ピエロのペニーワイズが、子どもたちを嚙みちぎって連れ去っていく…。
観客を“ピエロ恐怖症”に陥れるほど衝撃的な設定は、「キャリー」でのデビュー後2024年現在までヒット作を生み出し続ける小説家、スティーヴン・キングの発明でした。
小説・ドラマ・映画と表現の場をひろげる「IT/イット」シリーズは、恐ろしいだけでなく、いまを生きるためのヒントもくれる傑作ホラーです。
この記事では「IT/イット」シリーズの順番や、各作品の特徴などについてネタバレありで紹介します!
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この記事には映画の結末や重要なネタバレを含む可能性があります。未鑑賞の方はご注意ください。
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映画「IT/イット」見る順番は公開順でOK!シリーズは全部で3作品
「IT/イット」シリーズは、テレビドラマと映画をあわせて3作品あります。
作品名 | 公開年 | シリーズ |
---|---|---|
IT/イット | 1990年 | テレビドラマ |
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 | 2017年 | 映画 |
IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 | 2019年 | 映画 |
アメリカ・メイン州にあるデリーという田舎町では、子どもが行方不明になる事件が多発していました。
じつは、“ペニーワイズ”と名乗るピエロが、言葉巧みに子どもたちに近寄り、子どもが気をゆるすとどこかへ連れ去っていたのです。
仲良し7人組で結成された“ルーザーズ・クラブ”が、同年代の子どもたちを救うためペニーワイズと戦う物語。
おなじくスティーヴン・キング原作の傑作「スタンド・バイ・ミー」を彷彿とさせる、青春映画でもあります。
「27年ごとに現れる」と言われるペニーワイズと、少年期から中年期にいたるまで、まさに人生のほとんどをかけて戦うことになるルーザーズクラブの成長が胸をあつくさせる作品です。
映画「IT/イット」各作品を解説
「IT/イット」シリーズは、これまでに3つの映像作品が製作されました。
ここでは、公開順に各作品の簡単なあらすじや見どころを解説していきます。
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①IT/イット(1990年/テレビドラマ)
メイン州デリーの町で起こった不可解な子供の連続殺人事件。それを知ったマイクの脳裏に、かつて6人の仲間と共に身も凍る異常な体験をした記憶が蘇る。鮮血を噴き出す蛇口、忍び寄る邪悪な影…。この殺人事件とおぞましい体験のつながりを確認したマイクは、恐怖に震えながら6人の幼友だちにに連絡した。「あいつ=〈イット〉が戻ってきた」と。
引用元:Amazonプライム
ビル・ベバリー・スタンリー・ベン・マイク・エディ・リッチーの7人は、アメリカの田舎町・デリーで、さえない少年期を過ごしました。
いじめや虐待、差別や嘲笑のまとにされ、学校にも馴染めずにいた7人は「負け犬」とばかにされていたのです。
それでも、7人でいれば日々はしあわせでした。
自虐をこめた“ルーザーズ・クラブ”というチーム名をつけ、自分たちをばかにする者に対抗します。
いじめっ子のヘンリーにはみんなで石を投げ、いかれた親の呪縛を振り払い、ルーザーズクラブは7人で力を合わせて“良い人間”になろうとがんばっていました。
時は経ち、中年となったルーザーズクラブは、少年時代の輝きを失いつつあって…。
②IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年/映画)
ある静かな田舎町で児童失踪事件が相次ぐなか、内気な少年・ビルの弟が大雨の日に外出し、おびただしい血痕を残して姿を消す。ビルが自分を責め悲しみに暮れていると突然目の前に「それ」が現れ、ビルは「それ」の恐怖に取りつかれてしまう。
引用元:U-NEXT
ビルは、弟のジョージーが「まだどこかで生きている」と信じていました。
ルーザーズクラブは、ビルとともにジョージーを探すことに。
デリーの街を地下でつなぐ下水道の入り口で、行方不明になっている子どものくつを見つけた7人は、“犯人”が近くにいると感じます。
“それ”は、おのずからルーザーズクラブの前に姿を現しました。
ピエロの格好をした“それ”は、7人それぞれが「怖い」と感じるものや人に姿を変えます。
そうして、恐怖で硬直した子どもを捕まえているのが、卑怯な“IT/それ”の正体でした。
なにかにおびえて暮らすのがイヤになったルーザーズクラブは、ついに“それ”を倒すと決めて…。
③IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年/映画)
小さな田舎町で再び起きた連続児童失踪事件。幼少時代に“それ”の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に固く誓いあった約束を果たすため、町に戻ることを決意する。だが、“それ”はより変幻自在に姿を変え、彼らを追い詰めていく。
引用元:U-NEXT
マイクは、ルーザーズクラブでたったひとり、成人してもデリーの街に囚われていました。
“IT/それ”との対決の日から、モヤモヤしたなにかが胸につっかえていたのです。
マイクの胸騒ぎは、27年の時を経て現実に。
ふたたび“それ”が現れ、デリーの街で人々をさらい始めました。
マイクは、それぞれ別の街で暮らしているルーザーズクラブの6人に電話にかけます。
マイクの電話をきっかけに、6人もまた、27年前の恐怖がフラッシュバックし動揺。
しかしルーザーズクラブの誓いは固く、5人がすぐにデリーへと戻ります。
ただひとり、スタンリーをのぞいて…
43歳となったルーザーズクラブは、各々の問題を抱えながらも再び団結をめざします。
すべては、今度こそ“それ”を倒すためでした。
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映画「IT/イット」90年代・初代(ドラマ版)を見る必要はある?
新しいほうの、アンディ・ムスキエティが監督した映画「IT/イット」は、子ども時代と大人パートが前・後編と分かれています。
ドラマ版は、27年前と現在とを行ったりきたりしながら、時間軸のゆらぎをふくめて楽しむ構成。
加えて、2部作ドラマをつないでいるので187分と、3時間超えの長尺なのでハードルが高めです。
内容は、ドラマ版・映画版ともにほとんど変わらないので、入手しづらい方は最新版のみの視聴で問題ありません。
【IT/イット】映画の原作はスティーヴン・キングの小説
スティーヴン・キングによる原作小説「IT」は、1986年から4部構成で発売されました。
数々の賞を受賞し、“86年にアメリカで最も売れたハードカバーのフィクション”とされています。
スティーヴン・キングは、「ミザリー」「シャイニング」など傑作ホラー映画の原作を手がけた“ホラー作家”の印象が強い小説家。
一方で「スタンド・バイ・ミー」「グリーンマイル」といったヒューマン系の作風でも大成功をおさめている、たぐいまれなる才能の持ち主です。
個人的には、キングの半自叙伝である「書くことについて」という本が、自らを“天才ではない”と定義するキングにふれられて好きです。
【IT/イット】映画の見る順番を解説!まとめ
原作小説のディテールを保ったままでドラマ・映画と大成功をおさめた「IT/イット」シリーズ。
ドラマ版はアマゾンプライムビデオにて、映画版は前・後編ともにU-NEXTで観られます!
心のやらかい場所ととことん向きあう「IT/イット」は、単なるホラーを越えた“人生について”の物語!原作・ドラマ・映画と制覇すれば気分も爽快でしょう