グロとはなにか、と再考し“スプラッターやホラーといったジャンルにとらわれない生理的な不快”と結論づけました。
本気を出してグロと対峙した25本。
筆者自身、あらたなグロとの出会い、グロの再定義のためおおよそ300時間をグロに費やしてランキングを作成しました。
不快描写耐性のある上級者向けですので、閲覧は自己責任でお願いします!
↑リンクをクリックで知りたい項目へ飛べます。
この記事には映画の重要なネタバレを含む可能性があります。未鑑賞の方はご注意ください。
配信状況は2024年9月時点のものです。最新の配信状況は、各サイトにてご確認ください。
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【グロい映画】ランキング10選:王道おすすめ作品
- ファニーゲーム
- ヘレディタリー/継承
- クライムズ・オブ・ザ・フューチャー
- ポゼッサー
- TITANE/チタン
- デモンズ
- ソフト/クワイエット
- ネオン・デーモン
- ザ・ヴォイド 変異世界
- ハッピーボイス・キラー
第1位:ファニーゲーム
作品名 | ファニーゲーム |
---|---|
公開年 | 2001年(日本) |
上映時間 | 1時間48分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
救いのない内容ながら、度々カメラ目線で観客に語りかけてくる殺人鬼によって、ギリギリ精神力が保たれる映画「ファニーゲーム」。
バカンスに訪れた無実の家族を、なんの意味も目的もない殺人鬼が、残酷な人形あそびをするように殺し尽くします。
喜怒哀楽のすべてを置きざりにしたような殺人鬼のキャラクターは、無機質なロケーションにとけこんで、一家、そして観客の恐怖につけこむのです。
良心のかけらもない暴行シーンは、直接描写がないにもかかわらずトラウマ級のグロさ
計算され尽くしたリズム感と、音楽の使い方もまた観客のメンタルをゴリゴリとけずっていきます。
役者の迫真の演技に、映画であることを忘れてしまうほど“グロい現実”と化していく本作は、まさしく地獄絵図です。
第2位:ヘレディタリー/継承
作品名 | ヘレディタリー/継承 |
---|---|
公開年 | 2018年 |
上映時間 | 2時間7分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
トラウマ創造の達人アリ・アスターによる作品群のうち、(個人的には)最もグロい映画「ヘレディタリー/継承」。
取り繕うこともせずまっすぐに憎しみあう家族のなかで、“日常”を保とうと努力する父親が行きつく最悪の地獄は衝撃的です。
悪魔信仰をベースとし複雑に語られる悲劇の物語は、いびつながら粛々と暮らしてきた家族を、はちゃめちゃにぶち壊していきます。
絶妙なバランスで散りばめられた「ヒント」、またの名は「伏線」を回収する編集は神業レベル。
「自分にも起こるかもしれない」という喪失への恐怖が、じわじわと精神にくるグロさ
はっきりとした意味がわからないままで、画面を汚す虫や血肉を眺めていると、映画を観ているだけなのに正気を失いそうになるおぞましさです。
第3位:クライムズ・オブ・ザ・フューチャー
作品名 | クライムズ・オブ・ザ・フューチャー |
---|---|
公開年 | 2023年(日本) |
上映時間 | 1時間48分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
巨匠、デヴィッド・クローネンバーグによる人体の不思議展、はたまた映画「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」。
環境悪化がすすむ地球に適応した人類は、痛みを感じないよう進化していました。痛そうフラグたちまくりの設定
“臓器切除アーティスト”の主人公たちが、メスで身体中切り刻まれながら恍惚の表情を浮かべます。
身体を切ることは“あたらしいセックス”という側面もあり、痛覚のない彼らは血だらけになりながら絶頂するのか…しないのか…。
子どもだろうが死体だろうが切り開き、飛び出した内臓を一心不乱に写真におさめるのにはネット社会的ノリも感じました。
クローネンバーグが本作の脚本を書いたのは90年代だそう!何より、人体への興味がブレなすぎてアッパレ!
第4位:ポゼッサー
作品名 | ポゼッサー |
---|---|
公開年 | 2022年(日本) |
上映時間 | 1時間43分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
前述したデヴィッド・クローネンバーグ監督の息子であるブランドン・クローネンバーグが監督した映画「ポゼッサー」。
特殊な装置により他人の肉体を乗っ取り、殺人を犯す“機関”を描いたSFノワールです。
接写での人体破壊カットや、鮮血を噴出させながらこわれゆく肉体造形は、さすがのサラブレッド感。
事象のみならず、女性の薄い皮膚や血管を映像表現でしっかり映しだすことで、対する男性の厚さ・頑丈さまで魅せる技術は圧巻です。
人間、とくに肉体に魅了されたクローネンバーグのお家芸
繰り返される無慈悲な“めった刺し”シーンは見た目にグロテスクですが、次第に人間的な心を失っていく主人公を見ていくうちに、精神的なグロさは軽減されていくのも不思議でした。
第5位:TITANE/チタン
作品名 | TITANE/チタン |
---|---|
公開年 | 2022年(日本) |
上映時間 | 1時間48分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
またまた、前述したクローネンバーグの影響を受けながら、生粋の変態ぶりをスクリーンに叩きつけているジュリア・デュクルノー監督。
医療に近い家庭で育ち、人体に惹かれ、おぼれるように研究をしてつくった変態映画が本作「TITANE/チタン」です。
なんと本作は、2021年にカンヌ国際映画祭で最高賞・パルムドールに選ばれました。
車を愛するあまり、車と交わった主人公が、車との子どもを授かる物語。
加えてこの主人公は、連続殺人鬼として指名手配される身です。まじです。意味不明でしょうが
たぶん妊娠中の女体の恐ろしさを撮りたかったと思われるジュリア。
車とのハーフを身ごもり、乳房や股間からガソリンを垂れ流す主人公のグロさに注目です。
第6位:デモンズ
作品名 | デモンズ |
---|---|
公開年 | 1986年(日本) |
上映時間 | 1時間28分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
謎の招待状を受け取った人々が劇場に集められ、恐怖映画を観ていると、スクリーンの外でも同じことが起こってしまう映画「デモンズ」。
締め切られた劇場内で、観客がゾンビ、否、デモンズと化し暴れまわる、シンプルグロが楽しめます。
ちいさな傷口がみるみる膨れあがり、破裂音とともに黄緑…蛍光グリーン…の液体が飛び散ってグロい!
デモンズになった人間は怪力で、頭皮をずる剥いたり、素手で首の皮を引き裂いたりできます。
永遠ループで始まるオープニング曲しかり、全編に流れる音楽もまたよし。
やりたい特殊造形ありきで組み立てたような、はっちゃけた展開は、まるでおもちゃ箱のようです。
第7位:ソフト/クワイエット
作品名 | ソフト/クワイエット |
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公開年 | 2023年(日本) |
上映時間 | 1時間32分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
おぞましい差別意識を前面に出し、登場人物のほとんどに悪意を内包させる斬新な映画「ソフト/クワイエット」。
アメリカで生まれ育ちながら、ちがう国のルーツをもつベス・デ・アラウージョ監督自身が日々感じている“白人至上主義”をもつ人々について描かれています。
登場人物たちが抱える不満は、見る側も共感できる普遍的なものでありながら、彼女たちがもつ強い差別意識が、観客との距離をグイと遠ざけていく本作。
憎悪の種が、仲間を見つけてふくれあがった先で起きるグロい事件。現実でもこういう仕組みっぽいなぁ…
“事件”のシーンは視覚的・心情的にグロの極み!
全編をワンカット的につなげる編集も相まって、逃げ場のない閉塞感に息苦しくなるほどです。
第8位:ネオン・デーモン
作品名 | ネオン・デーモン |
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公開年 | 2017年(日本) |
上映時間 | 1時間58分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
美しすぎる少女が「有名になりたい」と無邪気にねがったばかりに、社会に食い潰されていくおぞましい映画「ネオン・デーモン」。
とにかく、主人公の美少女を演じるエル・ファニングがピッカピカに輝いています。
フラッシュの中のエル、血まみれのエル、金箔だらけのエル、裸足のエル、エル・エル・エルの“眼福”映像に、観ているこちらまで「その美、奪いたい…」と恐ろしい気持ちになってきたりも。
アート色のつよい個性的な作品ですが、残酷に搾取される少女を映し出したメッセージ性は明快
嫉妬と独占欲におぼれる女たちが、肉体損壊もいとわず“美”を追求するさまがグロすぎる!
そして、観客が「でも…気持ちわかるわ…」となることまで、本作は織り込み済み。
人間の内部に迫る作品です。
第9位:ザ・ヴォイド 変異世界
作品名 | ザ・ヴォイド 変異世界 |
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公開年 | 2018年(日本) |
上映時間 | 1時間30分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
vsクリーチャーで苦しむ人間たちの、ほとばしる血液が見たいあなたにおすすめの映画「ザ・ヴォイド 変異世界」。
目玉と三角形のビジュアルからお察しの通り、ストーリーは陰謀ど真ん中を直球ラストシーンへと駆けぬけるシンプルピラミッドです。
照明をおさえて、闇のなかにヌメッとしたクリーチャーを浮かびあがらせる手法がグロい!
謎の白装束集団の登場や、妊娠・出産というテーマのすべてに、“クリーチャー”という軸があるように感じました。
「よくわからない」ということが、恐怖にも怒りにもなり、パニックを起こしたり他人をどやしたりする人間のあさましさも相当グロかったです。
激しい明滅カットがあるので、体調がグロくなってしまったら鑑賞を中断しましょう。
第10位:ハッピーボイス・キラー
作品名 | ハッピーボイス・キラー |
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公開年 | 2015年(日本) |
上映時間 | 1時間47分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
幼少期の激烈なトラウマにより、存在しないものの“声”が聞こえるようになった男の物語「ハッピーボイス・キラー」。
原題をシンプルに「The Voices」とした本作では、重篤な精神病を患った主人公が、パステルカラーの妄想のなかで“声”にしたがって生きていく姿が描かれます。
「殺せ」「殺してくれ」「わかった、それがきみの願いなら救ってあげるよ」という死の会話は、果たして主人公の脳内だけで完結しているものなのか。
主人公の脳内フィルターを通して見る世界はキラキラなんだけど、たまに現実が見えるとそこは…おぞましいグロさです
全編を通してコミカル&キュートに描かれる殺人の数々は、それゆえ視覚的にはマイルドですが、妙に心に引っかかります。
【グロい映画】ランキング:日本のグロ映画おすすめ5作品
- オーディション
- 恋の罪
- 空中庭園
- ヒメアノ~ル
- 脳男
第1位:オーディション
作品名 | オーディション |
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公開年 | 2000年 |
上映時間 | 1時間55分 |
U-NEXT | 配信なし |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
※各作品のあらすじ、見どころなどを解説。長くなりすぎ注意!各見出し3は300文字目安でOKです。
村上龍先生による同名小説を原作とし、三池崇史監督が映画化した「オーディション」。
再婚相手をみつけるために架空の映画オーディションを開催し、出演をねがう女性たちを集めて吟味するジジイがキモすぎる!
しかしジジイのゴミムーブには、とてつもない罰が与えられるのでご安心を。
気に入った女は生粋のサイコで、針で刺すわ首をちょん切るわ、ゲロを食わすわとグロすぎて、観ていると吐き気がします。
ジジイがやられる姿は爽快だけど、やり方がやばくてドン引き
おじさんを懲らしめる映画を、男性が撮ったという変態性も乗っかって、惨劇の羅列にクラクラします。
ものすごく痛そうな“足首切り落としシーン”は目と耳を覆いたくなるグロさです!
第2位:恋の罪
作品名 | 恋の罪 |
---|---|
公開年 | 2011年 |
上映時間 | 2時間24分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
1997年に起きた東電OL殺人事件をベースに、女性の欲望、その激しさを描いた映画「恋の罪」。
エリートとして名声を得ながら、毎夜はした金で身体を売っていた実在の人物を、憐れむような目線でとらえています。
暴走する肉欲をグロテスクに切りとるのみならず、さらにグロい精神世界をも映像に落としこんだ傑作。
同事件をベースにした傑作といえば、桐野夏生先生の小説もあります。その名も「グロテスク」!
「グロテスク」も「恋の罪」も独立した作品ですが、どちらも“幸福”というかたちなきものが、いかに千差万別であるか、という物語。
第3位:空中庭園
作品名 | 空中庭園 |
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公開年 | 2005年 |
上映時間 | 1時間54分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
角田光代先生による同名小説を、豊田利晃監督が映画化した「空中庭園」。
“隠しごとのない家族”をモットーに暮らす主人公は、夫と子どもたちにもそのモットーを強いて、完璧な家をつくろうともがきます。
自分を愛することのなかった母親を怨みながら、反面教師にするあまり大嫌いな母親をトレースしている主人公のどん詰まり感がグロいです。
家の掟を守り、余計なことまであけすけにしゃべりまくる一家の異様さと、リアリティを外した演出・編集が相まって、吐き気を催すほどの違和感。
「家族ってグロいよね」ということをファンタジー混じりに突きつめる物語
一見トリッキーな作品に見えますが、不条理な世界で、他人を巻きこんで完璧を追い求めることの無意味さとグロさを真摯に描いた映画です。
第4位:ヒメアノ~ル
作品名 | ヒメアノ~ル |
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公開年 | 2016年 |
上映時間 | 1時間39分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信あり |
古谷実先生による原作漫画の実写化である「ヒメアノ〜ル」。
強烈ないじめ描写と、ほとんど効果音をつけずに撮られた殺害シーンがグロい!
骨にめりこむような包丁の硬さまで感じる、痛そうすぎる犯行場面は忘れがたいです。
ひと組のホヤホヤカップルが、会えばまくなし身体を重ねている様子をベースに、人間の肉体もテーマのひとつとして物語が進みます。
恐怖や興奮が肉体にもたらす反応も、細かく映し出されるのが怖い!
死へ向かう身体が、けいれんや弛緩を経て殺されていくさまがグロテスクです。
森田という殺人鬼を見事に体現した森田剛氏の、華奢な肉体から繰り出される強烈な殺意は、日本映画史にのこる快演でしょう。
肉体のみならず、精神描写のグロさもえぐいです。
第5位:脳男
作品名 | 脳男 |
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公開年 | 2013年 |
上映時間 | 2時間5分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
首藤瓜於先生原作の同名小説を、「去年の冬、きみと別れ」など小説ベースの映画を得意とする瀧本智行監督が映画化した「脳男」。
肉体に痛みを感じず、感情さえあるか定かではない代わりに、異様な記憶力をもつことで“脳男”と呼ばれた、鈴木一郎と名乗る男が主人公です。
脳男を中心として、殺人に取り憑かれた何人もの精神異常者が登場します。
凄惨極まる殺人が繰り返し起こるカオスはなかなかのグロさ。
鈴木と対峙する精神科医の内面もじっくり描かれ、医師との関わりのなかで鈴木を掘り下げる重厚なミステリーです。
まさしく“脳”を刺激する、パンチありまくりのキャラクターたちが殺して、殺して、殺すんだ
グロの心・技・体ともいえる、疲労系グロに身を委ねましょう。
【グロい映画】ランキング:海外・アジア圏のおすすめ5作品
- ビー・デビル
- 怪怪怪怪物!
- 女神の継承
- 箪笥<たんす>
- ボイス
第1位:ビー・デビル
作品名 | ビー・デビル |
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公開年 | 2011年(日本) |
上映時間 | 1時間55分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
胸糞鬼畜村話「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」とタメを張るドギショ村が舞台の映画「ビー・デビル」。
女は男の付属物、否、サンドバッグとしてのみ存在する世界線で、日々犯され殴られ蹴られます。
過酷な環境で生き延びた老害女どもは、男同様かそれ以上に心を失い、男とならんで若い女をいじめるのです。
ゲゲ謎要素ということは、村ホラーなんだけど…生身の子どもとかも酷い目にあうのできついです
カタルシスとしてのスプラッターより、女がやられ続ける性描写だらけのグロ場面のほうでR18+指定な気がします。
作中に描かれる性欲しかない男たち、全員◯んでほしいほどおぞましい。
時代や環境のせいとはいえ、群れをなして男たちの“取り巻き”と化しているゲボ女たちのグロさも反面教師にどうぞ。
第2位:怪怪怪怪物!
作品名 | 怪怪怪怪物! |
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公開年 | 2018年(日本) |
上映時間 | 1時間50分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
悪意むき出しで描かれる、すべての登場人物がグロくてえげつない映画「怪怪怪怪物!」。
ありえない設定、理解を超えたキャラクター、怒りと憎しみに満ちた世界に「これが台湾…なのか…?」ととんでもない誤解をしそうになります。
それでも、一見バカバカしいだけの作風にしては妙につくり込まれた画、特に照明のクオリティには心踊らされました。
血生臭い描写にとどまらない、“グロ”という言葉のもつ広い意味を、様々な方向から捉えて映画にした感もあります。
いじめシーンが主となって進むストーリーに、むかついて途中退場したくなること必至ですが、ラスト15分ぐらいが異様にカッコいいので耐えてほしいです。
製作陣の底意地の悪さまでがグログロと映画に映し出されてる…
第3位:女神の継承
作品名 | 女神の継承 |
---|---|
公開年 | 2022年(日本) |
上映時間 | 2時間11分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
霊媒師を追うモキュメンタリーに始まり、ひとりの女性に取り憑いた魑魅魍魎の恐ろしさへと帰結する映画「女神の継承」。
自然のすべてに神が宿るとし、ぬれた樹々にお祈りを捧げ続けるタイの村人たちが神々しく、心洗われるような前半パートは癒しそのものです。
しかし、本作の到達点はその後にあり!
悪霊のみならず、動物霊、加えて植物霊にまで祟られた女性が、人間の枠を越え悪意をまき散らす血みどろの後半戦。
犬がめちゃめちゃにされますので、愛犬家要注意!
前半でタイの美しい自然を浴びせてもらったぶん、霊に翻弄される女性がしっちゃかめっちゃかになっても、ドキュメンタリー的リアリティがあるのが怖いです。
「自然に回帰すれば、こんなこともあるかもしれない」と思わせる力と、脱力伴う衝撃のラストシーン、そのグロさにしびれます。
第4位:箪笥<たんす>
作品名 | 箪笥<たんす> |
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公開年 | 2004年(日本) |
上映時間 | 1時間55分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
薄暗い洋館でいがみあう女たちは、殺意をまといながら憎悪のかぎりを尽くして憎しみをぶつけあいます。
彼女たちの間で、なすすべもなく狼狽するひとりの男は「パパ」と呼ばれているけれど、なぜかこの男、女たちと話が噛みあわないのです。
映画「箪笥」は、重ねられたミスリードに耐えて真実にたどり着くまでを愉しむホラー映画。
韓国に伝わる古典怪談をベースに描かれたすさまじい愛憎劇は、精神にぐったりくるドギツい仕上がりです。
女たち、特に話の中心となる姉妹の異様な身体的距離がキモい、いや通り越してグロい!
「なんかグロいけど意味不明」という不快感が永遠に襲いくる、なかなかの逸品です。本作を形容する言葉として「グロい」が最適解!
第5位:ボイス
作品名 | ボイス |
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公開年 | 2003年(日本) |
上映時間 | 1時間42分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
2000年代韓国ホラーということで、個人的に前述した「箪笥」とごっちゃになっていた本作「ボイス」。
箪笥を観ながら「あれ、月光は…?あれ、着信アリ要素は…?」と思っていましたがこれにて一件落着
なつかしのガラケー(FOMA!!)にかかってくる呪いの電話。
発信の主である怨霊は、愛憎入り交じる男の“娘”に取り憑きます。
この未就学児・ヨンジュを演じたウン・ソウ氏という俳優の、子どもとは信じがたい驚異の演技がグロい!
不倫・援交・出生の秘密…と、女のぐっちょりした生臭さむきだしのストーリー展開で、老若男女キモいしグロいのですが、ヨンジュの存在感が突き抜けています。
不倫におぼれた女霊に取り憑かれ、アッパに激烈なキスをする幼女がグロすぎます。
【グロい映画】ランキング:上級者向けおすすめ5作品!閲覧注意!
- CLIMAX クライマックス
- 悪い子バビー
- MEN 同じ顔の男たち
- マルチプル・マニアックス
- シック・オブ・マイセルフ
第1位:CLIMAX クライマックス
作品名 | CLIMAX クライマックス |
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公開年 | 2019年(日本) |
上映時間 | 1時間37分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
ドラッグでバキバキにキマッたダンサーたちが、強烈なサイケ状態のなか乱れ狂う映画「CLIMAX クライマックス」。
全員ダンサーということで、関節などないみたいに四肢を振りまわします。
キマッてもなお踊り続け、側から見ていると人間というよりなんらかの獣っぽくなっていく登場人物たち。
ほとんど芝居初挑戦のダンサーたちの才能は圧巻です。
きっと細かく決められていたであろう動線を遵守しながら、自慰にふけり人を殴り、殺し、自傷なんかもして、もちろんセックスもおこないます。
それは実の兄妹でもおなじこと…(フィクション)
千差万別のキマり方で、地獄絵図の一員として職務を全うするダンサーたちは、その従順さゆえ非常にグロテスクです。
制作過程も、出来あがったものも総じてグロい!監督・ノエに良心があることを祈るのみです
第2位:悪い子バビー
作品名 | 悪い子バビー |
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公開年 | 2023年(日本) |
上映時間 | 1時間54分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
1993年に製作されていながら、2023年に日本劇場公開となったカルト映画「悪い子バビー」。
実母に監禁され35歳になった主人公・バビーが、外出する機会を得て世界とふれあう物語です。
バビーが“脱出”するまでを描く序盤ですら、動物虐待に近親相姦ありのグロ炸裂で構成されるなかなかの作品。
画面がずっと汚い!
おそらくほとんど教育を受けられなかったバビーは、他人のまねをすることしかできません。
善悪の概念をも持たないまま飛び出した外界は、それなりに厳しくも“実家より遥かにやさしい”世界でした。
グロテスクな世界のなか、根源的ピュアで突き進むバビーは哀れだし悲しいけれど、バビーの瞳に映る世界は美しいのでしょう。
きつい描写多々ありですか、リアリティ皆無の謎ほっこり展開と、音楽の力になんとか救われました
第3位:MEN 同じ顔の男たち
作品名 | MEN 同じ顔の男たち |
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公開年 | 2022年 |
上映時間 | 1時間40分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
夫に目の前で自殺された女性が、苦難を乗り越えるさまがおぞましい映画「MEN 同じ顔の男たち」。
なんらかのメタファーであろう激キモ描写は、たぶん日本人のほとんどが一度みても意味不明ながら、キモすぎることだけは確かです。
死に際の夫の言葉や異常行動を思い返す主人公が、故人との良い思い出までたどり着けていない感じがつらい。
「俺の死はお前のせいだ」と難癖をつけられ、呪われてしまった主人公は、現実と非現実の間で恐ろしい目に遭い続けるのです。
終盤、もう意味不明すぎて怖い“連続出産シーン”は、オエェ、思い出すだけで鳥肌もののグロさ
観終えてスッキリもしないし、描写はやたらと気色悪いし、かといって考察する余力もない、というグロ後感をどうぞ。
第4位:マルチプル・マニアックス
作品名 | マルチプル・マニアックス |
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公開年 | 2022年(日本) |
上映時間 | 1時間36分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信なし |
Netflix | 配信なし |
“頭おかしくて意味不明なこと”が良しとされているジョン・ウォーターズ監督×ディヴァインのカオスな世界観。
カルト映画「ピンク・フラミンゴ」が配信されていないので、U-NEXTでなぜか観られる「マルチプル・マニアックス」を紹介します。
「ピンク・フラミンゴ」は世界中で上映禁止になったカルト映画だよ
日本では限定上映にとどまっていますが、今後特集上映なんかあっても不思議じゃないアートっぷり。
グロの概念を超えた下品・低俗・冒涜の羅列で、信心深ければ失神までありそうです。
悪趣味もつきつめると、なんか良いものに見えなくもない不思議
「キモい」「キショい」あたりの語彙ではあらわせない、不謹慎極まりない衝撃映像は「グロい」あたりがベスト表現でしょう。
なにをモチベーションに演じているのかわからなすぎて怖くなってくる、役者陣のキテレツぶりを体感あれ。
第5位:シック・オブ・マイセルフ
作品名 | シック・オブ・マイセルフ |
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公開年 | 2023年(日本) |
上映時間 | 1時間37分 |
U-NEXT | 配信あり |
Amazonプライム | 配信あり |
Netflix | 配信なし |
承認欲求をコントロールできない主人公が、脱法ドラッグで自分の顔をグチャグチャにして刹那な欲求を満たすグロ映画「シック・オブ・マイセルフ」。
単にSNSと絡めた承認欲求オバケの物語は多々あれど、ひと味ちがうのが本作の魅力です。
もはやネットなどなんの頼りにもならないほど病みきった主人公は、ただただ“恋人に承認されたい”という願いをこめて自傷を繰り返します。
オーバードーズの末に、顔面がグッチャグチャになって液体とか血とか漏れてくるしスゴいんで、まじで視覚とメンタルにグロど直球!
嘘をつかずして生きられない我々人類。
多かれ少なかれ身に覚えのある嫉妬・虚栄心・孤独が、痛いほど繊細に描かれるのでつらいです。
劇場では途中退出客もいました
【グロ映画】ピエロが出てくる作品は?
かわいさ皆無の凶悪ピエロが、人々を殺しまくる映画「テリファー」。
まったく言葉を発しないピエロは、痛そうな反撃をくらってもサイレントで悶絶するほどの徹底ぶりです。
そしてこのピエロ、信じられないほど強い!逃げても逃げても、逃げても逃げても!!
ピエロ自身もまあまあ損傷しているのに、楽しそうに殺戮し続けるし、食人もするしすごいです。
そして観客が、まったく誰1人として想像できないであろう結末が用意されているのも本作の魅力。
「IT」シリーズや「ジョーカー」シリーズなど、もはやピエロ=殺人のイメージが多い昨今、かつてのレガシーは失われつつある“おとぼけさん”としてのピエロ。
自由すぎる展開と容赦ないグロに、まんまと本作の虜になりました。
【グロい映画】ランキング!上級者向けは本当に閲覧注意!
アジア圏の作品は、他国のものに比べて結構グロい印象を受けましたので、鑑賞はご自身のグロ耐性レベルにあわせて判断してください!
上記のすべてが各種サブスクリプションサービスで観られますので、自宅でグロと向きあいましょう。
★U-NEXTならマニアックなグロ映画も絶賛配信中!