遂に秦国最強の武将、王騎将軍が出陣します!
2019年公開の実写「キングダム」、2022年公開の「キングダム2 遥かなる大地へ」に続くシリーズ第三弾!
2023年公開「キングダム 運命の炎」は公開後10日で157万人を動員し、4週連続首位を獲得するほどの人気ぶりでした!
原作でも人気の馬陽の戦いの始まりとなり、2024年7月12日公開の「キングダム 大将軍の帰還」へ続く二部作となります。
知略と武力の攻防が激しく繰り広げられる圧巻のアクションと壮大さが見どころです!
新作を観る前にまずは「キングダム 運命の炎」をおさらいしましょう!
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この記事には映画の結末や重要なネタバレを含む可能性があります。未鑑賞の方はご注意ください。
公開日 | 2023年7月28日 |
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監督 | 佐藤信介 |
原作 | 原泰久『キングダム』 |
脚本 | 黒岩勉 原泰久 |
キャスト | 山﨑賢人 吉沢亮 橋本環奈 清野菜名 杏 大沢たかお |
音楽 | 宇多田ヒカル「Gold 〜また逢う日まで〜」 |
上映時間 | 2時間10分 |
配給 | 東宝 / ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
公式サイト | 「キングダム 運命の炎」公式サイト |
上映劇場 | なし |
【キングダム 運命の炎】あらすじをネタバレ付きで結末・ラストまで
秦国の命運がかかった馬陽の戦いが遂に始まります。
中華統一を目指す秦王・嬴政の壮絶な過去、託された想い、使命が明らかとなります。
六代将軍唯一の生き残り王騎将軍、戦いの地へ
蛇甘平原での戦いが評価され、百人将になった信は王騎将軍の元で修行を積んでいました。
その頃、秦国には趙国の軍が押し寄せてきていました。
秦に向けて進軍する趙国の副将・万極はかつて秦の将軍・白起によって家族を生き埋めにされた過去を持っています。
怨念を秦国の民を虐殺することではらす万極に、次々と秦国の民は惨殺されていきます。
着々と進軍を進める趙軍は、馬陽を目指します。
国家存亡の危機に嬴政は挙兵をし、馬陽で食い止めるよう命を下しました。
そして秦軍の総大将を六代将軍唯一の生き残り王騎将軍を抜擢しました。
総大将に抜擢された王騎将軍は、人払いをし嬴政と二人で話をしたいと言います。
中華唯一王になる覚悟、嬴政の過去
王騎将軍は嬴政に対し、「中華の唯一王になる覚悟」について問います。
王騎将軍の並々ならぬ覚悟を前に、嬴政は自身の過去を語りました。
嬴政は、幼き頃趙国へ人質として送られ趙民からひどい扱いを受けていました。
同じく趙国へ人質としてきていた母も嬴政をぞんざいに扱います。
そんな環境のもとで育った嬴政は、笑うことができず苦しい毎日を過ごしていました。
そして遂に秦国への帰還を許された嬴政でしたが、国境を越えるには関所を通過しなければなりません。
そこに手を返してくれたのが、闇商人の紫夏(しか)という女性でした。
心を閉じた嬴政に、紫夏は声をかけ生きる気力を取り戻させてくれます。
趙国の関所を潜り抜け、後一息で秦国という時に脱走がばれてしまいました。
紫夏は身を挺し嬴政を守り抜きます。
そして紫夏の命が尽きる時、嬴政に「誰よりも偉大な王になること」を約束し息絶えてしまいました。
嬴政が「中華統一」を目指しているのは、紫夏との約束を果たすためだと語ります。
強い決意を聞いた王騎将軍は、嬴政に昭王からの伝言を託すのでした。
飛信隊誕生!敵将を討つ快挙!
王騎将軍は、信たちと共に馬陽に急ぎます。
急な徴兵だったため農民が多く士気が低い状態の秦軍でしたが、王騎将軍の号令で一気に士気が高まります。
信は大将軍の一言が皆の士気を一気に変えたことに王騎将軍に対し尊敬の眼差しをむけていました!
戦が始まろうとする頃、王騎将軍は信の隊に「飛信隊(ひしんたい)」という名を授けてくれました。
そして飛信隊に、命を下します。
それは左翼の副将・馮忌(ふうき)を討ち取ることでした。
王騎将軍との修行で集の力を実感していた信は、二万の兵に守られる馮忌に対し死角から攻めます。
窮地に追い込まれる飛信隊でしたが、隊長である信を信じついてきてくれる仲間たちに熱くなれます。
馮忌は信に気づき距離をとりますが、すでに王騎将軍の策にはまり逃げ場を追われます。
そして信は馮忌討ち取ることができました!
急襲する敵の総大将龐煖
秦軍の優勢で夜を迎えた信たち。
飛信隊の活躍に酒盛りをしていたとき、なんと趙軍総大将・龐煖(ほうけん)が現れます。
突如として現れた龐煖に対し、なす術なく飛信隊は殺されていきます。
龐煖は信と羌瘣でも手も足も出ぬ強さを誇っていました。
そしてこの馬陽の戦いを描く、趙の将軍李牧の存在も明らかとなります。
馬陽の戦いがこれからという時に「キングダム 運命の炎」は幕を閉じました。続きが気になってしかたがありませんね。ラストでは「キングダム 大将軍の帰還」の予告が流れ、映画館がどよめきました!
映画「キングダム 運命の炎」原作漫画のどこまで?
「キングダム運命の炎」で描かれているのは、まだまだ戦いの序盤です!
嬴政の過去を中心に描かれているので、戦い自体はまだ進んでいません。
当初どこまで描かれるのかという情報がなかったので、馬陽の戦いを一作で描けるのか?!と思っていましたが、やはり二部作になりましたね!
本作は、王騎将軍に命名された信の百人隊「飛信隊」の初始動が見れる戦いです!
この戦いでは個の戦いではなく、隊となる動きのため前作よりも壮大になり見応えたっぷりとなっています。
【キングダム 運命の炎】印象に残ったキャスト3選(ネタバレあり)
実写化キングダムは新作ごとに新たに追加されるキャストが活躍をします!
今回も新キャラが豪華でしたね。
①紫夏/杏
紫夏を演じたのは杏さんです!
なぜこうもぴったりなキャスティングができるのか…
嬴政の趙から秦への脱出を手伝う闇商人紫夏ですが、嬴政にとって中華統一という夢を与えてくれた重要人物となります。
かつて趙の人質となり民から酷い仕打ちで心を閉ざしてしまった嬴政ですが、紫夏の強さと優しさに心を取り戻していきます。
戦乱の世を生きる女性の強さを表す紫夏という役を演じた杏さんでしたが、素晴らしいとしか言いようのない迫真の演技に心揺さぶられました。
嬴政を守り抜く紫夏がかっこよすぎて…死んじゃうシーンは号泣です…
②嬴政/吉沢亮
中華統一を目指す嬴政は、王騎将軍に覚悟を問われます。
そこで明かされていなかった嬴政の壮絶な過去が明らかとなりました。
嬴政役の吉沢亮さんは、幼少期と現在の二役を一人で演じます!
嬴政の心の声をしゃべる幻覚が普通にホラーでした。子供泣くんじゃない?と思う程です
現在の嬴政は中華統一を目指す秦王として強い眼差しのある顔つき、幼少期は闇の中にいる精力のない顔つきと全く違う雰囲気となっています。
別人かのような演じ分けに驚嘆です!
闇の中にいた嬴政がだんだん生きる希望を見出していく様を演じるのは難しかったかと思いますが、とても素晴らしい演技力に没入してしまいます!
③王騎/大沢たかお
いざ秦国最強の六大将軍の一人、王騎将軍が戦場に復活します!
隣国・趙の軍隊が攻めてくる中、嬴政は総大将に王騎将軍を任命しました。
待ってました、王騎将軍!
名キャスティングと公開当初から話題だった大沢たかおさん演じる王騎将軍が見どころの一つです!
ンフフやコココという独特の笑い声がなぜあんなに違和感なく出せるのか…
前作までは出番が少なくまだ本領を発揮できていませんでしたが、ここから王騎将軍の戦いが始まります!
騰と王騎将軍の面白い掛け合いや一転締まるような大将軍の掛け声など新たな王騎将軍の一面がみれます。
【キングダム 運命の炎】印象に残ったシーン・場面3選(ネタバレあり)
順を追っていくごとにさらに面白くなる実写版「キングダム」!
キングダム 運命の炎にて印象に残ったシーンをピックアップします!
①全軍、前進!!
天下の大将軍の凄さを垣間見れた王騎将軍の掛け声「全軍、前進」。
漫画でも鳥肌の立つ場面を、イメージ通りに再現してくれた大沢たかおさん最高です!
思った以上に低い声とトーンでしたが、変に張り切っていないところが良かったです!
兵士ではなく農民が多くいた秦軍は士気が大きく下がり脱走兵までいたほどでしたが、
王騎将軍の士気を高める一声は兵士の目の色をガラッとかえました!
さすが王騎将軍!
②宇多田ヒカルの主題歌が良い!
第一作目の主題歌ONE OK ROCK「Wasted Nights」の反響が大きすぎて、全作ONE OK ROCKの曲がいいのではと言われていた中で、その反響を覆すほどぴったりな曲を作ってくれた宇多田ヒカルさんに拍手です!
まさに「キングダム 運命の炎」のための曲と言わんばかりのラストに合う曲となりました。
宇多田ヒカルさんは、映画のセリフや情景を入れなくてもその作品ぴったりになる曲を作れる凄さがありますね。
詰め込まれすぎて感情が追い付かなくなりますがラストの「Gold 〜また逢う日まで〜」が流れた瞬間、全部の感情を回収してくれているような気持になれます。
③飛信隊始動、与えられた使命!
信と羌瘣の突撃シーンがかっこいい〜!!
百人隊の隊長として信は隊を動かす難しさを知ります!
これまで戦ってきた飛信隊の仲間が信に想いを託す場面は感動です。
それに応える信も!
前半は回想シーンだっただけに後半の飛信隊の活躍・アクションシーンは大興奮ですね。
そしてすべては王騎将軍の掌の上だったことに死ぬ直前に気づいたとき、鳥肌とまりません!
【キングダム 運命の炎】実際に鑑賞したレビュー・感想
漫画・アニメ・実写版を網羅する筆者視点で、実際に鑑賞した感想をレビューします!
漫画の再現度
原作とは時系列や描かれ方が違っていましたが、再現しているシーンの完成度はとても高いです。
嬴政の過去編で杏さんの迫真の演技は、紫夏そのもので感動しました。
紫夏の大きな愛と優しさを見事に表現しきっています。
紫夏の再現度は100点満点です!
時系列が異なるだけで全く違うエピソードというわけではないでの、原作ファンでも気にせず見れる内容となっています。
キャストのハマり具合
新キャストが追加され、さらに豪華さを増したキングダム。
趙副将・万極に山田裕貴さん・趙副将・馮忌さんに片岡愛之助さんが新たに参加しました。
今回注目されたのが、紫夏を演じる杏さんの演技力です。
原作では嬴政の過去が明かされるのはもっと後になります。
そのため今回の映画の中に嬴政の過去編がいるのか…と一部声が上がっていましたが、鑑賞後はこのシーンがなければ完成していないと思えるほどの迫真の出来でした!
またほかにも李牧を演じる小栗旬さんにも注目が集まっています。
後半に少ししか映らなかった李牧ですが、「キングダム 大将軍の帰還」ではどのような活躍が見られるのか、楽しみですね。
アクション
本作では第一と第二シリーズほどアクションシーンはありませんでした。
嬴政の過去や馬陽の始まりがメインで描かれています
しかし紫夏が嬴政を守るところは緊迫の走るシーンでした!
弓矢で応戦し、戦い抜く紫夏に心打たれた方も多かったようです。
再鑑賞
「キングダム 大将軍の帰還」を観る前に必ず再鑑賞が必要です!
第三弾と第四弾は二作で続く話となっています。
そのため第四弾をみるには、「キングダム 運命の炎」を観ることが必要不可欠です!
また、本作は新キャラが多数登場し原作を観ていない方は少しついていきづらかったという声もありました。
再鑑賞することでキャラがより深くわかるため1回目よりも更に詳しくキングダムの世界に没入することができます!
まとめ
馬陽戦の始まりから嬴政の過去・飛信隊の始動など詰め込まれた一作となりました!
もちろん一作で収まるはずもなく、第四作目「キングダム 大将軍の帰還」に続きます。
作品ごとに登場する新キャラや見応えたっぷりの戦闘シーンは圧巻です。
「キングダム」はただのバトルものではなく、知略と武力、想いや因縁などが細かく描かれているから面白い!
馬陽の戦いのクライマックスを最後まで見届けましょう!