「ちいかわの闇が深いと言われる理由は？」
「たまにくる怖い回が知りたい」
癒し系キャラのちいかわですが、実は闇が深いとSNSで話題です。この記事では、たまにくる怖い回が「なぜ怖いのか」理由と考察つきで解説していきます！
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ちいかわの基本情報
| 作品名 | ちいかわ（ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ） |
|---|---|
| 原作者 | ナガノ 公式X（旧Twitter） |
| 累計発行部数 | 270万部以上（2023年12月現在） |
| 漫画発行数 | 全6巻 |
| アニメ放送日時 | 毎週火・金曜日「めざましテレビ」 7：40頃〜 |
| 詳細 | 公式サイト/Wikipedia |
ちいかわは『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』の略であり、漫画家のナガノさんによる可愛い動物たちの日常を描いた作品です。2020年からX（旧Twitter）で連載がスタートし、現在（2024年10月）では350万人を超える人気ぶり。
ハチワレやうさぎ、うさぎなど愛らしい動物たちがたくさん登場する癒し系の作品なのですが…。知れば知るほど、「ちいかわは実は闇が深いやばい漫画」という意味が分かってきます。
ちいかわの闇が深いと言われる理由5選
ちいかわの闇が深いと言われる理由を5つ紹介します。
- 生き物の想い・哀しみを描いている
- 知的障害・発達障害のあるキャラクターが多い
- 鎧さん一族による支配・管理されている
- 呪いアイテムなど不穏な道具が出てくる
- そもそも作者ナガノの闇が深い
理由1.生き物の想い・哀しみを描いている
ちいかわに登場するキャラクター達は小さくて力の弱い存在です。自分たちの毎日の生活を通して「生きること」や「幸せになるための努力」を描いており、人間を含む生き物の強い想いがヒシヒシと伝わってきます。
中には芽生えた友情が儚く散ってしまったり、信頼していた仲間に裏切られてしまったりと、可愛いキャラクター達が不安や孤独に悩む哀しい姿も頻繁に出てきます。自分で乗り越えられることもあれば、友人に助けられながらどうにか達成する場面もあり、ドキュメンタリー並に心を動かされるのです。
読んでいる人が「心の声」に気づくように、ちいかわたちがアドバイスをしているのではないかと感じます。
理由2.知的障害・発達障害のあるキャラクターが多い
ちいかわに登場するキャラクターたちは、知的障害や発達障害と感じる部分がとても多いです。
例えば、
- 片言しか話せないちいかわ
- 奇声を上げるうさぎ
など知能や発達に障害を感じるキャラクターがたくさん登場します。そんな障害があるキャラクター達を含み、互いに支え合い励まし合いながら楽しく毎日を過ごしているちいかわ達を見ると、人間世界での差別的な扱いを考えさせられてしまうほど。
人間世界でも気づかないうちに自分と違う障害を下に見ている人は多いはず。ただ癒しを与えるだけで無いちいかわの作風がファンを増やし続けているのでしょう。
理由3.鎧さん一族による支配・管理されている
可愛い動物たちは鎧さんによって支配・管理されており、仕事を与えられて生計を立てています。動物をメインに描いているゆるキャラ系アニメ・漫画で、人間さながらの労働を描いているのはかなり珍しいです。
仕事ぶりをみて鎧さんにより評価され、お給料にも影響がでてくるなんて人間社会とそっくりですよね。評価や自己成長のために切磋琢磨していくちいかわたちの姿に自分を重ねてしまい、胸が締め付けられる想いをするファンもいます。
仕事のために「草むしり検定」の試験に行ったちいかわ達がみんな一緒に合格＆ハッピーエンドにならないのは人間世界の不条理をよく描いていると感じます…！
理由4.呪いアイテムなど不穏な道具が出てくる
可愛いキャラクターが集まっているちいかわですが、相手を呪ったり痛そうな武器をもって戦ったりと平和な世の中ではありません。昨日まで一緒に仕事をしていた仲間が次の日にはキメラ化して討伐する相手になっていることもあります。
とくに「呪いの杖編」は見てて怖かったです。偶然見つけた不思議な杖で遊んでいたところ、ハチワレとウサギがどんどんキメラ化してしまいます。ちいかわは二人を助けるために呪いの杖を一生懸命に折ろうとするんですよね…。
愛らしい姿のキャラクターの日常の中に、恐怖シーンをたびたび投げてくる作者ナガノ氏の闇深さは計り知れません。
理由5.そもそも作者ナガノの闇が深い
ちいかわの作者ナガノ氏。作風からサイコパスと評されることも多い独特な世界観を持っている漫画家さんです。
可愛いキャラクターが極限状態にまで追い詰められるシーンが多く、読者に「気持ち悪い」「闇が深すぎる」など衝撃を与えています。
ちいかわの他にも「自分ツッコミくま」を生み出されています。いずれの作品もゆる可愛いキャラクターたちを通して人間社会をうまく描いているのですが、ナガノ氏は作品を通して読者の情緒を弄んでいるのでは…？と疑いたくなるほど深い。
もし今、ただ可愛いだけでちいかわを見ているのなら、考察を読んで闇深いポイントを知ってから再度見てみてほしいと思います。さらにちいかわにハマること間違い無いです。
ちいかわ闇が深い・怖い回となぜ怖いのか理由を考察
ちいかわは、可愛さの裏側にある「人間界を思い起こさせる現実的で厳しい生活」や「社会の成り立ち」「唐突に現れるちいかわたちの敵」が次々登場します。
今回は、闇深い部分や怖い回を具体的にピックアップし、なぜ怖いと感じるのか考察していきます。
今回選んだのは次の7話です！
- 「なんとかバニア」
- 「パジャマパーティーズ」
- 「人魚暴行」
- 「グーチョキパー」
- 「スロット⑨」
- 「パラレルワールド」
- 「闇バイト」
ちいかわの闇深い回・怖い回「なんとかバニア」
ちいかわがハチワレにプレゼントされた「なんとかバニア」。仲良しのウサギに渡しに行くと、突然魔女が現れて魔法をかけられてしまいます。
なんと、小さなぬいぐるみと自分たちの本当の体を入れ替えられてしまったのです。逃げていく魔女をどうにかやっつけて体は元に戻りますが、その魔女事件をきっかけになんとカバニアを無くしてしまい、ちいかわは落ち込みます。
出てきた瞬間の魔女と人形の中に生き物の魂を閉じ込めるという内容も怖いですが、大切な友達にもらったプレゼントをなくして落ち込んでしまうちいかわの姿を見るのも心が痛みます。
ここからは考察です。
事件をきっかけに、ちいかわの中で「今度はハチワレとウサギに自分がなんとかバニアをプレゼントしよう」という想いが芽生えます。友人の喜ぶ顔を見るために必死に仕事を頑張るちいかわは、この後何度も何度も草むしり検定に挑戦するのです。
なんとかバニアのために頑張っていると知るわけもないハチワレですが、一生懸命にちいかわを支えていくんですよね。学生の頃に友達と励まし合って試験勉強をした日を思い出しました。
ちいかわの闇深い回・怖い回「パジャマパーティーズ」
いつか大勢の前でライブをすることを目指している「パジャマパーティーズ」。自分たちの歌がいろいろな場所で口ずさまれるようになった頃、みんなで路上ライブを決行しました。
路上ライブには多くのファンが集まってきます。嬉しくなったパジャマパーティーズは、記念すべき初ライブに向けて練習を始めるのですが、ある日現れた白く巨大な鳥。緑の子だけを残し、3人を連れて飛び去ってしまいます。
仲間がいなくなって悲しい気持ちを抑え、一人でライブの成功を目指すパジャマパーティーズの緑の子。夢を追いかけて走り抜けていこうとする最中、夢を叶える直前に起こった悲しい事件の話です。
ちなみに仲間達が戻るまでの間、ちいかわ・ハチワレ・ウサギが代役を務めます。パジャマパーティーズを助けるために一生懸命練習をする3人の温かさにもほっこりします。イベント当日、仲間は戻るのでしょか…？
この回は胸糞悪い最後でした。しかし大切な仲間や家族との別れは現実世界でも突然です。そんな人間界のシビアな部分を教えられているような、深いお話でした。
ちいかわの闇深い回・怖い回「人魚暴行」
とある島の民族達。仲間を助けるために人魚を好物のしるこサンドでおびき寄せ、寄ってたかって暴行を行い殺害します。そして弱っている仲間に「人魚の煮付け」を食べさせます。
そんな中、ちいかわ達は島で人魚に出会います。人魚を食べたという敵を暴き出すため無抵抗なキャラクターに暴行を繰り返しているのですが、その姿は残虐そのもの。可愛い見た目なのでなんとか見れますが、かなり衝撃的な話でした。
ただ残虐な中にも仏の心をもつナガノ氏のことです。実は人魚は生きているのではないか？と考えるファンが続出します。
人魚の煮付けは「人魚のエキス」を使用した煮付けであり、食べたのはただの魚だと推測したかったのですが、その後公開された「真相編」にて人魚は撲殺されて調理されたことがはっきりと描かれていました。
人間にも対等な力を持った生き物が現れたら殺し合って食べられたりするのでしょうか…。考えるだけでも恐ろしいですね。
ちいかわの闇深い回・怖い回「グーチョキパー」
グーチョキパーで楽しく遊んでいたちいかわとハチワレ。すると突然、グーチョキパーを流していたウサギのようなキャラクターが暴れ出し、みんなで討伐することになります。
鎧さんが言うには、擬態型という討伐対象の存在で最近多いんだとか。親しみのある歌でみんなをおびき寄せ、頃合いを見て殺そうとするんだそう。
みんなが知っている歌でおびき寄せて大勢の人を騙し、殺すなんて人間世界で起こったら大犯罪の大虐殺です。めちゃくちゃ怖いですよね。
しかも歌を聴いたちいかわたちは、「なんだか楽しくなってきた！」とテンションが上がっており、音楽の中に媚薬的な効果や作用があるものが含まれていたと考察されます。
現実世界でも、実は慣れ親しんだいつもの「アレ」におかしな薬が混ぜられていて、いつかとんでもない事件になったりしたら…。ちいかわの世界に現実世界の裏を見せられている気持ちになります。
ちいかわの闇深い回・怖い回「スロット」
ウサギと一緒にきた古いゲームセンターでスロットゲームを始めるちいかわたち。するとスロットの力で3人は入れ替わってしまいます。
いつもはできないこともできるようになり、意外にも楽しんでいる3人。友達の日常を経験していく中で、新しい好きなものや美味しいものを知り、自分の姿に懐かしさも感じていきます。
ウサギの姿になってさらに積極的に検定試験の勉強をするちいかわでしたが、見た目が変わっても何も変わらないとモモンガに一掃され、泣いてしまいます。
最終的に元に戻り、3人はゲームセンターを後にします。
最初は「心が入れ替わった」と思っていたのですが、実は「体が入れ替わった」のではと考察しています！最後元に戻るとき、心が移っていくのではなく、形がグニャグニャしたので変わっていたのは姿形だったのだと感じました。
近年では整形など見た目ばかりを重視してしまいがちですが、見た目を変えるだけでは中身まですぐ変わるわけじゃないと暗示しているのかもしれませんね。
ちいかわの闇深い回・怖い回「パラレルワールド」
虫に刺されて寝込んでしまうちいかわ。お裾分けをもってきたハチワレは様子のおかしいちいかわに気付き、熱があるのか確認するためおでこを触った途端、パラレルワールドに入り込んでしまいます。
虫を倒さないと元の世界に帰れないことを知ったハチワレは、必死につかまえようと奮闘します。パラレルワールドで虫を殺すも、ちいかわに泣きながら何かを訴えられるハチワレは「そんなこと言わないでしょう！」と怒りを露わにします。
ちいかわは何を訴えていたのでしょうか？パラレルワールドでは自分の取りたい資格も取っていたので、理想とする世界を壊していくハチワレに対して、出ていけと怒っていたのでしょうか。
一生懸命にちいかわを助けようとしていたハチワレにとって、ちいかわの言葉は辛い言葉だったのかもしれません。現実世界に戻ってきたハチワレは、いつもと同じちいかわの様子に安心していました。
ちいかわの闇深い回・怖い回「闇バイト」
『限定品が食べられる』『全部無料』など甘い言葉を使って巧みに求人を見せる「闇バイト」。普段の100倍と超高額な報酬で討伐をする仕事があると知り、ノリノリのハチワレとウサギに対し、とても不安そうなちいかわ。
どう聞いても詐欺案件ですが、純粋なハチワレたちは乗り込んでしまいます。
スロットも然り、ウサギが持ち込む案件は不穏なものが多いです。同時期にリアルでも大規模な詐欺グループの主犯格が指名手配されるニュースもあったため、かなりの話題になっていましたね。
ちいかわの読者層が幅広いだけあって、さまざまな年齢の方に向けて闇バイトの危険を教えてくれた回でした。「特別な」「簡単な討伐」「100倍の報酬」など誇大な求人は怪しいのだと気づくきっかけになったのではないでしょうか。
ちいかわハチワレの正体は猫ではない？
ちいかわのお友達「ハチワレ」はおでこのハチワレ模様が可愛い猫です！
と思っていたのですが、実は猫ではないことが判明しました。
2022年・2023年に開催された「ナガノ展」にて、原作者のナガノ氏が『ハチワレは猫ではない』『だから玉ねぎやチョコを食べてもいい』と発表しました。
立ち耳にハチワレ模様、お口の雰囲気からしても猫しか考えられませんが、ナガノ氏が違うというのですから違うのでしょう。では、一体なんなのか？
今後、ハチワレの正体編など新作が描かれていくのではと期待していますが、現在のところハチワレは『読者の想像に委ねる』ということになります。
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まとめ：ちいかわ闇が深いのは作者ナガノが描く独特な世界観が原因だった
ちいかわは、作者ナガノ氏によって描かれた「現代の闇」や「社会の問題点」を、ちいかわ族の可愛いキャラクター達の日常を通して伝えている闇深い作品です。癒し系キャラが命をかけて戦ったり仲間のために必死に働く姿に心を動かされているファンは多いでしょう。
今回紹介したストーリーだけでなく、ちいかわのお話には頻繁に考えさせられる深い話が取り上げられます。一歩踏み込んで考察しながらちいかわを見てみるとまた違った見方で楽しめるので、ぜひトライしてみてください！