2020年(シーズン1)から始まり、2021年(シーズン3)まで合計96話もある大ボリューム作品で話題になりました。
瞬間最高視聴率31.1%、シリーズ合計で30冠を受賞するなど、韓国では異例の社会現象に。
その人気は韓国だけにとどまらず、日本でも話題となり大ヒットしました。
「ペントハウス」のあらすじ(ネタバレなし)
ソウルの高級住宅地にそびえる100階建てのタワーマンション「ヘラパレス」
ヘラパレスで開かれた華やかなパーティーの夜、一人の女性が高層階から転落します。
それは、2か月前から始まった因縁と欲望の渦の中で起きた悲劇でした。
遡ること2か月前、オ・ユニ(ユジン)はシングルマザーとして娘のロナ(キム・ヒョンス)を育てながら、不動産仲介の仕事をしていました。
ロナは声楽家になる夢を抱き、セレブたちの子供たちが通う名門校、チョンア芸術高校を目指していましたが、ユニはロナの夢に反対していました。
なぜなら、ユニ自身もかつて声楽家を目指していましたが、高校時代のライバル、チョン・ソジン(キム・ソヨン)によって夢を断たれた辛い過去を持っていたからです。
一方、ヘラパレスの最上階に住むシム・スリョン(イ・ジア)は、優雅な生活を送っているように見えますが、実際には夫チュ・ダンテ(オム・ギジュン)の不倫や支配的な態度に苦しめられていました。
スリョンは、娘のように接していた女性が謎の転落死を遂げる姿を目撃し、その真相を探るために動き出します。
ロナはユニの反対を押し切り、チョンア芸術高校への進学を目指して奮闘しますが、ソジンの娘や裕福なクラスメイトたちの嫌がらせを受けます。
それでもロナは努力を続け、ついにチョンア芸術高校の合格を果たします。
しかしその背後で、ソジンの企みやダンテの暗躍が複雑に絡み合い、事態は思わぬ方向へ進んでいきます。
ユニはロナを守るために、かつてのライバルであるソジンやヘラパレスの住人たちに立ち向かう決意を固めますが、彼らの隠された秘密や陰謀が次々と明らかになります。
そして、ヘラパレスの住人たちの複雑な人間関係が暴かれる中、転落事件の真相と関係者たちの思惑が交錯し、衝撃の結末へと向かっていきます。
欲望と嫉妬が渦巻くヘラパレスとチョンア芸術高校を舞台に、親と子、そして愛憎が絡み合う壮絶なドラマが繰り広げられます。
「ペントハウス」の主要キャスト&登場人物紹介(相関図付き)
イ・ジア(シム・スリョン役)
イ・ジアは、数多くのヒットドラマに出演しているスタイル抜群の女優です。
美術大学在学中に一時休学してドラマ『太王四神記』(2007年)の高倍率オーディションを勝ち抜き、華々しい女優デビューを飾りました。
そのオーディションで、ハ・ジウォンやキム・テヒといった当時のトップ女優たちを押しのけて主役に抜擢されたエピソードは有名です。
キム・ソヨン(チョン・ソジン役)
キム・ソヨンは、ドラマを中心に活躍する演技力に定評のある実力派女優です。
ドラマ『恐竜先生』(1994年)で女優デビューし、ドラマ『イヴのすべて』(2000年)の悪女役で注目を集めました。
『ペントハウス』では強烈な存在感を発揮し、2021年第57回百想芸術大賞テレビ部門の最優秀演技賞を受賞しています。
ユジン(オ・ユニ役)
ユジンは、アイドル歌手出身の女優です。
1997年にアイドルグループ「S.E.S」のメンバーとしてデビューを飾り、解散後はソロ歌手としてもヒットを連発し、可愛らしいルックスと確かな歌唱力で多くのファンを魅了しました。
歌手活動をしながら女優業にも挑戦し、現在は幅広いジャンルで活躍しています。
プライベートでは、2011年に俳優のキ・テヨンと結婚して、現在は2児の母親であることも有名です。
オム・ギジュン(ジュ・ダンテ役)
オム・ギジュンが演じるジュ・ダンテは、大手建設会社「JKINGホールディングス」の代表です。
ヘラパレスの建設も手掛けており、自身も家族と一緒にヘラパレスの最上階ペントハウスに住んでいます。
表向きは愛妻家として振る舞っていますが、裏ではソジンとの不倫関係にあります。
オム・ギジュンは、ミュージカル界で有名な俳優です。
舞台『リチャード3世』(1995年)で俳優デビューを果たし、その後ミュージカル界で確固たる地位を築きました。
ドラマ『誰が愛したか』(2006年)でドラマデビューし、ドラマ『被告人』(2017年)では1人2役という難役を見事に演じて絶賛されました。
他の出演作には、ドラマ『ドリーム・ハイ』『7人の脱出』『君の声が聞こえる』などがあります。
キム・ヨンデ(ジュ・ソクフン役)
キム・ヨンデは、今後の活躍が期待される若手俳優です。
Webドラマ『片思いの合図 特別編』(2017年)で俳優デビュー、その後もさまざまな作品で経験を積み、ドラマ『偶然見つけたハル』(2019年)で大ブレイクしました。
『ペントハウス』でさらに知名度を上げ、「SBS演技大賞」の新人俳優賞と「第57回百想芸術大賞」のTV部門新人俳優賞にノミネートされました。
ハン・ジヒョン(ジュ・ソッキョン役)
ハン・ジヒョンは、今注目の若手女優です。
元々はモデル志望でしたが、身長が170cmで止まり夢を断念して女優を目指し、Webドラマ「ソウルドライバー」(2017年)で見事に女優デビューを果たしました。
『ペントハウス』での演技が高く評価されて、知名度は一気に上がりました。
その後の初主演ドラマ『チアアップ』(2022年)が大好評を得て、女優としての地位をさらに確固たるものとしています。
ユン・ジョンフン(ハ・ユンチョル役)
ユン・ジョンフンは、ドラマを中心に活躍する俳優です。
演技の経験を積むためにエキストラとして下積みを重ねながらキャリアをスタート。
ドラマ『モンスター』(2016年)への出演で一気に注目を集め、俳優としての知名度を上げました。
『ペントハウス』では、「病弱セクシー」というニックネームで話題を呼び、さらに知名度を上げました。
チェ・イェビン(ハ・ウンビョル役)
チェ・イェビンは、デビューしたばかりの注目の新人女優です。
なんと『ペントハウス』がドラマデビュー作で、この作品を通じて一躍注目を集めました。
その後も着実にキャリアを築きつつあり、将来を期待される女優の一人です。
キム・ヒョンス(べ・ロナ役)
キム・ヒョンスは、子役から活躍している今注目の若手女優です。
映画『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年)でデビューし、その後、子役として数々のドラマに出演してきました。
『ペントハウス』では、彼女自身が声楽を学んでいた経験を持っているため、そのバックグラウンドを活かして演じています。
シン・ウンギョン(カン・マリ役)
シン・ウンギョンは、子役から活躍してきた演技派女優です。
ドラマ『欲望の扉』(1987年)で子役としてデビューし、その後も数多くの作品に出演してきました。
トラブルや失言などの話題が多いイメージがありますが、『ペントハウス』での演技は世間に認められています。
ジン・ジヒ(ユ・ジェニ役)
ジン・ジヒは、子役から活躍しつづけている有名女優です。
3歳から活動を始め、ドラマ『黄色いハンカチ』(2003年)で子役デビュー。
その後、ドラマ『明日に向かってハイキック』(2009年)で人気を博し、セリフが流行語になるほど注目されました。
ポン・テギュ(イ・ギュジン役)
ポン・テギュは、「韓国人のユアン・マクレガー」と呼ばれる独特な存在感を放つ個性派人気俳優です。
美大受験生だった頃に街でスカウトされたことをきっかけに俳優としての道を歩み始めました。
映画『ティアーズ』(2000年)で俳優デビュー、数々の映画やドラマに出演し俳優として着実にキャリアを積んできました。
特に、ドラマ『屋根部屋のネコ』(2003年)で一気に知名度を上げ、有名俳優への道を駆け上がりました。
ユン・ジュヒ(コ・サンア役)
ユン・ジュヒは、時代劇を中心に活躍する俳優です。
2004年にDHCコリアのコンテストでグランプリを受賞し、CM出演をきっかけに芸能界デビューを果たしました。
安定した演技力は業界内外で高く評価されており、その後も時代劇を中心に多くの話題作に出演しています。
他の出演作には、ドラマ『オクニョ 運命の女(ひと)』『Dr.JIN』『チュノ~推奴~』などがあります。
イ・テビン(イ・ミニョク役)
イ・テビンは、アーティスト出身の今注目の若手俳優です。
2017年にボーイズグループ「MYTEEN」のメンバーとしてデビューし、アイドルとしての活動をスタートしました。
2018年からはドラマや舞台で俳優活動を本格化させ、演技に専念するためにグループを脱退し、俳優としてキャリアを積み上げています。
チョ・スミン(ミン・ソラ役)
チョ・スミンは、子役出身の実力派女優です。
ドラマ『ソウル1945』(2006年)で子役デビューを果たし、すぐに注目を集めました。
その後もドラマ『噂のチル姫』『透明人間チェ・ジャンス』『母さんに角が生えた』などに出演しましたが、学業に専念するために芸能活動を中断。
現在は、約10年間のブランクを経て芸能活動を再開し、ブランクを感じさせない演技で再び注目を集めています。
パク・ウンソク(ローガン・リー役)
パク・ウンソクは、韓国で今大注目の俳優です。
7歳の時に家族と一緒にアメリカへ移住しましたが、22歳で俳優を目指して単身韓国に戻り、真剣に演技の道を追求するためアメリカの永住権を放棄するという覚悟を見せました。
ドラマ『ATHENA―アテナ』(2010年)でデビューし、その後はドラマと舞台の両方で経験を積み、着実に演技力を高めています。
まとめ
韓国ドラマ「ペントハウス」は、シーズン1からシーズン3まで全96話もある大人気作品で、韓国のみならず日本でも大ヒットしています。