました。

按針/ジョン・ブラックソーン

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)ジョン・ブラックソーン/按針(あんじん)
キャストコスモ・ジャーヴィス
モデルウィリアム・アダムス/三浦按針

ジョン・ブラックソーン(按針)は、江戸時代初期に、徳川家康の外交顧問兼通訳として仕えたイギリス人航海士ウィリアム・アダムスをモデルとした人物です。

日本名は三浦按針(みうらあんじん)。

関ヶ原の戦いの半年前となる1600年4月、アダムスが乗った船が豊後国(現在の大分県)に漂着しました。

日本に初めて来たイギリス人で、初めて「サムライ」の称号を得た外国人でもあります。

戸田鞠子/アンナ・サワイ

引用元:SHOGUN公サイト
役名(読み方)戸田 鞠子(とだ まりこ)
キャストアンナ・サワイ
モデル細川ガラシャ

戸田鞠子は、明智光秀の三女で、のちに細川ガラシャと呼ばれる明智たまをモデルとした人物。

1578年(天正6年)8月、父の主君・織田信長の命令により細川藤孝の嫡男・忠興と結婚しました。

しかし、1582年に父が起こした本能寺の変により、謀反人の一族として幽閉されます。

この間にキリスト教を学び、夫である忠興が九州へ遠征している間に洗礼を受けました。

戸田鞠子を演じたアンナ・サワイは、エミー賞で主演女優賞を受賞しました。

樫木藪重/浅野忠信

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)樫木 藪重(かしぎ やぶしげ)
キャスト浅野忠信
モデル本多正信

公式では樫木藪重のモデルは特定されていませんが、徳川家康の家臣で、江戸幕府の老中であった本多正信がモデルであろうといわれています。

家康は正信を「友」と呼ぶほど参謀として重用していました。

樫木央海/金井浩人

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)樫木 央海(かしぎ おうみ)
キャスト金井浩人
モデル本多正純

公式では樫木央海のモデルも特定されていませんが、本多正信の長男・本多正純がモデルであろうといわれています。

父である本多正信同様、家康に重用されていましたが、家康と正信が相次いで没した後は、第2代将軍・徳川秀忠の側近となりました。

石堂和成/平岳大

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)石堂 和成(いしどう かずなり)
キャスト平岳大
モデル石田三成

石堂和成は、豊臣政権の奉行として活動し、五奉行のうちの一人となった石田三成をモデルとした人物

関ヶ原の戦いにおいて家康に敗れ、京都六条河原で処刑されました。

宇佐見藤/穂志もえか

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)宇佐見 藤(うさみ ふじ)
キャスト穂志もえか
モデルなし

藤の方については、実在の歴史上の人物をモデルにしているわけではありませんが、戦国時代の女性が政略的に使われたことの象徴として描かれています。

当時の武士にとって結婚は政治的なものであり、大名の家に生まれた女性は、自らの意思に関係なく政治の道具として利用されていました。

また戦国時代の結婚は一夫多妻制で、大名や武将たちは本妻である「正室」の他に、複数の妾である「側室」を持つのが普通でした。

戸田広勝(文太郎)/阿部進之介

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)戸田 広勝・文太郎(とだ ひろかつ・ぶんたろう)
キャスト阿部進之介
モデル細川忠興

戸田広勝(文太郎)は、明智光秀の娘・細川ガラシャ(明智たま)の夫となった細川忠興をモデルとした人物です。

足利義昭・織田信長・豊臣秀吉・徳川家康と、時の有力者に仕えて、現在まで続く肥後細川家の基礎を築きました。

正室のたまへの愛情は深く、その父・明智光秀が本能寺の変を起こしたときも離縁せずに、幽閉しました。

戸田広松/西岡徳馬

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)戸田 広松(とだ ひろまつ)
キャスト西岡徳馬
モデル細川藤孝

戸田広松は、もともとは室町幕府13代将軍・足利義輝の家臣で、のちに織田信長に寝返った細川藤孝をモデルとした人物です。

本能寺の変ののち、領地を息子の忠興に譲りましたが、その後も秀吉や家康に重用されます。

近世歌学を大成させた当代一流の文化人でもありました。

村次(殿本顕直)/竹嶋康成

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)村次/殿本 顕直 (むらじ/とのもと あきなお)
キャスト竹嶋康成
モデルなし

村次は、歴史上の実在人物がモデルというわけではありませんが、当時の地侍をベースに描かれています。

地侍はもとは農民でしたが、領国支配者と主従関係を結び、侍身分を得ていました。

吉井長門/倉悠貴

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)吉井 長門(よしい ながかど)
キャスト倉悠貴
モデル松平忠吉

『将軍 SHOGUN』では家康をモデルとした吉井虎永の次男として登場する吉井長門ですが、実際の家康の次男・結城秀康がモデルではありません。

吉井長門のモデルは、家康の四男・松平忠吉ではないかといわれています。

正しい器量を備えた美男子で人望も厚かったようですが、病に侵され28歳で亡くなったとされています。

落葉の方/二階堂ふみ

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)落葉の方(おちばのかた)
キャスト二階堂ふみ
モデル淀殿

落葉の方は、浅井長政と織田信長の妹・市の間に生まれ、豊臣秀吉の側室となった淀殿をモデルとした人物。

秀吉は、正室や妾の間に子は生まれませんでしたが、淀殿との間に二人の息子を授かりました。

秀吉の死後は幼い秀頼の後見として大坂城で暮らしていましたが、大坂夏の陣に敗れ秀頼とともに自害したとされています。

大蓉院/AKO

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)大蓉院(だいよういん)
キャストAKO
モデル高台院

大蓉院は、秀吉の正室ねね(高台院)をモデルとした人物です。

一般には北政所(きたのまんどころ)という通称でも知られています。

秀吉とは当時としては珍しい恋愛結婚でしたが、二人の間に子どもはいませんでした。

秀吉の没後は、淀殿と連携して秀頼の後見にあたり、家康に味方する立場だったとされています。

マルティン・アルヴィト司祭/トミー・バストウ

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)マルティン・アルヴィト司祭(しさい)
キャストトミー・バストウ
モデルジョアン・ロドリゲス

マルティン・アルヴィト司祭は、ポルトガルに生まれ、15歳の時に来日しイエズス会に入会したジョアン・ロドリゲスをモデルとした人物です。

日本語に長け、通訳のみならず重要な交渉の場でも活躍しました。

桐の方/洞口依子

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)桐の方(きりのかた)
キャスト洞口依子
モデル阿茶局

『SHOGUN 将軍』では、桐の方は家康がモデルの虎永の正室とされていますが、実際には側室であった阿茶局(雲光院)をモデルとした人物です。

阿茶局は、戦場にも幾度となく家康について行き、家康と秀吉が対立した小牧・長久手の戦いの陣中で一度妊娠するも流産しています。

才知に長け、奥向きの諸事一切を家康から任されていました。

お菊/向里祐香

引用元:SHOGUN公式サイト
役名(読み方)お菊 (きく)
キャスト向里祐香
モデルなし

お菊は、歴史上の実在モデルがいるわけではありませんが、戦国時代の遊女として描かれています。

当時の遊女は自律的な集団として市街地に定住し、リーダーも含め女性だけで構成されていました。

【SHOGUN 将軍】リメイク版のキャスト相関図!

『SHOGUN 将軍』は、豊臣秀吉をモデルとした太閤の死後、5人の有力大名「五大老」によって日本を共同で統治することになった1600年から幕を開けます。

五大老の筆頭格である石堂和成と吉井虎永の確執が表面化し、対立が頂点に達する関ヶ原の戦いまでを壮大なスケールで描いた物語は国内外で高い評価を獲得。

ジェームズ・クラヴェルによる原作小説は、1980年にもリチャード・チェンバレン主演で『将軍 SHŌGUN』としてドラマ化されており、本作はそのリメイク版となります。

登場人物は実在の歴史上の人物がモデルですが、作中では異なる名前が使用されているので、誰が誰のモデルなのか、把握するのが難しいと思う人もいるのではないでしょうか。

ここでは物語をより理解しやすくするため、主要人物の相関図を見ながら、作中で注目すべき関係性を紹介していきます。

なお、各エピソードに対応した詳しい相関図は公式サイトでも確認できますので、併せてご覧ください。

相関図の見どころ①:五大老の確執

引用元:SHOGUN公式サイト

豊臣秀吉がモデルの太閤によって設立された「五大老」は、太閤の息子・八重千代が元服するまで合議制で日本を統治することを任されていました。

しかし太閤の死後、五大老の間で確執が表面化

吉井虎永は、対立する石堂和成を筆頭とした大老たちに謀反の疑いをかけられ、孤立無援となってしまいます。

この五大老の分裂が物語の根幹となる重要な見どころとなっています。

ちなみに、徳川家康をモデルとした吉井虎永、石田三成をモデルとした石堂和成の他の3人の大老のモデルは以下のとおり。

  • 木山右近定長(小西行長がモデル)
  • 大野晴信(大谷吉継がモデル)
  • 杉山如水(前田利家がモデル)

相関図の見どころ②:日本とヨーロッパの関係

引用元:SHOGUN公式サイト

日本が戦国時代だった頃、ヨーロッパでは「プロテスタント」のイギリスと「カトリック」のポルトガルとスペインが対立し、戦争が激化していました。

先に日本に到着し、アジア圏での貿易を独占していたポルトガル人宣教師たちが、後から日本に漂着したイギリス人航海士のジョン・ブラックソーン(按針)を海賊として処刑しようとしたのも、そういった背景があったためです。

仏教と神道が根づいていた日本に、カトリック教会のイエズス会が来日し、キリスト教の布教が始まった戦国時代

大名たちの関心は南蛮貿易の利益でしたが、一方で洗礼を受けるものも現れました

五大老のうちの二人、杉山如水(前田利家がモデル)と大野晴信(大谷吉継がモデル)も「キリシタン大名」として描かれています。

相関図の見どころ③:戦国時代の女性

引用元:SHOGUN公式サイト

戦国時代の女性は、江戸時代と比べると位が高く自由でした。

主導権は男性にあったものの、多くの女性が武道を心得ていたようです。

作中でも、アンナ・サワイ演じる戸田鞠子が、薙刀を振り回すシーンが印象的に描かれています。

とはいえ、多くの女性が政治の道具として利用されていた時代

女性キャストの苦しみを秘めた毅然とした表情にも、ぜひ注目してみてください。

またこの時代の遊女たちは、のちの芸妓文化の核となる音楽や舞踊の訓練を受けた芸能者でもありました。

【SHOGUN 将軍】エミー賞を受賞した日本人キャストは?

『SHOGUN 将軍』は、2024年9月に開催された第76回エミー賞で、真田広之が主演男優賞、アンナ・サワイが主演女優賞を受賞しました。

エミー賞は米国テレビ界の”アカデミー賞”ともいわれる最高峰の賞。

本作は、主演男優賞、主演女優賞のほか作品賞や監督賞など史上最多の18部門を受賞し、その内、日本人の受賞者も9名という快挙を成し遂げました。

日本人が俳優賞の主要部門で、非英語作品が作品賞で受賞したのは今回が初めてのことです。

真田広之:ドラマ・シリーズ部門主演男優賞

第76回エミー賞で、ドラマ・シリーズ部門主演男優賞を受賞したのは、国内外の映画やドラマで活躍する真田広之

子役としてデビューしたのち、中学入学と同時に千葉真一主宰のジャパンアクションクラブ(JAC)に入団。

1990年代までは国内の映画やドラマなどで幅広く活躍していました。

2002年の『たそがれ清兵衛』がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、同年トム・クルーズ主演の『ラスト、サムライ』に出演。

2005年の『亡国のイージス』で主演を務めて以降、国際的に活躍するようになりました。

『47RONIN』(2013)、『MINAMATA-ミナマタ-』(2021)、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)など数多くのハリウッド話題作に出演しています。

アンナ・サワイ:ドラマ・シリーズ部門主演女優賞

第76回エミー賞で、ドラマ・シリーズ部門主演女優賞を受賞したのは、ハリウッドで活躍するアンナ・サワイ

ニュージーランド出身の彼女は、幼い頃をニュージーランド、香港、フィリピンなどで過ごしたため日本語と英語が堪能。

小学校6年生12歳の時に一万人の応募者の中から舞台ミュージカル『アニー』の主人公に選出されました。

2009年公開のアメリカのアクション映画『ニンジャ・アサシン』でスクリーンデビューし、2021年には人気アクション映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』に出演。

2024年、『SHOGUN 将軍』での演技が高く評価され、TC・キャンドラーの「世界で最も美しい顔100人」や、米『タイム』誌の「次世代を担う100人」に選ばれるなど、世界が注目する若手女優として躍進しています。

【SHOGUN 将軍】日本人キャストが多く評価された超注目の大型時代劇!

  • 登場人物は実在の歴史上人物がモデル
  • 物語に大きく関わるキャスト相関図と時代背景
  • エミー賞史上最多18部門受賞

2024年、世界中で注目を浴びた大型時代劇『SHOGUN 将軍』は、日本人キャストの演技力と存在感が高く評価された作品です。

真田広之、アンナ・サワイ、浅野忠信をはじめとする実力派俳優陣が、徳川家康の時代にインスパイアされた戦国期を見事に演じきりました。

実在の歴史上の人物をモデルにしたキャラクター設定や、緻密に練られた人物相関図、そして当時の時代背景が見事に融合し、見応えのある作品に仕上がっています。

第76回エミー賞では史上最多となる18部門もの受賞を果たし、日本の時代劇の新たな可能性を世界に示した意義深い作品として、大きな話題を呼んでいます。

また、第82回ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門では、真田広之が日本人初の主演男優賞にノミネートされた他、アンナ・サワイ、浅野忠信を含む3名の日本人俳優がノミネート。

作品賞を含む4部門でのノミネートという快挙を達成。

シーズン2と3の制作も決定し、日本の歴史ファンはもちろん、海外ドラマファンにもますます注目の話題作です。

『SHOGUN 将軍』は現在、Disney+で独占配信中

戦国時代を新たな視点で描いた本作を、ぜひお見逃しなく。

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