ディズニーのミュージカル・ファンタジー映画「ミラベルと魔法だらけの家」は、美しい映像と耳に残るラテン音楽の融合が素晴らしいと高評価を受け、第94回アカデミー賞長編アニメーション作品賞も受賞しました。
ただ、一方で、同作品を鑑賞した人の一部から「ひどい」「かわいそう」などという声も上がっているようです。
この記事では、なぜ「ひどい」「かわいそう」という声が生まれたのか、その理由について考察し、解説するとともに、同作品の魅力も紹介していきたいと思います。
【ミラベルと魔法だらけの家】ひどい/かわいそうと言われる理由を考察
最初に、「ミラベルと魔法だらけの家」が「ひどい」「かわいそう」と言われてしまう理由について考察していきます。
- 家族のミラベルへの扱いがひどい
- ミラベルだけギフトが無くてかわいそう
- おばあちゃんの当たりが特にひどい
- ブルーノへの扱いもひどいしかわいそう
- 人によっては見ていて辛い部分もある
- ストーリーが予測できてしまう
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①家族のミラベルへの扱いがひどい
物語の主人公は、大家族のマドリガル家で唯一魔法が使えない15歳の女の子ミラベル(奇跡を起こした張本人の祖母アルマ、結婚により外から家族に加わった父アグスティンとおじのフェリックスを除く)。
ですが、ミラベルは魔法が使えなくても自分ができることで家族の役に立ち、「家族の誇り」になろうとひたむきに頑張っていました。
いとこのアントニオに魔法のギフト(才能)が授けられる儀式の夜、完ぺきを望む祖母アルマは、手伝おうとするミラベルに、魔法を持っている(=有能な)他の家族に任せるよう指示します。
また、姉のイサベラは、頑張りすぎて空回りしがちなミラベルの姿をいつもあきれた様子で眺めていて、「必死すぎて邪魔」などと言い放つ始末。
ミラベルの味方である両親(母フリエッタと父アグスティン)も、末娘のミラベルをとても愛していることは伝わります。
しかし、ミラベルが魔法を持たない自分に100%自信を持てるような声がけができているのかといわれると、少し微妙な気もします。
こうした家族の態度を見て、ミラベルの境遇が「ひどい」「かわいそうだ」と感じる人も多いようです。
中には、ミラベルがいつも明るく振る舞っているので、余計にかわいそうに感じるという人もいるようですね。
②ミラベルだけギフト(魔法)が無くてかわいそう
マドリガル家のメンバーはみんな、5歳になると魔法のギフトとそれに見合った自分の部屋を与えられます。
5歳になったミラベルは自分もギフトがもらえると信じて疑いもしませんでした。
しかし家族や町の人たちに見守られて行われた儀式で、自分の部屋のドアノブに手をかけた瞬間、魔法が宿るはずのドアが壁からスーッと消えてしまいました。
5歳にしてこのような出来事を体験したこと自体、とてもつらいことだと思います。
魔法をもらえなかったミラベルは自分の部屋を持てず、アントニオと子ども部屋をシェアしていましたが、アントニオも5歳になってギフトをもらい子ども部屋を出て行ってしまいました。
オープニングナンバー「ふしぎなマドリガル家 (The Family Madrigal)」では明るいラテンの曲調に合わせてミラベルが一家のメンバーを紹介していきます。
町の子どもたちから「ミラベルのギフトは?」と聞かれても、はぐらかして答えようとしません。
ミラベルは、魔法をもらえなかったことについて、口では「私だってみんなと同じで特別な存在よ」などと言い、表面上は明るく振る舞っていますが、実は心の中では強い疎外感を感じていたのです。
誰にも言えないミラベルの本音を綴ったナンバー「奇跡を夢みて (Waiting On A Miracle)」で歌われたのは「私だって魔法が欲しい」という本当の気持ち。
ミラベルが10年間もこんな切ない気持ちを胸に秘めてきたことを考えると、「かわいそう」と感じるのも無理はないかもしれませんね。
ミラベルが魔法をもらえなかった理由については次の項目で詳しく考察していきます。
③おばあちゃんの当たりが特にひどい
家族の中でミラベルに特に当たりが強いという印象が否めないのが祖母アルマ。
その厳しい態度に不快感を示す人もいるようです。
アルマは、魔法が使えなくても家族の役に立とうと頑張るミラベルに対し、「何もしないことが役に立つ一番の方法」などと思いやりのない言葉をかけます。
マドリガル家が住む魔法の家「カシータ」に亀裂が入ったのを見たというミラベルの主張を信じず、みんなの前で、まるでミラベルが嘘をついていると暗に示唆するような場面もありました。
実際には、アルマはカシータにヒビが入り始めていることを知っていたようなので、ミラベルの主張を認めてしまうと家族や町の人に不安を与えることになると考え、このような対応をとったと思われます。
ですが、大事な孫娘であるはずのミラベルの気持ちをまったく尊重していないこの対応については、多くの観客が受け入れがたいと感じたかもしれません。
ミラベルが魔法のギフトを授かる儀式が行われる直前の2人はとても親密そうに見えるのですが、儀式で魔法をもらえず大好きな祖母に目で助けを求めていた5歳のミラベルに、アルマは一体どう接したのでしょうか…。
アルマがこうなってしまったのには理由があります。
愛する夫ペドロを失ったことで、奇跡により安息の地「エンカント」とカシータを手に入れたアルマは、一度全てを失ったからこそ、同じ悲しみをもう二度と味わいたくないという恐怖心に支配されるようになりました。
アルマはエンカントの住民のために家族の魔法を使い、町の発展に貢献することで奇跡をつなぎとめようとします。
しかし、そのせいで家族に完ぺきを求めるようになり、魔法を使えるメンバーすらアルマの期待に応えようと強いプレッシャーを感じるようになっていきました。
魔法を使えないミラベルは、アルマの世界観の中では完ぺきからは程遠く、まるで「無能」「無価値」であるかのような扱いを受けていたため、観客の中からミラベルに同情する声が出てきたのだと思います。
④ブルーノへの扱いもひどいしかわいそう…
ミラベルのおじであるブルーノは、ミラベルとは違い未来を見られるという魔法のギフトを授けられました。
ですが、不吉な予言ばかりすると町の人々から煙たがられ、自分でも自分のギフトがみんなの役に立っていないと感じていて、ミラベルと同じように家族の中で孤立してしまいます。
そしてある日、不吉なビジョンから幼いミラベルを守るため、愛する家族の前から姿を消しました。
それでも家族と一緒にいたかったブルーノは、カシータの壁の裏側で10年間もネズミに囲まれて暮らしながら、壁を挟んで家族と一緒に食卓を囲んでいたのです。
こうしたブルーノの境遇に、「ひどい」「かわいそう」と同情の声が上がっているようです。
家族を愛しながらも疎外感を感じているという点でミラベルとブルーノは似たもの同士といえますね。
愛する家族や町の人から誤解され、居場所をなくしたブルーノは、ある意味、ミラベル以上にかわいそうな境遇だったのかもしれません。
⑤人によっては見ていて辛い部分もある
家族との関係に悩まされている人は、ミラベルと家族の関係性に自分を重ねて、つらい気持ちになる場面があるかもしれません。
姉イサベラのようなそりが合わない人物との仲違い、祖母アルマのような何でも自分のやり方を通そうとする人物との接し方の難しさが描かれています。
ですがこの作品は、家族にそういった人物がいても、ミラベルのように逃げずに向き合うことで、いずれ分かり合える時が来るかもしれないという希望も与えてくれます。
⑥ストーリーが予測できてしまう
「ひどい」というほどではないにしても、壊れた家族が再生するというストーリー展開が簡単に予測でき、テーマもありがちでつまらないという感想も聞かれました。
表面上はうまくいっているようで実は限界に達していた家族が壊れ、そして生まれ変わるという本筋のストーリーは確かにシンプルですし、普遍的なテーマを扱っています。
ただでさえキャラクターの数が多いのに、ストーリーまで複雑だと子どもが楽しめないという配慮もあるのではないでしょうか。
ですが、ラテンのリズムや魔法といった陽気で楽しい雰囲気の中に、マイノリティや多様性といった難しい話題も盛り込まれていて、個人的にはかなり奥が深い作品だと思っています。
【ミラベルと魔法だらけの家】ネタバレ考察!ミラベルのギフトは何だった?
次に、「ミラベルと魔法だらけの家」で詳しく語られなかった「ミラベルはなぜ魔法のギフトをもらえなかったのか」という最大の疑問について、ネタバレありで考察していきます。
ミラベルは実は最初からギフトを持っていたのではないでしょうか。
ミラベルとアルマのギフトについて考察していきたいと思います。
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ミラベルは最初からギフトを持っていた?
ミラベルがギフトをもらえなかったのは、既にギフトを持っていたからではないかという説について考察していきます。
そもそも、ミラベルに特別に備わっている資質は何でしょうか。
まずは、家族を愛し、家族を守ろうとする気持ちがとても強いという印象を受けます。
それはアルマも同じで、そもそもアルマの家族を守ろうとする強い思いが奇跡を起こし、それが魔法を持つ一家の始まりでした。
また、ミラベルはアルマと同じように、大事なものを失ってもそこから立ち上がり、一から全てをやり直せる芯の強さ、心の強さを持っていました。
ミラベルは魔法ではなく、こうした特別な資質を備えていたことで、家族とエンカントの人たちを率いるリーダーとして、アルマの後継者になれる存在であったと考えられます。
奇跡に固執するアルマが家族に大きすぎる期待をかけたことで、奇跡のもとになったはずの家族を思う力が弱まり、一家は一度奇跡を失いました。
ですが、ミラベルがアルマから受け継いだ素質を発揮してみんなをリードし、家族だけでなく町の人もひとつにして、奇跡を呼び戻したのです。
奇跡が消えたことをきっかけに、ミラベル自身も自分のやるべきことが見え、アルマの後継者としてのギフトが覚醒したと言えます。
逆にいうと、5歳のミラベルが魔法をもらえなかった時、もしアルマがミラベルのことをもっとちゃんと見ていて、彼女が持つ役割に気づき、そのままのミラベルを受け入れていたら、そもそも奇跡が消えることもなかったかもしれません。
ミラベルのギフトは何だった?
ミラベルはたとえ祖母や姉に冷たくあしらわれようとも、みんなに自分の言っていることを信じてもらえなくても、どんなことがあっても絶対に家族でいることを諦めることはしませんでした。
自分を犠牲にして家族のために尽くす姉たちに対しても、それぞれが自分らしく生きていいと気づかせることで、家族(のメンバー)の崩壊を防ごうとしました。
家族の前から姿を消していたブルーノを見つけ、家族のもとに戻ってくる気にさせたのもミラベルでした。
奇跡を救うために立ち上がった時は自分の価値を証明したいという思いもありましたが、家族を守りたいという気持ちは本物で、崩壊するカシータから命懸けで奇跡のロウソクを救い出そうとしました。
結局カシータは崩壊し、奇跡は家族のもとから消えてしまいましたが、ミラベルのおかげで祖母のアルマは自分の過ちを悟り、誰もが完ぺきではなく、ありのままですばらしいということに気づいたのです。
こうしてミラベルは家族をひとつにし、一家を率いて町の人たちと一緒にカシータを建て直しました。
ミラベルが玄関のドアノブに手をかけた瞬間、カシータに再び命が吹き込まれ、家族の魔法も元に戻ります。
これは、アルマが50年前に奇跡を起こした時と同じように、ミラベルの家族を守ろうとする強い思いが再び奇跡を生んだということを意味しているのではないでしょうか。
同時に、カシータ全体がミラベルの「部屋」になったと考えられますし、この「家族を守る場所」「家族がひとつになれる場所」を新たに作り上げた力こそがミラベルのギフトであると考えてよさそうです。
おばあちゃん(アルマ)のギフトは何だった?
三つ子を抱えたアルマが夫ペドロを失って絶望の淵に立たされた時、安息の地「エンカント」とカシータが目の前に現れました。
これが魔法にあふれたマドリガル家の始まりであり、愛する家族を守ろうとするアルマの強い気持ちが起こした奇跡です。
この「家族を守りたい」という強い気持ちが、守る場所=カシータ(家)そのものを作り上げました。
これはミラベルのギフトと同じであり、ミラベルがアルマの後継者であることを裏付けています。
おばあちゃん(アルマ)の過去に何があった?
物語から50年前、三つ子を産んだばかりの若いアルマと夫のペドロは、住んでいた町で破壊活動が頻発するようになったのを見て、安心して暮らせる場所を求めて旅立ちました。
新天地を求める中で仲間が増えていきますが、馬にまたがり武器を持った複数の人物から追いかけられてしまい、覚悟の上で自ら敵の前に立ち塞がったペドロはその場で命を落としてしまいます。
アルマは三つ子を抱えたまま深い悲しみに打ちひしがれますが、その思いがアルマの持っていたロウソクに奇跡を起こさせました。
山が動いて敵に見つからない土地「エンカント」が作られ、そこに意思を持つ家「カシータ」が出現し、家族を守る場所を得られたのです。
スペイン語の響きが美しい切ないメロディのナンバー「二匹のオルギータス(Dos Oruguitas)」にのせて、アルマとペドロの物語が映像のみで語られていきます。涙なしには見られません。
この背景にあったのは、コロンビアの内戦「千日戦争」(1899〜1902年)だと言われています。
千日戦争はコロンビアの二大政党(自由党と保守党)間の政権争いに端を発した内戦で、国内で10万人もの人が命を落としたそうです。
【ミラベルと魔法だらけの家】がひどいは嘘!5つの魅力を紹介
「ミラベルと魔法だらけの家」はこれまで見てきたように「ひどい」「かわいそう」という評判もありますが、その一方でたくさんの魅力を持っている作品です。
ここでは、「ミラベルと魔法だらけの家」の大ファンである筆者が同作品の魅力について紹介していきます。
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魅力①:映像が美しい
まず、コロンビア独特のポップで明るい色合いを基調にした映像がとにかく美しいです。
コロンビアといえばダンスですが、ラテン調のミュージカルナンバーに合わせてキャラクターが踊る姿は動きがとてもリアルで、最新テクノロジーを駆使した技術の高さに驚かされます。
また、前項で触れたアルマとペドロの物語で流れる「二匹のオルギータス」もそうですが、それぞれのミュージカルナンバーのイメージに映像をぴったりマッチさせているところも素晴らしいです。
終盤でミラベルとアルマが心を通じ合わせた時、思い出の川に黄色い蝶が飛び交う光景は本物の桃源郷を見ているような圧巻の美しさですよ。
魅力②:音楽が素晴らしい
数々の賞を受賞したブロードウェイミュージカル「ハミルトン」をこの世に送り出したリン=マニュエル・ミランダがオリジナル楽曲を8曲提供しました。
どの曲も、それぞれのキャラクターの気持ちや個性を的確に表現し、物語にさらなる深みを与えています。
ミランダは、「モアナと伝説の海」(2016年)の楽曲で、アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた「どこまでも~How Far I’ll Go~」を手掛けたことでも有名です。
ミラベルの姉イサベラが歌う「本当のわたし(What Else Can I Do?)」と、同じく姉のルイーサが歌う「増していくプレッシャー」からは、姉たちが自分の問題に向き合い克服していく様子が生き生きと伝わってきます。
歌い手が次々と変わり最後に歌が重なるという楽しい仕掛けがある「秘密のブルーノ (We Don’t Talk About Bruno)」は世界中で大ヒットし、米ビルボードの「Hot 100」で1位を獲得しました。
それにもかかわらず、アカデミー賞歌曲賞の選考に出品されたのは「二匹のオルギータス」でした。
出品の締切日が公開日より前だったので、スタジオ側は「秘密のブルーノ」がこんなにもヒットすると思っていなかったのです。もし出品されていたら歌曲賞を受賞していたかもしれませんね
また、コロンビアを代表する人気歌手カルロス・ビべスが歌う「愛するコロンビア」は、聞けば必ず元気をもらえる最高のビタミンソングです。
魅力③:12人の個性的なキャラクター
マドリガル家は3世代12人の大家族ですが、それぞれの個性が全員分きちんと描かれているので、共感できる人物やお気に入りのキャラクターが絶対に見つかります。
悪人(ヴィラン)が存在せず、主要人物が自分の抱えた問題を乗り越えていくというストーリーであることも、キャラクターの個性に深みがある理由だと思います。
また、女性陣がみんな強く、男性陣がみんな優しいのが特徴的です。
魔法が使えないミラベルだけではなく、魔法が使える姉のイサベラとルイーサも実は苦しんでいて、作品を通して姉妹全員がそれぞれの呪縛から解放されるところに物語のあたたかさを感じました。
人数が多いので見分けやすいように衣装の色合いを工夫し、フリエッタとアグスティンとその娘たちは寒色系、ペパとフェリックスとその子どもたちは暖色系、ブルーノは中間の緑にしたのだそうです。
魅力④:メガネをかけたヒロイン
ミラベルは「ディズニー初のメガネをかけたヒロイン」と言われています。
監督によると、この作品は、「家族がお互いのことをちゃんと見ているか」がテーマ。
そのため、ミラベルのメガネには、ミラベルの名前と同じように、「Mira(ミラ、スペイン語で「見て(=Look)」)」という意味が込められているのだそうです。
また、ミラベルのメガネにはもちろん、多様性への配慮もあると思います。
明るく前向きで、自分を持っているミラベルは、メガネをかけている子どもたちが自分を重ねて「あんなふうになりたい」と願うロールモデル(お手本)にぴったりですね。
魅力⑤:旅行気分も味わえる
歴史、建築物、伝統衣装、料理、音楽、ダンスなど、至るところでコロンビアに関する制作陣の入念なリサーチが生かされています。
ラテンの軽快で陽気な雰囲気が画面を通して伝わってきますし、スペイン語もよく出てくるので異国情緒をたっぷり感じられます。
コロンビアは「犯罪の多い国」というあまりよろしくないイメージがあったのですが、この作品を見たら訪れてみたくなりました。
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【ミラベルと魔法だらけの家】はひどい?ネタバレ考察のまとめ
この記事では、「ミラベルと魔法だらけの家」が「ひどい」「かわいそう」と言われる理由や、ミラベルに魔法が与えられなかった理由について考察してきました。
個人的には、見る人の心を揺さぶるあたたかい物語で、たくさんの魅力にあふれた作品だと思います。
それに、ラテンの陽気さがネガティブ要素をほぼカバーしているので、未鑑賞の方にも躊躇せず、ぜひ見ていただきたいです。
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