もしも、コカインを摂取してしまったクマがいたとしたら…。
ありえないほど巨大なサメや、ファンタジーレベルのワニとかが暴れ狂う系と同類のネタ感が、とっつきやすさを演出したニクい映画(ヤツ)。
しかし、まさかの実話ベースなのが恐ろしい!
コカイン&ベアの相互作用によるキル数はいかほどか?
今回は、映画「コカインベア」の元ネタとなった事件を解説するとともに、映画のネタバレや続編の噂についてもふれていきます!
作品名 | コカイン・ベア |
---|---|
公開年 | 2023年 |
上映時間 | 1時間35分 |
監督 | エリザベス・バンクス |
脚本 | ジミー・ウォーデン |
音楽 | マーク・マザーズボー |
キャスト | ケリー・ラッセル オシェア・ジャクソン・Jr レイ・リオッタ ほか |
配給 | パルコ=ユニバーサル映画(日本) |
【コカインベア】実話?映画のあらすじを簡単に解説
【結論】映画「コカインベア」は1985年に起こった実話をもとにしたパニックアドベンチャー。
アンドリュー・C・ソーントン2世(演/マシュー・リース)は、飛行機で大量のコカインを運ぶ最中にヘマをして、コカインともども落下。
アンドリューの死は、“金脈”であるコカインを渇望する人々の死活問題となりました。
アンドリューが所属していたギャングのボスは、「何がなんでもコカインを回収しろ」と血眼になっています。
一方そのころ、山中に散らばった大量のコカインをクマがみつけてしまい…。
【コカインベア】映画の結末・ラストとネタバレ解説:生き残りは誰?
まずは、映画の結末をネタバレありで解説します。
映画の結末・ラストシーンの解説
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さして重要でない登場人物が非常に多いので、簡略化して解説します。
山でコカインベアと遭遇して逃げまどっていた少年少女を、必死の捜索で見つけ出した母親。
山を下りようというその時、コカインを探すギャング団と遭遇する親子。
そこへ、人間たちにまとわりつくコカイン臭を嗅ぎつけたクマが再登場!
人間たちは、死んだり生き延びたりします。
…数日後、コカインが回収されきっていない山には、またも登山者を襲うクマの姿があるのでした。
鑑賞後に昼寝をはさんだだけで、ほとんどの内容を忘れてしまう系の映画。
最後に熊はどうなった?
次の獲物を探して、元気に“コカイン山”をさまよっていました。
コカインでフラフラになるなどの、目立った身体症状がなかったコカインベア。
とんでもない量のコカインを摂取しても、コカインへの執着が高まるばかりだったのが期待はずれであり、このクマさんの生態。
致死量の概念は存在しないので、さらなるコカインを求めてさまよい続けるのでしょう。
「コカインベア」の生き残りは誰?
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生き残ったキャラは以下の通りです。
役名 | 役柄 |
コカインベア親子 | コカインを食べたクマ |
ディーディー | 13歳の少女 |
ヘンリー | ディーディーの友だち |
サリ | ディーディーの母親 |
ダヴィード | ギャング |
エディ | ギャングのボスの息子 |
リーバ | 警察でありギャングの内通者 |
キッド | 不良少年の1人 |
生き残りそうな強烈キャラも無情に死ぬ本作(後述)。
逆に、結構どうでもいいキャラが生き残ることもあり、命の選別がなさそうなのもクマっぽいでしょうか。
コカインベアは今日も元気です!
【コカインベア】実話?元ネタの事件と熊の剥製はどこにある?
続いて、映画「コカインベア」の元ネタになった事件や、その後について解説します。
1985年にコカインを大量摂取し死亡したクマが発見される
実際には、コカインを食べてしまったクマはすぐに死んでしまいました。
純度95%のコカインを食べてしまったクマ。
クマが摂取したコカインの量は定かではないとしながら、「バッグが発見されたとき34キロのコカインはすべて消えていた」というのが事件の香りプンプン案件!
胃袋がコカインで満杯だったというクマは、もちろん生きられるはずもなく死んでしまいました。
“人間の行動による罪なき動物の死”という悲しい実話が大前提としてあることは、本作のトーンに少なからず感じます。
完璧なおバカ映画ではないところが本作のこだわりであり、悲しくも本作をイマイチにしている要因(筆者主観)。
クマへの哀悼の意が描かれつつも、中途半端な消費コンテンツとしての仕上がりが、クマへの侮辱ですらあるのが悲しい逸品です。
クマがコカインを摂取した経緯
映画本編同様に、飛行機から落ちてきたコカインを食べてしまったクマさん。
劇中にも登場するアンドリュー・C・ソーントン2世は実在した人物です。
陸軍で落下傘部隊にいた経歴をもち、警察として麻薬取締班をつとめたのち、弁護士になったこの男。
警察官だったころに密輸を始め、ずぶずぶと荒稼ぎしていたアンドリュー。
1985年、密輸中にコカインを飛行機から投棄し、自分も飛び降りようとした際の事故で亡くなりました。
そうして落とされた持ち主なきコカインを、クマが食べてしまった、という経緯です。
クマは映画のように人を襲ったり殺してはいない
BASED ON TRUE EVENTS(出来事)と冠された物語。“ストーリー”ではないところがミソで、「コカインを摂取してしまったクマがいた」ことだけが実話なのです。
致死量のコカインを摂取して、すぐに死んでしまったとみられる実際のクマ。
このクマの存在を知り、「パニック映画がつくれそう」と着地するあたりがなんともハリウッドです。
前述の通り、メッセージ性を感じないわけでもなく、かといって問題提起がうまくいっている風でもない、という絶妙な映画!
実際の死人(今回はクマ)を生き返らせる映画手法として、「ワンハリ」を引き合いに出している評論家もいて、「映画ファンってやさしいな」と再確認した次第です。
クマの剥製はケンタッキー州のドライブインに展示されている
コカインの帝王とも呼ばれたパブロ・エスコバルをもじって、パブロ・エスコベアと呼ばれるクマさん。
2025年現在「Kentucky for Kentucky Fun Mall」というドライブイン(雑貨屋さん)に飾られているエスコベア。
様々なクマちゃんファンの手もとを渡り歩いてきたという、この剥製。
ハリウッドスターの手中だったこともあったとかなかったとか。
CMにも“友情出演”したりと、アメリカではおなじみの存在のようです。
【コカインベア】映画の見どころ!重要なポイント3選
続いて、映画の見どころを3選にして紹介します。
※↑リンクをクリックで知りたい項目へ移動します。
見どころ①:印象的な割にすぐ死ぬキャラ
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オープニングで雑にキルされるカップルから始まり、主役からモブにいたるまで強烈キャラの応酬!
時にノイズですらあるベッタリとしたキャラ設定の割に、どいつもこいつも死にすぎだー!
とはいえ相手はクマですから、そんな儚い結末がリアルなのかもしれません。
筆者的に生き延びてほしかったのは、画像のリズおばちゃん(演/マーゴ・マーティンデイル)。
森を守るレンジャー、そして恋する乙女として、魅力を振りまいたキャラでした。
見どころ②:圧倒的なコカイン量
タイトルにするくらいですから、本作の主役はクマと、そしてコカイン。
少年少女がコカインを“食べる”シーンなんて可愛いもので、その辺に落ちまくっているコカイン、降り注ぐコカイン、宙を舞うコカイン、コカイン・コカイン・コカイン。
しかし意図的なのか、コカインが作用するさまはあまり描かれず、全員フラッフラな感じを想像していると肩透かし。
純粋に、コカインを手にしてしまった者・コカインを狙う者・コカインベアという明快な三すくみが本作の見どころです。
見どころ③:クマのかわいい一面
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冒頭、人間を襲った次の瞬間に、ひらり飛ぶ蝶に夢中になるクマちゃん。
おそらく、エリザベス・バンクス監督が一番やりたかったのが、この描写ではないでしょうか。
画像のシーンも、コカインまみれで走り回ったあげく、急に意識を失い“ポテッ”と倒れた、コカインベアのキュートな一面でした(下敷きになってる人いるけど)。
そもそも、縄張り意識がなく人間を襲うことの少ない、アメリカクロクマという種類のクマちゃん。
「凶暴になったのは、あくまでコカインの作用である」ということを描写したシーンが印象的でした。
【コカインベア】続編の噂は本当?
続編というよりも、派生映画が既にあったり、製作中だったり。
本作の元となった事件ほど話題にならずとも、度々、人間は自然界にコカインを落っことしてしまっているのです。
“飛行機から森”は斬新ですが“川から海”と考えると、悲しいほど想像がつく自然破壊経路。
密輸業者はツメが甘いのか、ポロポロとコカインをこぼします。
そうして水中の生物は、幾度となく人間の犠牲となってきたのです。
ということで、「コカイン×サメ」などの派生映画はすでに存在しているもよう。
「Crackcoon」という、クラックーンと語感がキモチイイ「コカイン×アライグマ」映画もリリースされていました。
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【コカインベア】実話をもとに脚色したパニックアドベンチャー!
- 映画「コカイン・ベア」は実話がもとになっている
- 単なるおふざけ映画ではない
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映画「コカインベア」ほどの薄いテーマ性で、5,000字を越える記事が書けたことを誇りに思います。
罪のないクマが、バカな人間のせいで死に至った事実だけは胸に刻んでおきたいです。
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