遂に信(しん)の初陣!
実写版「キングダム」の2作目に当たる「キングダム2 遥かなる大地へ」は、信と共に将軍とは何たるかを学んだ回となりました。
本格的な戦が始まったこともあり前作よりも壮大なスケールで描かれています。
そして、原作ファン待望の人気キャラ”羌瘣”(きょうかい)が初登場します!
この記事では「キングダム2 遥かなる大地へ」のあらすじやネタバレ・新キャストを徹底解説します!
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この記事には映画の結末や重要なネタバレを含む可能性があります。未鑑賞の方はご注意ください。
公開日 | 2022年7月15日 |
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監督 | 佐藤信介 |
原作 | 原泰久『キングダム』 |
脚本 | 黒岩勉 原泰久 |
キャスト | 山﨑賢人 吉沢亮 橋本環奈 清野菜名 満島真之介 豊川悦司 |
音楽 | Mr.Children「生きろ」 |
上映時間 | 2時間14分 |
配給 | 東宝 / ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
公式サイト | 「キングダム2 遥かなる大地へ」公式サイト |
上映劇場 | なし |
【キングダム2 遥かなる大地へ】あらすじをネタバレ付きで結末まで
原作を見ていないと新キャラ出過ぎてついていけない!という人多発!
第一弾とはまったく違った展開となっており、見応え満載です。
信初陣へ!新しい仲間との出会い
軍議の間にいた嬴政を刺客・朱凶が襲います。
そこに信と河了貂・昌文君が駆けつけ朱凶を倒しました。
朱凶は、死に際に「蚩尤(しゆう)がいれば…」と呟くのでした。
そこに急報が入ります。
魏国が秦国へ進軍を始めたとのこと。
信は遂に戦地へ初陣果たします。
戦地に向かう道中、同郷の尾平と尾到に出会いました。
歩兵として各地から人が集められる中、集まったメンバーで「伍」を作るよう言われます。
「伍」は戦いの時背中を任せ合う仲間なので、強い人から売り切れていきます。
しかし信は誰からも誘われず余り者のグループに入ることになりました。
メンバーは、頼りないと言われている伍長の澤圭・尾平・尾到・小さく無口な少年羌瘣です。
戦いの場「蛇甘平原(だかいへいげん)」には、既に魏の総大将呉慶(ごけい)によって、2つの丘が占拠されていました。
秦の総大将麃公(ひょうこう)は、丘の奪還をするべく歩兵に突撃命令を下します。
信の伍は第4軍の千人将縛虎申(ばっこしん)の元、戦地へ繰り出します。
開戦の合図と共に歩兵は魏軍に向かい走り出します。
そんな中、信は味方を置き去りにするほどのスピードで魏軍に向かい突破口を切り開きます。
伍では、澤圭・尾平・尾到が協力しなんとか敵を葬り去る中、羌瘣は単独行動でどこかに行ってしまいます。
信の活躍により秦軍の歩兵は、魏軍を押し込み丘に近づいていきました。
これに対し魏軍も装甲戦車をだし、戦況をひっくり返そうとします。
装甲戦車により歩兵の過半数が倒され、歩兵は壊滅状態に陥ります。
こんな状況にも関わらず、麃公将軍は騎馬隊へ待機命令を続けたままでした。
羌瘣の隠された過去と決意
装甲戦車の第二波が信たちへ向かう中、羌瘣が策があると言います。
死体を積み上げ防壁を作るというものでした。
信たちは急いで死体を積み上げ始めます。
策にハマった装甲戦車は、防壁にぶつかり大破しました!
窮地を乗り切った信たちですが、他の部隊は壊滅状態に追い込まれ夜が暮れてしまいます。
夜も魏軍が残った歩兵の殺すべく動いている為、自由に身動きがとれません。
そこで信と羌瘣が澤圭たちを逃す為、しんがりを務めます。
魏軍に囲まれた時、羌瘣は「トーンタタン・トーンタタン」というリズムと共に人間離れした動きで、魏軍を圧倒していきます。
しかし魏軍の多さに、羌瘣の呼吸が乱れてしまいます。
その時、羌瘣の顔を覆う布が外れてしまいました。
羌瘣の素顔を見た信は、女性であることに気付きます。
魏軍からなんとか逃げ切った信と羌瘣は、崖下に身を隠しました。
信は、何故女性である羌瘣が戦場に来たのか問いかけます。
羌瘣は魏にいる蚩尤を殺し、姉である羌象の仇を討つと語り始めました。
蚩尤は呪われた一族で、幼き頃から殺しの修練を受け育ちます。
蚩尤を継ぐ者が居なくなると各部族から次の蚩尤の候補者たちが集められ、最後の一人になるまで殺し合い(祭)が行われます。
羌族の羌瘣と羌象にも召集がかかります。
しかし祭の当日、羌象が焚いた香で眠らされ羌瘣は参加することができませんでした。
目を覚ました羌瘣が祭のあった場所で見たものは、羌象の亡骸でした。
絶望に打ちひしがれる羌瘣は、羌象が幽族の連の卑怯な手によって殺されたことを知り復讐を決意します。
復讐をし自らの命を絶つつもりの羌瘣に、信は羌象の夢を思い出せと告げました。
そうすればそんな悲しい目をする必要はないと言います。
丘の奪還、縛虎申死す
夜が明け信と羌瘣は、澤圭たちと合流します。
平地から離れ独立した信たちの情報を聞き、麃公将軍は待機させていた騎馬隊に突撃命令を下しました。
丘に近づいていた信たちですが、守備兵に苦戦し思うように前に進めません。
そんな時、縛虎申が騎馬隊を率いて駆けつけました。
縛虎申は、このまま騎馬隊と歩兵で本陣に突撃するよう命じます。
丘の上にある敵の本陣に迫り、騎馬隊と歩兵をわけ進みます。
信は騎馬隊へ加わり本陣へ向かいますが、本陣から矢の攻撃を受けました。
矢の攻撃が縛虎申を貫きます。
負傷した状態で本陣へ入った縛虎申は、敵の将を自らの手で倒しそのまま倒れてしまいました。
丘を奪還したものの魏軍が下にいるため、身動きがとれません。
知略型呉慶VS本能型麃公の戦い
信たちが奪還した丘に、景色を楽しみたいと言い訳を持った王騎軍が現れました。
王騎将軍は信に、遠目から見ても目立っていたが期待外れだと言います。
信と王騎将軍は、丘の上から魏随一の知略型呉慶将軍と本能型麃公将軍の戦いを見守ります。
麃公将軍は武の力で、呉慶将軍の陣を打ち破りどんどん前に進みます。
しかし呉慶将軍も新たな手を繰り出し、着々と麃公軍を削っていきました。
知略と本能がぶつかり合う壮大な戦いを信は息を呑んで見守ります。
王騎将軍は信にこの戦いを描いたのは、紛れもなくこの二人の総大将だと戦の深さを語りました。
信は王騎将軍の言葉を受け、騎馬し自身も戦いに加わるため丘をおります。
信は装甲戦車を破壊し、麃公将軍に道をつくります。
麃公将軍が近づいたとき、呉慶将軍は前に出てきました。
二人の一騎討ちが始まります。
壮絶な戦いの末、麃公将軍が呉慶将軍を打ち破りました。
蛇甘平原の戦いは秦軍の勝利で幕を閉じます。
戦いの後、魏軍の後を追おうとする羌瘣に信は声をかけました。
「もうお前は俺たちの仲間なんだから、絶対に帰ってこい」
この言葉をもらった羌瘣は、微笑みながら去っていきます。
戦が終わり王宮では、丞相の呂不韋が嬴政に会いに来ました。
呂不韋は朱凶に王暗殺を依頼したのは自分だと自白しました。
しかし嬴政は冗談はよせと返します。
呂不韋も冗談だと笑いました。
実際には呂不韋が黒幕だと分かっているが、現時点の嬴政では裁けない絶対的な力の差を見せつけられました。
【キングダム2 遥かなる大地へ】前作よりひどいと言われる3つの理由
やっぱり今回も評価が高かった「キングダム2 遥かなる大地へ」ですが、
公開当初から期待値が高かっただけに、期待しすぎた…という声もちらほら。
前作よりひどいと言われる理由を調べてみました。
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①前作と比べてスケールダウンはコロナが原因?
実写化映画が公開し大反響を得たキングダムですが、続く第二弾は前作よりスケールダウンしたという声もあります。
なぜなのでしょうか。
原作の舞台中華に合わせて撮影を中国で行っていたキングダムでしたが、当時、新型コロナウィルスの影響があり撮影を中断せざるえなくなったそうです!
その後中国での撮影が難しくなった際、なんと前代未聞の「リモート撮影」が決行されました。
中国と日本での撮影シーンを細かく分けたことで今回のような大掛かりな戦闘シーンの撮影ができたそうです。
スケールダウンした?とは思えない迫力あるシーン満載でした。
スケールダウンしたとは全く感じませんでしたが…
しかし、実写で戦闘シーンありとなると少し辛口評価している人も多いようですね。
②前作より戦闘シーン多目が仇に…
本作から本格的に戦が始まりました。
そのため戦闘シーン多めになっています!
今回、戦闘シーンと羌瘣の過去回想シーンが半分半分くらいでしたね。
そのため戦に参加しない嬴政(えいせい)・吉沢亮さんや河了貂(かりょうてん)・橋本環奈さんの出番はほぼありませんでした。
最新作第四弾を観るために復習鑑賞していた方で、第二弾を飛ばしてみてしまったけど気づかなかったという声もありました。
③逆に会話のシーンの作りも甘い?
羌瘣の強さ・抱えた想いを表すため過去の回想シーンは丁寧に描かれています。
長すぎ?とも確かに思えたかもしれません
ただこれからの羌瘣を語る上で絶対に外せないシーンなので、必要不可欠かなとも。
回想シーンの前後にある羌瘣と信の掛け合いもあったため長く感じ、回想シーンの作り事態が甘かったという声も出たようです。
本作の構成でいくと、戦闘シーン・回想シーン・戦闘シーンとはっきり分かれていたことも長く感じた要因の一つかもしれませんね。
【キングダム2 遥かなる大地へ】印象に残ったキャスト3選(ネタバレあり)
新キャストがたくさん登場した回となりました!
原作ファンからすると誰があの役を演じるの?!とかなりワクワクして観ていました。
そんな中で本作で注目したいキャラを深堀りしていきます。
①羌瘣/清野奈々
「キングダム2 遥かなる大地へ」から登場した新キャラ・羌瘣!
原作でも大人気キャラです。
「キングダム」の中でも1,2を争うほど実写化が難しい役柄だったにも関わらず、清野菜名さんが完成度高く再現してくれました!
元々アクションに定評がある清野菜名さんでしたが、やはり羌瘣の巫舞の動きは独特なものなので再現するため稽古を数ヶ月重ねたそうです。
その成果もあり、羌瘣の戦闘シーンは見ごたえ満載となっています。
トーンタタン・トーンタタン
羌瘣の壮絶な過去を知った中での、「だってお前はまだ生きてるじゃないか!!」には痺れましたね!
②縛虎申/渋川清彦
漢気に震えます!
最初は無茶な戦い方をさせる嫌な千人将だなと思ってみていましたが、見進めると縛虎申(ばっこしん)千人将の漢気に感動します。
原作ではそこまでフューチャーされていない縛虎申千人将でしたが、本作ではその存在感が光っていました。
無謀な突撃命令などもありましたが、戦局を冷静に見定めここぞというときに自ら先陣をきれるまさに武将の格の違いを見せつけられました。
勇猛とドアホは違う、この言葉がなければ信は初陣で死んでいたかも…
死の淵にたってもなお、敵将を自ら討つ姿にラスト心締め付けられます。
泣きます。
③信/山﨑賢人
個人的に見どころだと思ったのが、第一弾ではなかった信の騎馬しながら戦うシーンです!
やはり歩兵より騎馬しているほうが見応えがありますね。
ラストでは、1人戦地に舞い戻り装甲戦車をまとめてぶっ倒しました。
馬が派手に吹き飛んでましたね…すご~という言葉しかでてきませんでした。
山崎賢人さんは本作のために乗馬を猛特訓されたそうです。
片手で見事な手綱さばきをしていて、とってもかっこよかったですし違和感は全くなかったです!
最初から最後まで「キングダム2 遥かなる大地へ」の信は無双化していて清々しいです。
【キングダム2 遥かなる大地へ】印象に残ったシーン・場面3選(ネタバレあり)
高評価を受ける本作の見応えあるシーンを3選、ご紹介します!
①初陣!戦闘者撃破
遂に天下の大将軍になるため武功をあげるべく信は初陣にでます!
歩兵かつ初陣なのに、号令が出た瞬間一気に敵にきりかかる信の勢いがすごいですね!
その勢いのままに敵の司令塔までをも倒してしまいます。
やはり本作の前半の見どころは、第一弾にはなかった圧倒的な人の数です!
一気にぶった切る信をみているとワクワクハラハラしてしまいます。
この戦いで無名の歩兵が一気に百人将になってしまうのですから、ほんとに凄いです。
②トーンタタン…羌瘣の巫舞
こいつ、化け物か。
そう言わしめるほどの羌瘣の圧倒的強さに惚れ惚れしましたね!
踊っているようなステップで次々と敵を倒していきます。
本作で一番反響の多かったシーンでもあります!
原作通りが一番難しいシーンなはずなのに、一番原作通りなシーンでした。
やっぱり一番好きなシーンです!!
③豪華な新キャスト勢
大御所俳優が勢揃いするということでも話題になっていました!
本作から登場するのが、麃公将軍役・豊川悦司さんや呂不韋陣営の佐藤浩一さんや玉木宏さん・平山祐介さんなど名だたる大御所たちが集結しました!
登場シーンの迫力は流石でした。
撮影現場では嬴政役の吉沢亮さんは、大御所の方々が自分にひれ伏す姿に恐縮していたそうです。笑
また、後半には王騎将軍や騰もでてきます。
王騎将軍の言葉もあり将軍の在り方や凄さを体感した回でしたね。
【キングダム2 遥かなる大地へ】ネタバレ!実際に鑑賞した感想と評価
漫画・アニメ・実写版を網羅する筆者視点で、実際に鑑賞したリアルな感想をネタバレありでレビューします!
漫画の再現度
話の大筋は原作通りです!
しかし話の時系列の違いや漫画にはないシーンが追加されていました。
今回のメインキャラである羌瘣の過去について、原作では本人から信へは伝えていません。
羌瘣の強さや過去への執着を分かりやすくするために、信と羌瘣の崖下で語り合うシーンが追加されたのではないかと思われます。
キャストのハマり具合
「キングダム2 遥かなる大地へ」の公開で蛇甘平原の戦いを描くにあたり、
一番気になっていたのは羌瘣を誰が演じるのかという点ではないでしょうか。
原作では人間離れした動きで瞬く間に敵を圧倒していきます。
その動きは独特なので演じれる役者がいるのかと公開前から羌瘣のキャスト予想がされていたほどです。
そして羌瘣に選ばれたのは、アクションを本格的に学んでいたと知られる清野奈々さんです!
羌瘣のしなやかで可憐な動きを見事再現しました。
人気キャラなだけに羌瘣の配役を間違えると、キングダム自体の完成度もさがってしまう程だと思います!
またラストシーンで登場する呂不韋・昌平君・蒙武の面々もかなりの豪華キャストでした。
個性あるキャラと圧倒するオーラまでも演じ切り、今後の展開が気になる終わり方でした。
アクション
注目すべき点は羌瘣のアクションシーンと信の騎馬しながら戦うシーンです。
羌瘣の特徴であるトーンタタンというリズムで攻撃にはいる、スピード身のこなしまでを再現しきっていました。
大人数を一人で圧倒するシーンは特に人気のシーンです!
また第一作目ではなかった信が騎馬をして戦うシーンがあります。
平地での戦いよりもさらに迫力が増しているので見応えがありました。
アクションシーンの特訓を積み重ねたという山崎賢人さんと清野奈々さんの努力の甲斐があって成功した作品となりました!
再鑑賞
キングダムシリーズは続いています!
なので再鑑賞は必須ですね。
これから主軸となるキャストの初登場場面も多くあったので、原作未読の方は「キングダム2 遥かなる大地へ」をみるとどんな間柄なのかわかります。
またもう一度見たくなるほど作り込まれた戦のシーンは迫力満点です。
個人的には初めて羌瘣が巫舞をするシーンは3回くらい巻き戻してみました笑
まとめ
今回も、原作ファン納得の再現性の高いシーンが多くありました。
映画のラストには第三弾の制作も発表され続編がでることに大いに沸きましたね!
次回は、信が百人将となり隊として戦う重要な戦いです。
本作でも一緒に戦った羌瘣をはじめ、故郷の仲間なども登場するため楽しみですね。
原作・アニメファンもがっかりしない作品になっているので、是非観てみてください!