2022年10月よりアニメ(1期)が放送された「チェンソーマン」。
ストーリーや作画のクオリティも高く、アニメ化と同時に一気に注目を集めました。
そして中でも話題になったのがEDテーマ。
12話全て曲が違うというスタイルに、視聴者からは驚きの声が多く聞こえてきました。
そこで今回は「チェンソーマン」のエンディングの歌を一覧で順番に紹介!アーティストが毎回違う理由について解説していきます。

【チェンソーマン】エンディングの歌を一覧で順番に紹介!
アニメ1話~12話までのエンディングの歌を一覧で紹介していきます。
話数 | 曲名 | アーティスト |
---|---|---|
1話 | CHAINSAW BLOOD | Vaundy |
2話 | 残機 | ずっと真夜中でいいのに。 |
3話 | 刃渡り2億センチ | マキシマム ザ ホルモン |
4話 | 錠剤 | TOOBOE |
5話 | インザバックルーム | syudou |
6話 | 大脳的なランデブー | Kanaria |
7話 | ちゅ、多様性。 | ano |
8話 | first death | TK from 凛として時雨 |
9話 | Deep down | Aimer |
10話 | DOGLAND | PEOPLE 1 |
11話 | バイオレンス | 女王蜂 |
12話 | ファイトソング | Eve |
オープニング | KICK BACK | 米津玄師 |
※↑話数をクリックで楽曲の詳細へ移動します。
1話のVaundyから12話のEveまで豪華すぎるアーティストに驚きですよね。
実際に公式Twitterでは、アーティストと楽曲名が発表されると同時に「豪華すぎて泣く」「もうこれでフェス開いてほしい」などのコメントが殺到したようですよ。
【チェンソーマン】エンディングの歌とアーティストを順番に紹介
ここからは各話の楽曲やアーティストについて紹介していきます。
1話「CHAINSAW BLOOD」Vaundy

Vaundyは自身で作詞作曲のみならず、アレンジやプロモーションなども自身でこなすマルチアーティスト。
Adoや菅田将暉など数々のアーティストに楽曲提供をしてきました。
第1話の「チェンソーマン」では悪魔がはびこる世界で、生きるためデビルハンターとして働いていたデンジが、悪魔であるポチタと融合。
チェンソーの悪魔となり、戦うシーンが描かれています。
EDの楽曲名である”CHAINSAW BLOOD”の”BLOOD”は体内を循環する液体という意味。
恐らく、ポチタと融合した際の悪魔の血を表現しているのではないでしょうか。
そしてEDシーンでも流れていたデンジがチェンソーの悪魔に変身する姿。
これは歌詞の中にも組み込まれており、「弾む鼓動」「chain回して」という歌詞が、チェンソーマンへと変貌するデンジの姿を連想させてくれます。
2話「残機」ずっと真夜中でいいのに。

ずっと真夜中でいいのに。はボーカルで作詞作曲を行うACAね(あかね)を中心とした音楽ユニット。
ハスキーかつハイトーンボイスな歌声やキャッチーなメロディなどの、多くの魅力がファンの心に突き刺さり、絶大な人気を得ています。
第2話ではマキマの犬となったデンジが公安でデビルハンターとなり、先輩であるアキに洗礼を受けながらも、初任務をこなします。
そして新しいバディである魔人・パワーに振り回される葛藤を描いており、楽曲ではその乱れたデンジの心を上手く表現!
ファンキーなスラップベースとピアノの音色が心地良い、アップテンポで軽やかな一曲となっています。
3話「刃渡り2億センチ」マキシマム ザ ホルモン

マキシマム ザ ホルモンは激しいラウドロックにエキセントリックで予測不能な曲展開を融合させたスタイルが特徴の4人組ロックバンド。
日本語を自由に操り、その歌詞に込められている奥深いメッセージ性が人気を集めています。
第3話のストーリーは、デンジがパワーに騙されて、コウモリの悪魔と対峙するというもの。
激しい戦闘シーンや、パワーの本音などが組み込まれており、かなり見どころある回となっています。
EDもマキシマム ザ ホルモンにしかぶっ放せないヘヴィでアグレッシブなサウンドで、アニメの世界観と見事に融合!
多くの視聴者を魅了しました。
4話「錠剤」TOOBOE
アニメ第4話エンディング主題歌は、TOOBOEが担当。
TOOBOEは、音楽クリエイターのjohnのソロプロジェクトで、2019年から楽曲を投稿するボカロPとして活動。
john自身が歌唱したり、他のアーティストへの楽曲提供なども行っています。
第4話では姫野やコベニなど公安対魔特異4課が登場。
更にはパワーが早川家に加わるなど、ドタバタな日常が描かれています。
そんな第4話のEDではナースやバニー、メイドやチャイナなど様々な衣装でパワーが登場。
歌詞も「ブロンドの髪 靡かせ 見下されて食べられて」「善悪すら通じない まん丸の大きな瞳で」などパワーの見た目や性格について歌っています。
可愛く動き回り、パワーづくしのEDにファンからは歓喜の声が多く寄せられたそうですよ!
5話「インザバックルーム」syudou

syudouはもともとボカロPとして活動を行っていたアーティスト。
その後、Adoの”うっせぇわ”など歌い手を中心に楽曲提供も行い、2022年からはライブ活動も積極的に行うなど、幅広く活躍しています。
アニメ第5話ではアキ、デンジ、パワーの共同生活がスタート。
デンジは念願叶ってパワーの胸を揉むことに成功しますが、胸のパットが取れて放心状態に。
更にはマキマがデンジに顔を近付ける様子や、アキの過去、公安対魔特異4課が悪魔の能力によってホテルに閉じ込められるシーンが放送されました。
EDは冒頭と最後が同じメロディーになっており、デンジが閉じ込められたホテルと同じくループしているという凝った構成。
物語の不穏な展開とシンクロしており、アニメの内容にぴったりのモチーフといえますね。
6話「大脳的なランデブー」Kanaria

第6話のエンディングテーマを担当するのは、2作目”KING”がYouTubeで再生回数6000万回を突破する大ヒットを記録するなど、新世代のボカロPとして注目を集めるKanaria。
”大脳的なランデブー”は作詞作曲のみならず、自身の歌声を初めて披露した曲となり、歌声と軽やかで心地良い歌声に多くの反響が寄せられました。
アニメ第6話の「チェンソーマン」ではデンジら公安対魔特異4課が銃の悪魔の肉片を集めるため、とあるホテルに潜入。
しかしそのホテルに潜む”永遠の悪魔”の能力によって8階に閉じ込められてしまいます。
そして永遠の悪魔からの要求は”デンジを殺せ”というもの。
窮地に立たされた公安対魔特異4課と、デンジの決断が描かれた回となっています。
EDでは不遇な人生と生存本能、ループに彷徨う状況を表現。
歌詞の1行目「世界一周忘れてまだ見ぬ光景と浅ましい悍ましい気がして」は十分恵まれているのに欲が尽きない人間の欲望や傲慢さについて歌唱。
無限ループに陥る状況を描きながらも、「チェンソーマン」そのものを表して歌い上げた一曲となっています。
7話「ちゅ、多様性。」ano

anoはアイドルグループ・ゆるめるモ!の元メンバー。
現在はバンドやバラエティ番組でも活躍しており、そんな彼女がソロアーティストとして歌い上げたキュートでポップなナンバーです。
アニメ第7話では、デンジがチェンソーマンに変身し、永遠の悪魔に立ち向かっていくシーンからスタート。
狂ったように永遠の悪魔を退治し続け、やっとホテルから全員解放されます。
そして歓迎会として公安対魔特異4課で居酒屋へ。
しかしデンジはそこで大事なファーストキスをゲロ味で体験。
マキマという好きな人がいながらも、姫野の誘惑に負けそうになるデンジの葛藤が放送されました。
EDの”ちゅ、多様性。”はポップでキャッチーなサウンドとオリエンタルな雰囲気が融合したメロディーラインが特徴。
舌足らずでキュートな歌声が絶妙にマッチしており、かなり中毒性の高い楽曲!
マキマやパワー、姫野らに翻弄されるデンジの姿が個性的な表現で描かれるなど、映像+音楽共に一度聴いたら耳から離れない一曲だと思います。
8話「first death」TK from 凛として時雨

バンド・凛として時雨は2002年に埼玉県で結成されたスリーピースロックバンド。
数々のアニメタイアップでその独特なサウンドを響かせており、ハイトーンボイスとシャウト、轟音と変拍子を武器に日本の音楽シーンの最先端を切り開いてきました。
アニメ第8話では新人歓迎会解散後に姫野の家へ連れ込まれたデンジ。
姫野からの誘惑を何とか回避し、翌朝は2人で何事もなかったかのように朝ごはんを食べます。
そこで2人はお互いの好きな人を教え合い、協力しあう同盟を締結。
だが、その約束も束の間、公安にサムライソードと沢渡アカネが襲撃。
追い込まれたアキが狐の悪魔、呪いの悪魔を使うが仕留められず。
アキを助けたい一心の姫野は、契約している幽霊の悪魔に自分の“全部”を差し出してしまいます。
EDの最後の「完全無血のデイジーチェーン ノーベルShowは僕のもの」「最期の夢を抱きしめて last deathは君に捧ぐから」は姫野の想いが反映。
デイジーの花言葉は”平和”や”希望”という意味があるので、アキの人生を案ずる優しさが込められているのではないでしょうか。
そして歌詞全体に公安の先輩・後輩である姫野とアキの互いへの想いが綴られており、聞くだけで涙が溢れてしまう一曲です。
9話「Deep down」Aimer

アニメ第9話は「鬼滅の刃 遊郭編」のオープニングテーマ”残響散歌”を披露したことでも話題になったAimerが担当。
独特の憂いを帯びたハスキーボイスと重厚なストリングスが、圧倒的な歌唱力を引き立てています。
アニメ第9話では姫野の幽霊の悪魔の手がデンジをチェンソーマンへと変身させます。
そしてサムライソードの激闘が始まりますが、デンジはサムライソードにぶった斬りにされてしまいます。
一方、新幹線で襲撃に遭ったマキマですが、生きていることが判明。
京都公安と合流し、そこでマキマが能力を使うシーンが描かれました。
EDの”Deep down”では姫野に限らず、契約している悪魔に全てを捧げて消えていった人々の気持ちが込められています。
そしてずっとアキを想い続ける姫野の姿が歌詞に多く綴れれており、第8話に続き胸が締め付けられるような切ない一曲となりました。
10話「DOGLAND」PEOPLE 1

2019年に結成され、ネクストブレイクとして大きな注目を浴びているPEOPLE1。
“DOGLAND”は彼らにとって初のアニメタイアップ曲となり、多くの注目を集めました。
アニメ第10話ではサムライソードの襲撃が収まったものの、多くの人員を失った公安対魔特異4課。
無事生き残ったアキは、バディである姫野の死に涙を流します。
そして今回の事件を受け、4課を強化することに。
デンジとパワーはマキマから最強のデビルハンターを紹介され、地獄の特訓を受けることになります。
”DOGLAND”はアニメ全体を通してのデンジの心を表現。
更にはマキマの犬になったことが分かる「バウバウ」という犬要素も歌詞に組み込まれています。
怪しげなサウンドとリズミカルなラップから始まる本楽曲。
理不尽な現実の中でも希望を見つけようとするデンジの姿とぴったりだと思います。
11話「バイオレンス」女王蜂

音楽界に彗星のごとく現れた女王蜂。
その奇抜な演出やファッション性、研ぎ澄まされた楽曲に度肝を抜かれた音楽ファンも多いのではないでしょうか。
アニメ第11話では新たな力を求めて”未来の悪魔”の元にやってきたアキ。
自身の死に方を告げられそうになりますが、「興味がない」と言ってついに未来の悪魔と契約します。
一方、岸辺に鍛えられたデンジとパワーは、岸辺らとサムライソードのいるビルに潜入。
激しい闘いの幕が切って落とされました!
”バイオレンス”の冒頭で歌われているのは、タイトル通りバイオレンスなシーン。
しかし途中から恋愛要素のある歌詞も組み込まれているので、タイトルとは裏腹に解釈の仕方によってはラブソングのようにも感じられますね。
12話「ファイトソング」Eve

アニメ全12話を締めくくる最終話のEDテーマを担当したのはEve。
ニコニコ動画で歌い手として活動を開始するとその独特な歌声に人気は一気に急上昇。
「呪術廻戦」のオープニングテーマではストリーミング累計再生数3億回を突破するなどの大ヒットを果たしました。
アニメ第12話ではゴーストを操る沢渡アカネに苦戦し、殺されかけるアキ。
同じ頃、再びサムライソードと対峙したデンジの最後の戦いが開始。
激闘の末、サムライソードを捕獲したデンジとアキはサムライソードの股間を何度も蹴り上げます。
そしてその度に大きな悲鳴が響き渡り、その叫び声を姫野への鎮魂歌(レクイエム)として捧げるシーンで幕を閉じます。
第12話のEDは、デンジ・パワー・アキの3人による共同生活の模様を描いた映像。
長い旅を振り返るような、爽やかなギターロック・チューンとどこか儚げな歌声が、幕引きにふさわしい余韻を残します。
そして”ファイトソング”というタイトルの通り、残酷な世界の中を生き抜こうとする登場人物達へ送る応援歌のような一曲。
更には「自分以外誰も信じてくれなくてもいい、私にはまだ頑張れる力が残っているから」というフレーズが。
応援歌に加え自分自身を信じることの大切さを伝える楽曲となってます。
【チェンソーマン】オープニングテーマは米津玄師さんの「KICK BACK」
「チェンソーマン」の全OPを担当したのは、音楽的評価も高く、CDショップ大賞・第60回日本レコード大賞にて、いずれも最高賞を獲得した、米津玄師。
編曲にはKing Gnuの常田大希も携わって曲作りがスタート。
更には2002年リリースのモーニング娘。『そうだ! We’re ALIVE』(作詞作曲・つんく♂)の歌詞「努力未来 A BEAUTIFUL STAR」を曲中に導入。
アニメ映像は映画のオマージュになるなど、大きな話題を呼んだ一曲となりました。
OPは全体的にハイテンポで、”成功したいけどハングリーでありたい”という気持ちが込められています。
デンジの欲望やチェンソーの動きなども歌詞に取り入れており、よりアニメに対して興味を湧き出させてくれる曲だと思います!
【チェンソーマン】エンディングの歌でアーティストが毎回違う理由はなぜ?
曲作りやアーティストにお願いするなど、それだけでも工程がかかるのに、なぜ12話全部のEDを変えてきたのでしょうか。
詳しくみていきましょう!
エンディングが毎回違うのは中山監督のアイデア
アニメ12話のEDを変えた理由は、中山監督がアニメ版の「チェンソーマン」を漫画原作に忠実に且つ写実的な作品にすることを強く意識したため。
そこで”毎回EDを本編の一部みたいにして見せられたら楽しい作品になりそう”というアイディアを思いついたそうです。
はじめは前代未聞だし作画も大変なので、誰もが無理だと思ったそう。
しかし意外にもトントン拍子に実現できる運びになり、とうとう腹をくくってこのアイデアを採用することを決定したそうです。
奇想天外な発想に、さすがとしか言いようがありません!
アーティストには意向を説明し曲を書き下ろしてもらっている
「チェンソーマン」のEDをそれぞれ担当するアーティストに毎回EDが変わることを説明。
そしてアーティストには「この話数はこういう終わり方をしているからこんな曲が欲しい」というお願いをしています。
その上で、すべてのエンディングを書き下ろしをしてもらっているんだとか。
つまり、「チェンソーマン」のEDは本編の一部であり、12人のアーティストそれぞれの想いが詰まりに詰まった一曲と言えますね!
【チェンソーマン】2期レゼ編の主題歌は?

結論からお伝えすると、「チェンソーマン」レゼ編の主題歌はまだ決まっていません。
ただ、アニメの流れからすると、主題歌も本編の一部のように作成されると考えられます。
どのアーティストがどんな想いをこめて書き下ろされるのか、今からとても楽しみですね!
【チェンソーマン】エンディングの歌まとめ!監督のアイデアで毎回違う曲に
- 「チェンソーマン」エンディングの歌を一覧で順番に紹介!
- 「チェンソーマン」各話の楽曲やアーティストについて
- 「チェンソーマン」エンディングで毎回アーティストが違う理由は中山監督のアイデア
アニメ全12話のEDが違うという前代未聞の取り組みに驚いたファンも多いのではないでしょうか。
ですが、そこには面白い理由が隠されており、毎回アニメの終わりが楽しみになる仕掛けがたっぷりでしたね!
2025年にはレゼ編の映画公開が決定しているので、ぜひEDと併せてアニメや原作漫画での予習・復習をしてみてはいかがでしょうか。
★「チェンソーマン」アニメや映画の情報はこちら

