映画「ダヴィンチコード」シリーズとは、ダン・ブラウンの世界的ベストセラーの推理小説を映画化した作品群です。
トム・ハンクス演じるハーバード大の宗教象徴学者ロバート・ラングドンが、宗教・歴史・芸術をモチーフにした壮大なスケールの謎解きに挑むミステリー&サスペンスとなっています。
この記事では「ダヴィンチコード」シリーズ映画全3作品とドラマシリーズの見る順番や、面白い作品のランキングを紹介します。
映画「ダヴィンチコード」シリーズを見る順番!「天使と悪魔」が先?
ダン・ブラウン原作小説を映画化した「ダビンチーコード」シリーズですが、映画と原作小説では順番が異なります。
ここでは「ダヴィンチコード」映画ど原作小説の順番について解説していきます。
「ダヴィンチコード」映画の見る順番
映画「ダヴィンチコード」シリーズは、全3作品です。
映画作品は公開順=時系列なので、見る順番は公開順でOK!
- 「ダヴィンチコード」(2006年)
- 「天使と悪魔」(2009年)
- 「インフェルノ」(2016年)
「ダヴィンチコード」原作小説は「天使と悪魔」が先
「ダヴィンチコード」シリーズの原作小説は、4作品です。
映画版では、小説第1作目の「天使と悪魔」と第2作目の「ダヴィンチコード」の順番(時系列)を入れ替えています。
- 「天使と悪魔」
- 「ダヴィンチコード」
- 「ロスト・シンボル」
- 「インフェルノ」
3作目の小説「ロスト・シンボル」は映画化はされていませんが、2021年にドラマ化されています。
若き日のラングドン教授が主役で、映画シリーズの前日譚にあたる作品。
「ロスト・シンボル」を見る順番は、映画シリーズの3作品を見た後がおすすめです。
映画「ダヴィンチコード」シリーズの作品情報を見る順番で紹介!
映画「ダヴィンチコード」シリーズの作品情報を、見る順番で紹介します。
※↑リンクをクリックで知りたい項目へ飛べます。
映画「ダヴィンチコード」(2006年)
公開日 | 2006年5月20日 |
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監督 | ロン・ハワード |
キャスト | トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ユルゲン・プロホノフ、ポール・ベタニー、ジャン・レノ |
上映時間 | 149分 |
興行収入 | 90億5400万円 |
パリのルーブル美術館で館長が殺害された。現場には不可解な暗号が残されており、容疑者として連れて来られたラングドンは、ファーシュ警部から誘導尋問を受ける。そこを館長の孫娘で暗号解読者のソフィーに助け出され、暗号の謎を解き始めるが…。
引用:U-NEXT公式サイト
シリーズ第1弾は、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品に隠された暗号を解き明かしていくストーリーで、日本だけでなく世界中で大ヒットしました。
誰もが一度は見たことがある!という、「モナ・リザ」「最後の晩餐」「ウィトルウィウス的人体図」など有名な作品が登場します。
知的好奇心をくすぐられる内容なので、鑑賞後に世界史やキリスト教について改めて色々と調べたくなるはず!
終始スピード感と緊迫感がある展開なので、手に汗握りながら一気にラストまで見れてしまいますよ。
ただ、グロ表現が苦手な人には少々厳しいシーンがあったり、“この作品独自の宗教的な解釈”が多く含まれているため物議を醸した作品でもある、という点に注意して下さい。
映画「ダヴィンチコード」が上映禁止?の理由とは、の項目でもう少し詳しく説明します。
“聖杯”が意味する事とは、そして予想外の黒幕は一体誰なのかに注目! まさか!と驚くような結末が待っています。
映画「天使と悪魔」(2009年)
ヴァチカンの教皇が亡くなり、新教皇選挙「コンクラーベ」が行われることになる。だが、有力候補4人が誘拐される事件が発生。その裏には、秘密結社イルミナティの存在が見え隠れしていた。依頼を受けたロバート・ラングドンは、真相究明に乗り出すが…。
引用:U-NEXT公式サイト
公開日 | 2009年5月15日 |
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監督 | ロン・ハワード |
キャスト | トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド |
上映時間 | 138分 |
興行収入 | 33億5000万円 |
シリーズ第2弾のメインの舞台は、キリスト教カトリックの総本山バチカン。
今作のテーマはズバリ、宗教 vs 科学!
タイトルも「天使と悪魔」という2項対立的になっているのが気になりますよね。
1作目に比べるとミステリー要素が強く、全体的に理解しやすいストーリー展開になっています。
グロシーンなども少なくなっていますが、誘拐された枢機卿たちの殺され方が残酷なので注意です。
「コンクラーべ」の裏で行われる秘密結社イルミナティの陰謀、そしてタイムリミット迫る中でのキレッキレの謎解きにワクワクが止まりません!
映画「インフェルノ」(2016年)
数日間の記憶を失い、病院で目を覚ましたラングドン教授は、何者かの襲撃を受けて女医シエナと共に脱出。なぜか追われる身となった2人は、生物学者ゾブリストが人口増加問題の解決策として、新種のウイルスを使った伝染病の感染を目論んでいることを知る…。
引用:U-NEXT公式サイト
公開日 | 2016年10月28日 |
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監督 | ロン・ハワード |
キャスト | トム・ハンクス、フェリシティ・ジョーンズ、オマール・シー、ベン・フォスター、イルファーン・カーン |
上映時間 | 121分 |
興行収入 | 15億4000万円 |
前の2作品に引き続き、トム・ハンクス主演&ロン・ハワード監督のシリーズ第3弾。
“新型ウイルスを使って人口を削減する陰謀”を止めるという、2024年現在となってみればなんだか真実味があるように感じられてしまう(?)ストーリーです。
フェリシティ・ジョーンズ演じる本作のヒロイン・医師のシエナと共に、ラングドンがダンテの叙事詩「神曲 地獄(インフェルノ)篇」に隠された暗号の謎解きに挑んでいきます。
前の2作品と比べると、宗教的な要素が少なくなっているのでわかりやすい内容になっている一方、残念ながら「ダヴィンチ・コード」シリーズらしい魅力も失われてしまった印象です。
個人的には、2020年に亡くなってしまったインド出身の名優イルファーン・カーン氏が出演していて嬉しかったです。
冒頭ラングドンが記憶喪失になっているという設定で始まるので、前作以上に誰が敵か味方かが怪しく、最後の最後まで二転三転する怒涛のハラハラ展開!
ドラマ「ロスト・シンボル」(2021年)
ハーバード大学教授・ラングドンは、恩師のピーターに頼まれ訪れたワシントンD.C.の議会議事堂で、凶悪な事件に遭遇する。ピーターの娘・キャサリンやCIAのサトウらと事件を捜査するが、議事堂建設やフリーメイソンに関わる巨大な陰謀に巻き込まれていく。
引用:U-NEXT公式サイト
製作総指揮 | ダン・ブラウン、ロン・ハワード |
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キャスト | アシュリー・ズーカーマン、エディー・イザード、ヴァロリー・カリー、ボー・ナップ、リック・ゴンザレス |
エピソード数 | 全10話 |
声優 | 小松未可子、浪川大輔、中田譲治、吉野裕行、田中敦子 |
若き日のラングドン教授が主役のドラマシリーズで、映画3部作の前日譚として全10話で描かれています。
舞台はアメリカ・ワシントンD.C.で、今作のテーマは「秘密結社フリーメイソン」!
有名な俳優は殆ど出演していませんが、日系のCIA捜査官のサトウや、ひょんなことから事件に巻き込まれる警備員のアルフォンソなど、個性的なキャラ達が登場し物語に華を添えています。
映画作品のようなスピーディーな展開ではないけれど、じっくりと追っていく見応えのあるストーリーでしたが、あまり話題にもならず評判もイマイチだったので、残念ながらシーズン1で打ち切りに。
ドラマ版が振るわなかったので、「原作にないオリジナルストーリーの続編映画」も今後はなさそうですね…。
陰謀論でお馴染みのフリーメイソンに関する、様々な謎や真実(?)が明らかになります!ちょっとした表情や仕草でトム・ハンクスのラングドンを彷彿とさせるような、アシュリー・ズーカーマンの演技にも注目。
映画「ダヴィンチコード」シリーズの面白い順ランキング!
続いて、映画「ダヴィンチコード」シリーズの面白い順のランキングです。
シリーズを1度見たことがある人、とりあえず”面白い”と言われている作品だけ見ておきたいやという人はこちらの項目を参考にしてみてくださいね!
第1位:「天使と悪魔」
シリーズ最高傑作と言われているのは、2作目の「天使と悪魔」です。
キリスト教や世界史にあまり詳しくない人でも十分楽しめるような、王道のエンタメ作品に仕上がっているのが人気の理由と言われています。
システィーナ礼拝堂、サン・ピエトロ大聖堂など沢山の有名な観光地がロケ地になっているので、心奪われるような美しい映像も楽しめますよ。
ユアン・マクレガーが、ストーリーの鍵を握る重要な役を演じている&正装姿がカッコいいのもかなりポイントが高いです!
第2位:「ダヴィンチコード」
世界的大ブームを巻き起こし、日本でも興行収入90億円超えという大ヒットを記録したのは1作目の「ダヴィンチコード」。
ヒロインのソフィ役に映画「アメリ」のオドレイ・トトゥ、ファーシュ警部役にジャン・レノというフランスの有名俳優2人が出演していることも話題なりました。
事前にある程度の宗教や歴史の知識がないと天才ラングドン教授のテンポ良すぎる謎解きスピードに頭が追いつかず、ストーリーが難解過ぎる!と感じてしまうかも。
一度見終わった後に「マグダラのマリア」や「シオン修道会」の歴史などググってみて、再度見直したくなるような奥が深い作品です。
第3位:「インフェルノ」
3位の「インフェルノ」は、ラングドン3部作の締めくくり且つ人気女優のフェリシティ・ジョーンズが出演しているにも関わらず、興行成績も振るわず評価もイマイチでした。
“主人公が記憶喪失”という設定が過去の人気映画の二番煎じの様に感じられたりと、「つまらないわけではないけど、どこかで見たことあるような映画」という、ぼんやりとしか記憶に残らない作品に…。
世界保健機関(WHO)のエリザベス・シンスキーとラングドンが恋人同士だった、という意外な過去がラストに明らかになりますが、このエピソードも若干唐突に感じられました。
殺人ウイルスで人口を削減する、という恐ろしい計画が果たして成功するのか失敗するのか、原作とは“真逆のエンディング”になっているという点も、原作ファンには不評だったとか。
映画「ダヴィンチコード」が上映禁止?の理由とは
日本でも大ブームとなった1作品目の映画「ダヴィンチコード」ですが、実は海外では上映反対運動や上映禁止措置が行なわれ“大炎上騒ぎ”となりました。
劇中のイエス・キリストの描かれ方や、キリストに関するある秘密を隠すために教会が暗躍していたという設定が批判を呼ぶ結果となったのです。
シリーズを追う事に宗教色やシリーズ独自の雰囲気が失われてしまったのは、1作目の炎上騒ぎがあったことが原因の1つなのかもしれません。
そもそも、ダン・ブラウンの原作小説自体に「都市伝説」や「陰謀論」が多数取り入れられていて、この点が作品の魅力でもあるのですが…。
今ほどネットですぐに海外の情報が拡散され炎上することが少なかったからか、当時日本では大きな問題にならず、上映禁止にもなりませんでした。
ちなみに上映禁止の理由とは関連はありませんが、冒頭の死体のシーンや鞭打ちのシーンなどダークで少々グロめの暴力描写などもあるので、苦手な人は不快に感じたり気まずい思いをするかもしれません。
トム・ハンクスが主演なのでファミリー向け映画?と勘違いして見てしまうと、ショックを受けるかもしれないので注意が必要です!
映画「ダヴィンチコード」シリーズ見る順番は公開順でOK!まとめ
この記事では、映画「ダヴィンチコード」シリーズの見る順番や、面白い順番、上映禁止の理由などを紹介しました。
映画「ダヴィンチコード」シリーズは公開順=時系列なので、公開順で見ればOKです。
映画「ダヴィンチコード」シリーズの視聴は、U-NEXTをおすすめします!
映画3部作を見終わって「ラングドン・ロス」になってしまった人は、ドラマもチェックしてみて下さいね。
前日譚のドラマシリーズ「ロスト・シンボル」は、日本ではU-NEXTで独占配信中です。