2020年に韓国で放送された「梨泰院クラス」は、韓国発のWeb漫画「Webtoon」原作のドラマ。
不屈の精神で逆境を乗り越え、信念を貫きながら夢を追う青年とその仲間たちの成長を描いた痛快な復讐&サクセスストーリーです。
韓国での最終回視聴率は16.5%を突破し、日本ではリメイクされるほどの人気でした。
主演を務めるのは、韓国のトップ俳優であるパク・ソジュンと、「The Witch 魔女」注目を集める女優キム・ダミです。
本記事では、「梨泰院クラス」のあらすじ、キャスト、登場人物の相関図を詳しくご紹介します。
あらすじはネタバレなしなので、ご安心ください。
目次
「梨泰院クラス」のあらすじ(ネタバレなし)
主人公のパク・セロイ(パク・ソジュン)は、誰に対しても正直で、自分の信念を貫くまっすぐな青年です。
高校時代、同級生のチャン・グンウォン(アン・ボヒョン)がクラスメイトをいじめている現場に遭遇したセロイは、勇気を持ってグンウォンを止めました。その時に、グンウォンを殴ったことで学校を退学させられる事態に発展します。
さらに、この暴力事件がきっかけで、セロイの父親が長年勤めていた会社を突然解雇されてしまいます。
その背後には、グンウォンの父親である大手外食企業「長家グループ」の会長チャン・デヒ(ユ・ジェミョン)の圧力がありました。セロイの父親は、長家グループで働いていたのです。
心機一転、新たな生活をスタートさせようとしていた時、セロイの父親がひき逃げ事故に遭い亡くなってしまいます。
なんと、このひき逃げ事故を起こした犯人は、グンウォンだったのです。真実を知ったセロイはグンウォンに迫りますが、長家の圧力によってグンウォンの罪が揉み消され、真実は闇に葬られます。
最愛の父を失うという悲劇に、セロイの平穏だった生活は一気に崩れ去りました。
父親を奪われ、グンウォンへの殺人未遂罪で刑務所へ入ることになるなど、理不尽な現実に直面したセロイは、深い怒りと悲しみの中で復讐を誓い、長家グループに立ち向かうことを決意します。
父親の夢だった飲食店を成功させ、社会的に長家グループを超える存在になることが、セロイの新たな目標となりました。
数年後、セロイは、梨泰院エリアで居酒屋「タンバム」をオープンさせます。タンバムには、セロイの信念に共感した仲間たちが集まります。
天才的頭脳と強烈な個性を持つチョ・イソ(キム・ダミ)、セロイの初恋相手のオ・スア(クォン・ナラ)、元不良のチェ・スングォン(リュ・ギョンス)、トランスジェンダーシェフのマ・ヒョニ(イ・ジュヨン)など、個性豊かな仲間たちがセロイの夢に力を貸します。
しかし、タンバムを成功に導く道のりは平坦ではなく、セロイと仲間たちは数々の試練に直面します。
長家グループの権力と策略は容赦なくセロイたちを苦しめますが、セロイは揺るぎない信念を持ち続け、仲間たちとの絆を深めながら、新たな道を切り開いていきます。
「梨泰院クラス」の主要キャスト&登場人物紹介(相関図付き)
パク・ソジュン(パク・セロイ役)
パク・ソジュンが演じるパク・セロイは、居酒屋「タンバム」の創業者であり社長です。正義感が強く自分の信念を決して曲げない頑固者。高校時代の理不尽な出来事をきっかけに、父親の夢を受け継いで飲食業界に挑み、巨大企業の長家グループに立ち向かいます。仲間たちと共に困難を乗り越え、成功を目指して奮闘するセロイの姿に胸を熱くする視聴者が続出しました。
パク・ソジュンは、2014年ドラマ『魔女の恋愛』でブレイク後、数々の大ヒット作品を生み出してきた韓国のトップ俳優です。「ラブコメの神」と呼ばれ、女性たちを魅了してきたことでも有名。韓国のみならず世界中で人気があり、2023年には映画『マーベルズ』でハリウッド進出も果たしています。
人気の理由は、圧倒的な演技力と親しみやすい人柄です。
YouTubeチャンネルも開設しており、登録者数は200万人近くいます。また、芸能界に友人が多いことも有名です。
出演作には、『彼女はキレイだった』『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』『キム秘書はいったい、なぜ?』などがあり、どの出演作も大ヒットしており高い評価を得ています。
キム・ダミ(チョ・イソ役)
キム・ダミが演じるチョ・イソは、フォロワー70万人を超える人気ブロガーです。IQ162という天才的な頭脳を持っているソシオパス。大学進学をやめて居酒屋「タンバム」のメンバーに加わり、圧倒的な頭脳とマーケティング能力を買われてマネージャーに抜擢されます。セロイとタンバムを支える欠かせない存在です。
キム・ダミは、映画『The Witch 魔女』で1500倍の倍率を突破して主演の座を掴み、女優としてのキャリアをスタートさせました。デビュー作にして319万人を動員する大ヒットを記録し、韓国では「怪物新人」と称されるほどの注目を浴びました。また、多くの映画祭で新人賞を受賞しています。他の出演作には『ソウルメイト』『大洪水』『その年、私たちは』などがあります。
ユ・ジェミョン(チャン・デヒ役)
ユ・ジェミョンが演じるチャン・デヒは、国内外食産業トップの長家グループを一代で築き上げた創設者であり会長です。グンウォンとグンスの父親でもあり、権力を駆使して家族や会社を守ろうと冷酷なまでに計画を実行します。幼少期は貧しく、もう二度とこんな経験はしたくないという思いから、屋台一つから起業した過去を持っています。
ユ・ジェミョンは、数々の作品で強烈な印象を残してきたベテラン俳優です。悪役を演じることが多く、作品によって全く別人に見えるため、「カメレオン俳優」と呼ばれています。『梨泰院クラス』に出演した時は46歳という若さで、重厚感あるキャラクターを見事に演じました。他の出演作には『秘密の森』『大洪水』『ヴィンチェンツォ』などがあり、どの作品でも圧倒的な存在感を放っています。
クォン・ナラ(オ・スア役)
クォン・ナラが演じるオ・スアは、長家グループの企画チーム長として働くキャリアウーマンです。自力で社会の地位を築き上げた努力家。同級生であるセロイの初恋の相手で、セロイにとって特別な存在です。セロイの敵である長家グループに身を置きつつも、セロイへの思いを断ち切れずに葛藤を抱えています。
クォン・ナラは、女性アイドルグループ「HELLOVENUS」の元メンバーで、170cmの高身長と完璧なスタイルが魅力です。『梨泰院クラス』での好演をきっかけに、日本でも一躍有名になりファンが急増しました。他の出演作には『暗行御史:朝鮮秘密捜査団』『不可殺』『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』などがあります。
キム・ドンヒ(チャン・グンス役)
キム・ドンヒが演じるチャン・グンスは、デヒの次男であり、グンウォンの異母弟です。友達関係のイソに片想いしています。グンスは、セロイが運営する居酒屋「タンバム」のスタッフとして働き、仲間たちと共に奮闘しますが、自分が長家の人間であることに葛藤を抱えています。
キム・ドンヒは、2018年のWebドラマ『A-TEEN』でデビューし、一躍注目を浴びた若手俳優です。特に10代の若者からの支持が高く、新鮮な演技で多くのファンを魅了しています。また、日本公式ファンクラブもあり、グローバルな人気を誇っています。他の出演作には、『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜』『人間レッスン』などがあります。
アン・ボヒョン(チャン・グンウォン役)
アン・ボヒョンが演じるチャン・グンウォンは、長家グループの常務取締役であり、会長デヒの長男です。父親の威光に守られて傲慢な態度をとり、周囲を威圧します。高校の同級生であるセロイとは衝突した過去があり、さらにセロイの父親を死亡させるという卑劣なひき逃げ事故も起こしているため、セロイからは良く思われていません。また、高校時代からスアに恋心を抱き続けています。
アン・ボヒョンは、モデル出身の俳優です。元アマチュアボクサーとして鍛えられた身体と、ランウェイモデルとして培った存在感が魅力。他の出演作には『生まれ変わってもよろしく』『ユミの細胞たち』『軍検事ドーベルマン』などがあります。また、YouTubeチャンネル「브라보현(ブラボヒョン)」を運営するなど、多方面で活躍しています。
キム・ヘウン(カン・ミンジョン役)
キム・ヘウンが演じるカン・ミンジョンは、長家グループの専務であり大株主です。堅実で理知的な判断力を備え、長家グループ内での勢力争いに巻き込まれる中で、セロイと手を組むことで共に新たな道を切り開いていきます。ミンジョンは、セロイの復讐劇を大きく後押しする存在です。
キム・ヘウンは気象キャスターとしてキャリアをスタートさせた異色の経歴を持っている女優です。デビュー作は、ドラマ『アヒョン洞の奥様』で、映画『悪いやつら』の大ヒットをきっかけに広く知られるようになりました。『ノンストップ3』『ニューハート』『結婚したい女』などの作品でも高い評価を受けており、知的で洗練された雰囲気が特徴の女優として活躍を続けています。
リュ・ギョンス(チェ・スングォン役)
リュ・ギョンスが演じるチェ・スングォンは、居酒屋「タンバム」でホールスタッフとして働いています。セロイとは刑務所で知り合い、セロイの信念や人柄に惹かれて仲間になりました。仲間思いでユーモア溢れる性格が魅力的で、セロイたちと共に困難に立ち向かい、タンバムの成功を支えます。
リュ・ギョンスは『梨泰院クラス』で一気に知名度を上げた注目の俳優です。その後も『地獄が呼んでいる』や『アンナラスマナラ』など話題作に出演し、活躍の場を広げています。これからの活躍がますます期待されています。
イ・ジュヨン(マ・ヒョニ役)
イ・ジュヨンが演じるマ・ヒョニは、居酒屋「タンバム」のシェフとして働いています。トランスジェンダーであることが原因で困難が訪れますが、セロイや仲間との絆で乗り越えていきます。強い信念と繊細な感情を持ち合わせているキャラクターです。
イ・ジュヨンは、2012年の映画『遭遇』でデビュー後、演技派として注目を集める女優です。『梨泰院クラス』のトランジェスター役で知名度を上げました。他の出演作は『野球少女』『私だけに見える探偵』『TIMES〜未来からのSOS〜』などがあります。
クリス・ライオン(キム・トニー役)
クリス・ライオンが演じるキム・トニーは、居酒屋「タンバム」でアルバイトをしているギニア出身の韓国人です。英語が堪能だと思われ採用されますが、実際には韓国語しか話せません。明るい性格と異文化のバックグラウンドを持ち、タンバムの個性的なスタッフの中でひときわ異彩を放つ存在です。
クリス・ライオンは、モデルとして活躍中の俳優です。役者としては、なんと『梨泰院クラス』がデビュー作品。初出演ですが、自然体の演技で注目を集めました。俳優デビュー作でありながら大きなインパクトを残した彼の今後の活躍が期待されています。
ソン・ヒョンジュ(パク・ソンヨル役)
ソン・ヒョンジュが演じるパク・ソンヨルは、セロイが尊敬するセロイの父親です。正義感が強く温厚な性格。長家グループの元部長でしたが、息子のセロイが起こした暴力事件を理由に長家グループを解雇されます。その後、新たな人生を歩み始めますが、グンウォンのひき逃げ事故により命を落としてしまいます。
ソン・ヒョンジュは、刑事から経営者まで幅広い役柄を自然に演じるベテラン俳優として知られています。その親しみやすい雰囲気と卓越した演技力が魅力です。『模範刑事』や『追跡者 THE CHASER』など数々の名作に出演しており、韓国ドラマ界には欠かせない存在になっています。
イ・ダウィ(イ・ホジン役)
イ・ダウィが演じるイ・ホジンは、セロイの同級生で、高校時代にグンウォンにいじめられていました。セロイにいじめから助けられた過去があります。この出来事でセロイへの感謝と信頼を抱いており、後の物語に影響を与える人物になります。
イ・ダウィは子役出身で、これまでに多くの名作に出演してきた実力派俳優として知られています。『イ・サン』『ロースクール』『大風水』などの時代劇から現代ドラマまで幅広いジャンルで活躍。幼い頃から培ってきた演技力で、ファンを惹きつけています。
ユン・ギョンホ(オ・ビョンホン役)
ユン・ギョンホが演じるオ・ビョンホンは、かつて刑事として活躍していた経験を持つ畜産業の社長です。冷静な判断力と持っておりタフな性格。ビョンホンの過去の経験が、セロイたちとの関係にどのような影響を与えるのかが見どころの一つです。
ユン・ギョンホは、数多くのヒット作に出演しているベテラン俳優です。最近では『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』で注目を浴びました。他の出演作には『ボイス~112の奇跡~』『秘密の森』『記憶』などがあります。長年培われた演技力と幅広い役柄をこなす実力で、多くのファンから愛されています。
まとめ
韓国ドラマ「梨泰院クラス」は、韓国のみならず日本でも大ヒットし、多くのファンを抱える作品です。
この記事では、「梨泰院クラス」のあらすじやキャスト・相関図を紹介しました。
「梨泰院クラス」の世界観や登場人物の関係性を把握することで、ドラマをより一層楽しんでいただけると思います。